こんにちは
Smile Houseの妙加です。
「自分が正しい」という思い込み(ビリーフ)は誰しもが持っています。
自分の可能性を広げたり自由や成功へと導いてくれるビリーフもあれば、自由な選択を妨げたり、悩みや問題の元になっていることもあります。
今回はそういった成功を拒む思い込みから自分を解放し、自由な選択を手に入れるマインドについてまとめました。
成功を拒む「自分が正しい」という思い込み

「人生が思い通りにいかない」と感じる要因の中には、このような潜在意識の刷り込みがあります。
1、身の回りで起こることを「自分のせいじゃない」と思っている
2、「自分が正しい」と思いこんでいる
3、「〇〇すべきだ」「〇〇であるべきだ」と思っている
4、本当はやりたくないのに、「仕方ない」とイヤイヤやっている
5、「今の自分ではダメだ」と思っている
6、優柔不断で決められない・決めても行動できない
7、「自分はこんなものだ」と諦めている
その中で今回は、2の「自分が正しい」という思い込みについてお話しします。
「自分が正しい」という思い込み(ビリーフ)は、誰でも持っていますが、どんなビリーフを持っているのかで人生は大きく変化します。
例えば、「どんな自分でも周りから愛されている」「自分はどんなことも成し遂げることができる」というビリーフを持っている人もいれば、
「他人は自分のことを好意的に思っていない」「新しいことに挑戦して失敗すると周りから笑われる」というようなビリーフを持っている人もいます。
ビリーフには良い悪いという判断基準はありません。
大切なのは、自分の持っているビリーフが自分自身を成功や幸せ、思い通りの人生へ導いていくのか、悩みや問題を引き起こしたり、自由を拒む要因になっているのかを知ることです。
なぜ人は「不幸せになる選択」をしてしまうのか
現状に不満を感じていたり、問題がたくさんある原因について考えたことはありますか?
「今」は過去の自分がしてきた選択の積み重ねなので、同じ失敗を繰り返していたり悩み事が一向に解決しないのも、実は自分自身の選択が引き起こしています。
人は不思議なことに、「幸せになりたい」と思いながら自ら「不幸せになる選択」をしているのです。
こういうと「そんなわけない」と思うのはもちろんその通りで、「意識して」不幸になる方を選ぶ人はいません。
ただ「無意識に」自ら望まない方の選択をしていることはあり得ます。
こういった無意識の選択時に大きな影響力を持っているのが、自分の持っているビリーフなのです。
もし現状を変えたいと望むなら、自分が持っているビリーフに気付きましょう。
言い換えると、ビリーフは潜在意識(無意識)に刷り込まれているルールや価値観のことです。
そして私たちは自分のビリーフを意識的・無意識的に関係なく「正しい」と思い込み、信じています。
だから、例えそれが結果的に自分を不幸せにする選択だったとしても、「自分の選択は正しい」と選んでいます。
自分を不幸にするビリーフとは?
わざわざ「不幸になりたい」と思う人なんていないと思うかもしれませんが、「自分は幸せになる価値のない人間だ」とか
「自分には存在価値がない」というビリーフ、つまり「幸せになりたいけど、幸せになる価値がないから不幸になる方がいいんだ」というような
ビリーフを持っていて、それを正しいと思っている人だって世の中にはたくさんいます。
「そんなわけない、幸せになって良い」といくら言っても、本人が「幸せになってはいけない」と思っているなら、その人の中ではそれが正しく、真実なのです。
ですから、自分がどんなビリーフを持っているのか、どんなビリーフを持ってこの先生きていくのかは非常に重要な問題です。
例えば、休みも取らず仕事に没頭して身体を壊してしまう人の中には「仕事ができない自分は価値がない」とか「ありのままの自分は愛されない」というようなビリーフを持っている人がいたり、
暴力や浮気を繰り返す人とばかり付き合ってしまう人の中には「自分は大切にしてもらえない」とか「幸せには自己犠牲が必要だ」というビリーフを持っている人もいます。
何回も同じ間違いや同じ苦しみ、同じ後悔を味わっていたり、幸せになれないとわかっていても同じ選択をしてしまうのは、
潜在意識に自分を不幸せにするビリーブが刷り込まれていて、それが自分の可能性や未来を閉ざしているからなのかもしれません。
自分のビリーフを知る

ビリーフには良悪というような判断はありませんが、私たちはビリーフをもとに選択・行動をしているので、
「自分はどんなことを信じて生きているのかな?」と自分自身を知るのはとても大切なこと。
自分がとっている態度や行動は、たいてい自分のビリーフを証明することにつながっています。
例えば、「人から注目を集めれるような努力をしている」とか「人に認められるよう頑張っている」という人は、
「自分の価値は他人の評価で決まる」「人から認められないと自分には価値がない」というビリーフを持っているのかもしれません。
そこで、ビリーフが引き起こす行動や反応をいくつか紹介します。
ビリーフが引き起こす反応とは
・自分はいつも一番でいたい。誰よりも好かれたい。誰よりも良いものを持っていたい。
・自分の意見より人の意見を優先して合わせる
・人を喜ばせたり、役に立つためなら少々自分を犠牲にしてもいい
・自分の欲しいものや、やりたいことを言えない
・ありのままの自分を他人に見せることに抵抗がある
・人から愛情をもらえたり、認めてもらえるなら何でもする
・「きっとこの人も離れていく」「自分はいつか見捨てられる」と不安を感じる
・自分の生活や人生に関することでも、何かを決めるときは他人に頼らないと決めることができない
・誰かと一緒でないと生きていけない、一人では生きていけないと感じている
・他人に嫌味や傷つくことを言って、感情を逆なでしたくなる
・自分を良く見せたくて嘘をついたり見栄を張ることがある
・人から間違いを指摘されると過剰に反応してしまう(反論したり誤魔化したり)
・自分は失敗した時自分のことを強く責める
・自分は他人よりも優れているから命令したり見下しても良いと思っている
・自分は他人よりも劣っているから人に従わないといけないと思っている
・他人から必要とされている、と実感していないと不安になる
・人をいじめたり、批判する
・「お金がない」「お金を稼がないと」などお金に対して不安や執着が強い
リミッティングビリーフのチェックリスト
上記のような反応や行動はどちらかというと、自分自身に制限をかけるビリーフが元になっているのでリミッティングビリーフと呼びます。
潜在意識に刷り込まれているので自分ではなかなか気づきませんが、自分の行動や今までの人生を振り返ると、
このようなビリーフを元に選択していることもたくさんあるのではないでしょうか。
次にリミッティングビリーフのチェックリストを作ったので、自分のことを振り返りながら確認してみてください。
・いつも完璧でいなければいけない
・失敗は許されない
・人の期待に応えなければいけない
・自分よりも他人を優先して喜ばせなければいけない
・人に認めてもらえない自分はダメ人間だ
・人との勝負には勝たなくてはいけない
・人よりできる自分でいなければならない
・素直に自分の感情を表現してはいけない
・いつも良い気分でいなければいけない。負の感情は悪だと感じる
・いつも明るくボジティブでいなければいけない
・仕事ができなければ価値がない
・人の価値は学歴や収入、職業といったステータスで決まっている
・人の価値は体型、顔、服装、髪型など見た目で決まる
・ありのままの自分、本当の自分は人に見せてはいけない(見せる必要性を感じない)
・自分は人より劣っている、価値が低いと思う
・自分の話はつまらない、人は聞いてくれないと思う
・自分を愛されないと思う
・他人は自分のことを気にかけていない、自分は存在感がないと思う
・自分の欲しいものを、欲しいと言ってはいけない
・自分は成功できないと感じる
・自分は幸せになれない、幸せになってはいけない
・自分はお金を稼ぐことには向いていない、稼げない
・お金を稼ぐことは難しい、苦しい、醜いと感じる
・お金をたくさん持つと幸せになれない
・真面目に働き生きていればお金や人脈も手に入ると思う
など、様々なビリーフがありますが大切なのは、
1、まずは自分のビリーフを知ること
2、自分のビリーフ通りの選択や行動をするのか、違う選択をするのかを無意識ではなく「自分の意思で」選べるようになること
の2点です。
ビリーフは自分の可能性を閉ざしてしまっているものや悩みを増やしてしまうものもありますが、自分の可能性を広げ、望み通りの人生を過ごすために必要なものもたくさんあります。
ビリーフはどうやって作られるのか

生まれたばかりの赤ちゃんは「自分は愛されない」とか「失敗は許されない」なんてことは思っていません。
ビリーフの大半は、幼少期の頃の出来事や周囲との関わりで得た体験の解釈でつくられています。
例えば、子どもは自分では何もできないし自分で選ぶことはできないからと
身の回りのことを全て大人が決定し、自分自身は従うだけだったという環境にいた結果、
「自分は何もできない」「他人は自分より優れているから従わなくてはいけない」「自分の感情や意思は尊重されない」というようなビリーフができて、
大人になった頃「自分はやりたいことがあっても成功しない」「自分の欲しいものや思っていることを言えない」「自分の意見は聞いてもらえないと思う」というような悩みや問題になっている可能性だってあります。
人はその場、その時で様々な選択をして行動しているように見えますが、大抵の場合、自分の持っているビリーフに沿った決まったパターンを繰り返していることがとても多いのです。
ビリーフとは、一人一人が持っている「正しい人生」の道しるべであり、その「正しさ」はよく耳にする常識やルールではなく、個々で基準も内容も違ったオリジナルなものです。
ビリーフが「今」をつくる
人のビリーフの約8割は15歳ごろには完成しています。
つまり、私たちは生まれてから15年程の間に「自分にはどれだけの価値があるのか」「他人は自分にどんな関わりをしてくるのか」「何を信じ、どんな選択をすると良いのか」を
様々な体験を通しながら一生懸命に構築しているのです。
そしてビリーフは「自分が幸せに生きるため」につくられています。
これは少し言い方を変えると「自分が居心地よく過ごすにはどうしたら良いのか」に繋がっています。
例えば子どもの頃、自分の意見をクラスのみんなに向かって発表してみた時、
周りから賛成や承認がたくさんあると「人前で話すのは気持ちいい」「人には自分の意見をどんどん言おう!」というようなビリーフができていきます。
逆にその時否定的な反応が多いと「人前で話すと恥ずかしい」「目立たない方がいい」というようなビリーフができていきます。
そうすると「自分は愛されない」とか「自分には価値がない」というビリーフも幸せに繋がるのですか?というような疑問を持つ方もいますが、
自分は愛されないと思い込むことで得ているものが必ずあり、その人からすると「自分は愛されている」と信じてしまうと、
不都合がある、つまり「愛されない」と信じている方が居心地の良く都合の良い状態になっています。
また、子どもの頃にできたビリーフが大人になってからも自分にとってプラスになるとは限りません。
例えば、人前では話さない方が良いと思い込んでいても仕事で大勢の前でプレゼンをしなくてはいけなくなることもあるし、
いつも明るく楽しい自分でいなければと思い込み、人に悩みを相談できなかったり、つらい時も無理に笑ってしまうというようなこともあるかもしれません。
自分が傷ついたりつらい状態になる、または成功や幸せから遠のくと頭でわかっていても、なぜかやめることができないというケースもたくさんあります。
幸せに生きるために構築したビリーフが自分自身を成功や幸せから遠ざけていても、
自分のビリーフが今の現状を作り出していますし、それが人それぞれの生きる道です。
潜在意識は繰り返すたびに強化されていくので、知らない間にもどんどんと揺るぎないものとして構築されています。
この先いらないビリーフを手放す

今、自分の持っているビリーフを手放してもっと自由な選択、自由な人生を生きたいと思うなら、まずは自分の潜在意識に目を向けビリーフに気付けるかどうかが最も重要です。
自分の選択や行動を客観視してビリーフを見つけることができたら、今後何かを選ぶ時に「ビリーフ通りでない選択」を意識することができます。
だからといって今持っているビリーフが自分の望むものでなかったとしてもそれを否定したり、消し去ろうとする必要はありません。
どんな捉え方でも今までの自分を支えてきてくれた要素なので、自分を責めたり、周りと比べる必要はなく、ただ認識し今後はどうしようかと選択肢を増やせばOK。
いらないビリーフを手放すというのは、何かをガラッと変化させるのではなく、今までの自分が持っていた執着を一度手放し選択肢を増やしてみる、ということです。
成功や幸せは自分次第
今までのビリーフを手放した瞬間、人生がとても上手くいくようになったケースは非常に多いです。
例えば、「仕事でたくさんお金を稼ぐ!」という目標を掲げても、その人が持っているビリーフによって結果は大きく変わります。
いくら意識下でそう思っていても潜在意識のビリーフに「お金を稼ぐのは苦労する」「お金をたくさん持っている人は嫌な人」「自分はあまりお金を稼げない」
などを持っていると、まず仕事そのものが苦痛に感じたり、お金がたまらない生活習慣を持っていたり、頑張ってもあまり稼げない、という風になっているかもしれません。
ですがこれも客観的にみると、
「お金を稼ぐのは苦労するし、お金をたくさん持っている人は嫌な人だから自分はあまり持たないし、そもそも自分はお金を稼げない」というビリーフを証明できていることになります。
一方で、「仕事は自分の可能性を広げてくれる」「好きな仕事を楽しみながらやる方が稼げる」「自分はお金を稼ぐことが得意」というビリーフを持っている人だと、
日常の中で自分の好きなことをしたり見つける努力をし、仕事そのものを楽しみ、自分の可能性を信じならがらお金を稼いでいそうですよね。
働くこと、お金を稼ぐこと、お金をたくさん持つことに対して肯定的なので、積極的に仕事に取り組み、お金を稼ぐ努力をとても意欲的にすることでしょう。
自分の夢を実現するのもビリーフ次第
やりたいことや夢があっても「自分にはできない」「失敗したくない」「自分のやりたいことを言うと周りから変な目で見られる」と
潜在意識で信じているとやりたいことを実現するのはとても難しいでしょう。
なぜなら、常に無意識下で「できない選択」を選んだり、何かと理由をつけて自分からチャンスを手放してしまうからです。
まずはどんなことであれ、自分のビリーフに気づく努力をしてみましょう。
自分の思っていることを言ってみたり、人の目を気にせず行動してみることも、自分のビリーフに気づき選択肢を増やせば
潜在意識のままに選ぶのではなく、自分の意思通りの行動ができます。
ただ、今持っているビリーフを「変えなくてはいけない」ことはありません。
やってもいいし、やらなくてもいい。
話してもいいし、話さなくてもいい。
人目を気にしてもいいし、気にしなくてもいい。
こういう風に自分の意識で選べる領域を増やすことが、夢や目標の実現や自分らしい生き方につながっています。