【モンテッソーリ教育】子どもの自己教育力を信じた信頼関係の築き方

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

モンテッソーリ教育の中でもとても大切な考え方の一つに

「自己教育力」が挙げられます。

自己教育力とは、文字の通り”自分で自分を教育する力”のこと。

子どもは大人が色々なことを教え込まなくても自ら発達を遂げ、

能力を身につける力を生まれ持っているのです。

また、自己教育力を信じて子どもと接することは

子どもをそのまま受け入れる「受容」につながります。

今回は、子どもの自己教育力を信じた子どもとの信頼関係の築き方についてお話しします。

自己教育力ってどんな力?

モンテッソーリ教育

ではまず、自己教育力とはどんな力なのか?についてお話しします。

実は自己教育力は生まれる前から備わっている

自己教育力は、生まれてきてから発揮されるのでしょうか?

いいえ、実は自己教育力はまだ生まれていない胎児の頃から

既に備わっていて、発揮されているのです。

お腹の中にいる赤ちゃんのエコー写真などで、

指をしゃぶっている姿を見かけたことがあると思いますが、

その姿こそ、自己教育力の現れのひとつです。

指をしゃぶる行動は「吸啜(きゅうてつ)運動」といいます。

赤ちゃんは生まれた後、お母さんの母乳を飲むために

乳首に吸い付いておっぱいを飲まなければいけません。

その吸い付く練習を自分の指をしゃぶることでしているのです。

また、赤ちゃんは自分の身の回りにある羊水を

鼻から吸い込んで口から吐き出したり、ごっくんと飲んでいます。

羊水をごっくんと飲むことを「嚥下(えんげ)運動」といい、

これも生まれてからお母さんの母乳を飲む練習です。

そして、鼻から吸って口から出すことは「呼吸運動」の練習になっています。

これらの行動は生まれてから生きていくために必要なことなので、

お腹の中で練習をしているのです。

ですが、お腹の中の赤ちゃんはまだ生まれていないので

誰とも会ったことがないですよね。

吸啜運動、嚥下運動、呼吸運動などの一連の動きは

誰かに指示されたり命令されたからやっているのではなく

胎児が自分で行なっている行動です。

これらの運動は誰かに教えてもらわなくても

生得的に遺伝として組み込まれているものです。

自己教育力は胎児の段階から、子ども自身の力で

様々な運動を獲得するという形で現れています。

「自己教育力には本当に凄いもの、素晴らしい力」

という前提があるのに

なぜ大人は子どもに

「〇〇しなさい」「〇〇の方がいいよ」というように

命令したり指図してしまうのでしょうか?

ついつい口出しすることが癖になってしまっている方も

いらっしゃるかもしれませんが、そこをグッとこらえて

子どもの自己教育力が発揮されるような環境を整えて

子どもに任せたり委ねる方向へシフトチェンジしていくと

子どもの能力はどんどん開花していきます。

自己教育力のひとつ「まねる力」

子どもの自己教育力のひとつに「まねる力」があります。

まねる力も生まれた時から子どもに備わっていて、

0歳〜3歳のごろ、特に強く現れます。

この時期を「模倣期」といい、

自分の周りにいる大人や兄・姉などが行うことを

なんでも真似したがります。

お母さんが口から舌を出しているのを見ると

自分も一生懸命口から下を出そうとしますし、

お母さんが大きく口を開けているのを見ると

自分も大きく口を開けようとします。

お母さんが笑顔で笑って話しかけると

赤ちゃんは同じように笑おうとします。

本当に一生懸命にお母さんの真似をしようとするんですね。

新生児の頃だと、まだ自分の意志で顔の表情を作ることは

発達的にとても難しい時期ですが、

そういう段階でも見た通りに真似しようとします。

これも自己教育力の一つで、とても大切で重要な力です。

なぜなら、子どもは「まねる」ことによって

多くの発達を遂げていくからです。

まねる、模倣をすることで

色々なことができるようになる、発達を遂げていく、

そのための力が子どもには最初から備わっています。

この子どもの「自己教育力」を信じて接していくことが

「肯定的な接し方(受容)」の極意にもなります。

基本的信頼関係と自己教育力

モンテッソーリ教育

子どもの自己教育力を信じて関わることは

肯定的な接し方(受容)」に繋がっているのですが、

もう少し具体的に、

どういう行動が受容や基本的信頼関係に繋がるのか?というのをまとめました。

基本的信頼の基礎知識はこちらの記事をご覧ください。

【モンテッソーリ教育】”受容”ってどうやるの?基本的信頼関係の築き方

2018.03.23

基本的信頼関係=スキンシップ

生まれたばかりの赤ちゃんは自分の意志で表情を変えることは

まだ難しいのですが、自然と笑顔になっていることがありますよね。

これは赤ちゃんが生きていくために本能的に持っている力の一つで、

「内因的微笑(自然微笑)」「エンジェルスマイル」という微笑みです。

この微笑みを見ると周りにいる大人は

「かわいい」と感じお世話したり、抱き上げたりしたくなりますよね。

自然微笑をすると周りの大人は自然と関わります。

そしてこの関わりが「基本的信頼関係」の構築へと繋がっていきます。

赤ちゃんは「抱っこして」と言葉で言うことは出来なくても

微笑みによって大人の行動を引き出します。

また、赤ちゃんは「泣く」という表現をします。

泣き声は最初は1種類ですが、だんだんと変わっていきます。

最初は「快」と「不快」しかわからないのですが、

1ヶ月、2ヶ月ほど経つと、

不快にも色々な種類があることがわかってきます。

  • お腹が空いた不快
  • 眠いという不快
  • オムツが濡れて気持ち悪い不快

など・・・。

赤ちゃんは感じた不快によって泣き方を変えるようになるので

いつも身近でお世話をしている大人は聞き分けられるようになっていきます。

つまり、赤ちゃんは泣くことでも大人の行動を引き起こしています。

これも赤ちゃんの持つ自己教育力の力と言えます。

基本的信頼関係につながる「有能感」

赤ちゃんが微笑んだり泣いたりして合図をしているときに

無視をする、すなわち「ニグレクト」をすると

これは、赤ちゃんを拒絶することにつながります。

もしかすると大人からしたらそんな気は無くても、

赤ちゃん側からすると、「不明瞭な拒絶」という関わりになります。

これでは基本的信頼関係は構築できません。

赤ちゃんは何も出来ない、無力だと言われることもあります。

確かに一面ではその通りですが、

話すことや歩くことは出来ないとしても

大人の行動を色々な形や表現で引き起こしています。

赤ちゃんの視点から見ると、

「自分の泣き声、微笑みが
大人の行動を引き起こした」

ということで、自分の行動と結果に因果関係を感じるようになります。

これが

自分の有能感(自分は〇〇できると感じること)

につながります。

しかし、

どんなに泣いても周りの大人が何もしてくれないと

赤ちゃんは「泣いても無駄だ」と学んでいきます。

どんなに微笑んでも抱っこもしてくれないと

「微笑んでも無駄だ」と学びます。

実は最近、1歳や2歳ぐらいになって

あまり微笑まない、表情が乏しい、泣かない

といった子どもが増えてきているのですが、

これは赤ちゃん側の問題ではなく、

周りの大人の関わり方が大きく影響しています。

赤ちゃんの合図にきちんと反応して、肯定的な関わり(受容)が大切なのです。

目と目のコミュニケーション

人間と動物の目には大きな違いがあります。

実は、動物の多くは人間のように白目がありません。

人間の目は白目があることによって

どこを見ているのか?がはっきりわかります。

目と目で見つめ合うこと
目と目でお互いの表情を確かめ合うこと

これが基本的信頼関係を構築していく上で、とても大切なのことです。

ですので、生まれて最初にやってくる赤ちゃんの発達の課題は「目」です。

「目で一点をじーっと見つめることができるようになること」

これを最初に身につけるべき力として、赤ちゃんは自己教育力を発揮します。

多くの場合は生後2〜1ヶ月ぐらいで成し遂げることができます。

なぜ生まれて最初の発達の課題が目なのか?
なぜ一点を見つめることが大切なのか?

それは、

「大人(特にお母さん)との見つめ合い」が

基本的信頼関係の構築に必要だからです。

目と目を合わせる、
そして赤ちゃんもお母さんもニッコリとする。

これが

「受容されている」
「望まれてこの世に生まれてきたんだ」

と感じる出発点になります。

そのため周りの大人の役割や振る舞いはとても重要です。

目と目を合わせること、見つめ合うことは色々なところでできます。

例えば、お母さんは授乳をしますよね。

その時間はお母さんと赤ちゃんだけのとても大切な時間です。

その時、微笑みながら目を見つめて授乳してください。

言葉をかけながら授乳してあげてください。

雑誌を見ながら、テレビを見ながら、
スマートフォンの画面を見ながら授乳をしていると

赤ちゃんとの基本的信頼関係の構築が
なかなか築かれにくくなってしまいます。

まとめ

今回は、子どもの自己教育力と
基本的信頼関係の構築についてお話ししました。

子どもは、自己教育力で
自分で色々なことができるようになっていく。

だから大人は子どもをそのままに受け入れ
肯定(受容)する関わりをすることが大切なんですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪