吃音(きつおん)の原因とは?症状をコントロールするために必要なことは

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

吃音(きつおん)は言葉がスムーズに話せない・出てこないといった症状がありますが、どうして吃音になるのでしょうか?

「養育者が吃音者だと吃音になる」「遺伝が原因だ」という説もある反面、「遺伝より育つ環境が重要」という説もあります。

そこで今回は、吃音になる原因は何?についてまとめました。

吃音(きつおん)の症状と特徴。早めに発見するポイントは?

2018.10.14

吃音の分類と原因

吃音原因
吃音の大半は幼児期に発症し、明らかな原因はまだわかっていませんが、約7割は脳の神経経路に原因がある遺伝子要因だと言われています。

大人になってから吃音の症状があらわれるケースでは外的・心的に何らかの原因があります。

吃音の分類

・発達性吃音
幼少期に発症し、明らかな原因はわかっていません。

・獲得性吃音
脳血管障害、変性疾患、頭部外傷、脳損傷などが原因で吃音症状がでます。

・獲得性心因性吃音
心理社会的な問題(ストレス、人間関係、経済的な悩みなど)が原因で吃音を発症する。

吃音の原因

実は吃音の原因は明確にはなっていません。

しかし研究は進んでいて、現在では吃音の原因は大きく分けて3つあるとされています。

■素因論・・・遺伝的要因

■神経症論・・・心理的不安・葛藤、自我の強弱

■学習論・・・周囲からの刺激に対しての反応

どれが正しいということではなく、この3つの要因が重なり合って吃音は発症するとされています。

吃音者は男性に多く(男女比3:1)、吃音者が多い家系もあることから遺伝的な要因があると考えられていますが、とある特徴が家系に伝わるのは、環境要因(育て方、習慣、しつけ)が類似するからでは?という説の方が支持されています。

遺伝的要因よりも、どんな環境で育ったか?養育者がどういう関わりをしたか?の方が吃音には関係が深いという説が有力とされています。

吃音を悪化させる要因と軽くする要因

吃音要因
吃音症は、同じ言葉でも吃りやすいときと、あまり吃らないことがあり、波のように症状が現れます。

吃音の根本原因はまだわかりませんが、症状を悪化させる要因と軽くする要因は解明されてきているので、次にまとめました。

吃音を悪化させる要因

■罰(叱られた時に与えられる罰、その経験)

吃ったときに、

・嫌な顔をされる
・電話を途中で切られる
・「しっかり話せ」と叱られる、殴られる

といった経験や罰は吃音を悪化させます。

■欲求不満

うまく話せないことを気にして聞かれたことを「わかりません」と答えたり、わざと違うことを言って、話したいのに話せない経験は吃音が悪化します。

■不安

「また吃るのでは?」「失敗するかもしれない」と話す前に感じる不安は吃音を悪化させ、回避行動にも繋がります。

■罪

吃るたびに養育者が悲しそうな顔をしていると、「自分が吃ると相手を悲しませてしまう」と吃ることに罪の意識を持ってしまう。

例えば、仕事で電話対応をする時に「自分が対応して吃ると会社のイメージが悪くなってしまう」と思い込み悩むといった問題が起こります。

■自分や他人への敵意

吃ることが恥ずかしい、申し訳ないといった恥や罪の意識が、自分や他人に対して敵意になってしまうこと。

■場面恐怖

過去に失敗した経験(朗読や発表、挨拶など)が原因で、吃ることに恐怖心を感じ話すことから遠ざけます。

失敗の経験が重なると、そういった場に出ていけないほど大きな恐怖心になることもあり、特定の場面に恐怖心を持っている吃音者は非常に多い。

■語への恐れ

特定の言葉(名前や固有名詞)で何度も吃ると、「これは吃りやすい言葉だ」という意識が芽生えます。

吃るかもしれないと予期すると、実際に吃りやすくなり、さらに特定の語に予期不安を感じるようになります。

■話すことへのストレス

人前で話さなくてはいけない場面や、正確に伝えなければいけないといった場面は非常にストレスがかかり、余計に吃りやすくなります。

吃音が軽くなる要因

■士気(自我の強さ・自信など)

吃音者でも自信を持って話しているときはあまり吃りません。

仕事や人間関係に対して自信を持って関わっていたり、目的がはっきりしていると症状は軽くなります。

■滑らかに話した経験

吃った頻度はともかく、本人が「吃っていたけれど、流暢に話せた!」と自己承認した経験が多いと症状が軽くなります。

吃音への囚われを解消することが大事

実は吃音は、「吃音があるから悩む」というよりも、気分が沈んでいたり、仕事や人間関係で不安を感じて吃ることが多くなり、結果的に「吃音に悩む」といったケースが多いようです。

逆に吃音の悩みが少ない時も、友人関係や仕事がうまくいっている、自分に自信が持てている、夢中になるものがある、などで吃ることが減り「吃音の悩みが少なくなった」となります。

こういった結果から、吃音症状は吃音者の意識と行動が大きく関係していて、症状を悪化させる要因を見つけて改善することが、結果的に吃音症をコントロールすることにつながるとされています。

吃音悪化の要因まとめ

■人間関係の悪化

■幼少期の養育者の関わり

■吃って失敗した経験の質や量

■話すことを回避する度合い

■吃音について相談できる相手がいない

■自己肯定感の低さ、劣等感

吃音が軽くなる要因まとめ

■人間関係が円滑・豊かになる

■明確な目標を持つ

■吃音に悩みすぎない楽観的な人生観

■吃っていてもできたという自己承認

■自分への自信

■人に受け入れてもらう経験

吃音は環境や行動を見なおすことが大事

吃音の根本原因は解明されていませんが、悪化する要因や軽くする要因はわかってきています。

吃ってしまうかもしれない、失敗したくないといった不安や恐怖が大きくなりすぎると吃音症に囚われてしまい、症状は悪化してしまいます。

「なぜ吃音になったのか?」と根本を探るよりも、「吃音が強く出ている要因は何か?」と捉えて悪化要因を見つけることが大事。

また、言語聴覚士やカウンセリングを通して適切な治療を受け「吃っていても良い」「吃っていても大丈夫」と自分を承認していくことが重要でしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪