パーソナリティ障害とは?症状やパターンをまとめて紹介

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

パーソナリティ障害は思考・捉え方・反応・行動のパターンに著しい偏りがあり、その結果、人間関係や社会的な役割に問題を抱えやすくなります。

大多数とは違う考え方や行動をする人は個性的という捉え方をしますが、パーソナリティ障害は本人の人生や人間関係に支障をきたしていることが多いのが特徴。

パーソナリティ障害には様々な型があり、それによって症状や対処法が違います。

今回はパーソナリティ障害とは?どのような症状があるのか?についてまとめました。

パーソナリティ障害とは?

パーソナリティ障害
パーソナリティ障害には種類がいくつかあり、それぞれ物事の認知(捉え方・考え方)やストレスに対して特徴的な反応を持っていますが、どの状態でも

✔︎人間関係を築くことが苦手、または困難
✔︎ストレスへの対処が苦手
✔︎自己像(セルフイメージ)と他人から見た認知が大きくズレている

という問題をかかえています。

人間関係では他人の気持ちに鈍感・感情に無関心・共感性がかけているといった理由で、他人と密接で安定した関係性を築くことが難しく、なおかつその問題を自分が引き起こしていることに気がついていないことが多いので、他人に助けを求めようとしません。

医療機関を受診するきっかけは家族や友人、社会機関が、他者に迷惑をかけているといった理由で本人を連れていくことがほとんどです。

自己像に関しても、自分自身のイメージがはっきりしておらず不安定な状態で、周りの状況や一緒にいる人によって変化していきます。

例としては、

✔︎自分の価値観や目標が頻繁に変わる
✔︎自分のことをひどい人間だと捉える時期と、親切な人間だと捉えることが交互に入れ替わる
✔︎誰かといると目標が明確でやる気があるのに、1人になると無気力で別人のようになる
✔︎自尊心の高さが現実と一致していない

などがあります。

人間関係の構築、物事の認知、ストレスへの対処は誰でも一定のパターンや独自のルールを持っているものですが、その方法がうまくいかなかった場合は違う方法を考えて試すのが一般的。

ですがパーソナリティ障害の場合、自分の持っているパターンにこだわる傾向があり、そういった【偏った思考のパターンが原因で、人間関係や社会的な役割に問題を抱えやすいのがパーソナリテイ障害です。】

パーソナリティ障害の共通の特徴は大きく分けて3つ

パーソナリティ障害は3つのカテゴリーと10種類に分類されていますが、共通した特徴があるので紹介します。

■自分自身への強いこだわり

自分のことに執着し囚われていることがパーソナリテイ障害の大きな特徴。
自分のことばかり話したがる、または決して他人に打ち明けないのは自分へのこだわりが強いと言えます。

■傷つきやすい

健康なパーソナリテイの人にとっては何でもない一言や些細な出来事でパーソナリテイ障害の人は深く傷つきやすいのが特徴。

偏った認知から、軽い冗談・咳払い・ドアをしめる動作などでも悪意を感じたり侮辱されていると受け取りやすく、対等で信頼し合う人間関係を築くことが困難になります。

■愛すること、信じることができない

パーソナリティ障害は愛することに問題を抱えていて、どのパターンでも愛への歪んだ認知・バランスの悪さが、本人・家族・パートナーを安定した幸せから遠ざけてしまうのが特徴。

歪んだ愛情は、尽くす愛・溺れる愛・貪る愛・押しつける愛・試す愛といった形で現れ、こういった特徴的な問題はパーソナリティ障害が「自己愛の傷害」ということに由来しています。

自己愛の傷害が生きづらさを生み出す

自己愛とは自分を大切にする能力で、うまく生きるため、幸せに生きるためには自己愛が健全に育っていることが大事。

パーソナリティ障害の人は自己愛が損なわれていたり、傷つきやすいため生きづらさを感じやすく、その傷つきやすい自己愛から派生する問題や生きづらさを補うために、特有の適応パターンを繰り返すうちに偏った認知や行動の習慣を身につけてしまった状態がパーソナリティ障害です。

幼少期に満たされなかった欲求や心に傷を負ったからといって、生きることをやめるわけにはいきません。
その傷を抱えながら生きていくために努力や対処して生みだした方法が、パーソナリティ障害の思考や行動スタイルになっています。

ですがその反面、パーソナリティ障害は生きるために身につけた適応能力でもあり、一風変わった思考やライフスタイルを生み出すことも多いので優れた個性として才能を開花させ功績を残した著名人もたくさんいます。

パーソナリティ障害は様々な疾病の伏線

研究によると人口の約15%は何らかのパーソナリティ障害を持っているとされていますが、実際に治療を開始するのは他の精神障害を合併してからがほとんどで、基本的には合併症の症状の方が強く現れます。

合併症で多いのは、気分障害・薬物依存・うつ病・社交不安障害・摂食障害などで、パーソナリティ障害は表立った症状よりも、他の疾病の裏に隠されているケースが多いのが特徴。

パーソナリティ障害単体で症状がわかりやすく現れ治療につながるケースで多いのは、境界性パーソナリティ障害から自殺未遂や自傷行為を行い救急受診に繋がったパターンです。

パーソナリティ障害の治療

パーソナリティ障害の治療は長期間、本人と治療者・周りの人が協力して努力することが大事。
特に、カウンセリングや認知行動などで自分の状態を認識して、本人が治すという意思を持ち積極的に治療に関わる必要があります。

どのパターンでも

✔︎人を信じることができない
✔︎自己肯定感が低い

という部分を改善していくことは必須です。

パーソナリティ障害を克服した人は、結果的に魅力的なパーソナリティが形成されることが多く、周囲の評価や信頼、愛情に恵まれることが多いのも特徴。

逆にパーソナリティ障害を抱えたまま年を重ねると、信頼できる人間関係が築けない、生きづらさが解消せず苦痛が増すなど、次第に孤独になり空虚感を抱えることが多くなります。

パーソナリティ障害は治せるので早期に気づき、治療を始めることが大事です。

パーソナリティ障害の分類

パーソナリティ障害
パーソナリティ障害は3つのカテゴリー、10種類に分類されています。

【A群 奇抜型】

✔︎風変わりで疑り深い
✔︎非現実的な思考(妄想)に囚われやすく、対人関係を築きにくい。
✔︎自分の中に閉じこもりがち

■妄想性パーソナリティ障害
人や世の中を心から信じることができず、陰謀や裏切りを警戒し自己開示しない。
些細なできごとで逆恨み・迫害・被害観念を持ちやすい。

■シゾイドパーソナリティ障害(統合失調質パーソナリティ障害)
他人への関心が乏しく、非社交的。
繊細な感情を持ちもろい自分の世界を自閉することで守っている。
親密な関係を求めず孤独な人生を好む。

■スキゾタイバルパーソナリティ障害(統合失調型パーソナリティ障害)
風変わりな思考や行動を持っていて”頭の中で生きている”と表現される。
超越的非論理的な思考が原因で変人扱いされることも多いが、自分のスタイルを貫きマイペースに生きようとする。

【B群 劇場型】

✔︎感情の混乱が激しい
✔︎演技的で情緒的
✔︎ストレスに弱く、他人を巻き込む
✔︎人目を惹きつける華やかさや衝動性を持っている
✔︎自己顕示欲や対人操作欲がつよい

■反社会性パーソナリティ障害
他人を無慈悲に貪る、人を騙す、傷つけ搾取するといった行動を、無責任に罪悪感もなくとり、行動が攻撃的・衝動的でルールを守らない。
強がりを言うことが多く、復習を生きるテーマにしている。

■境界性パーソナリティ障害
気分や思考が両極端で感情が極めて不安定。
他人に対しての評価が賞賛と幻滅が即座に入れかわるため安定した関係を築けない。
見捨てられ不安が強く、愛情を求めて周囲をコントロールするため”愛を貪る人”と表現される。

■演技性パーソナリティ障害
他人から注目を浴び、魅了しなければ無価値だと感じるため、輝いた主人公を演じる。
自己顕示欲が強く、自分が注目されていないと気がすまないため、気をひくため虚言をいったりオーバーな表現をする。

■自己愛性パーソナリティ障害
自己評価にこだわり、他人に賞賛を求めたり、自分を称賛してくれる取り巻きを求め君臨したがる。
内面は傷つきやすいので他者の批判や反応に過敏。

【C型 不安型】
✔︎不安や恐怖心が強い
✔︎周りの評価が気になり、ストレス
✔︎他者本位で自分は後回し
✔︎神経質なわりに穏やかで異常性がわかりにくい

■依存性パーソナリティ障害
優柔不断、他人任せで何かを決めることや身の回りのことも手助けが必要と感じ、1人では生きていけない。
孤独に耐えれず、依存先を求め自分を安売りして簡単に人を信じる。
親やパートナーに依存する”赤ん坊型”と不安を回避してくれるリーダーシップのある人に依存する”献身型”に分かれる。

■強迫性パーソナリティ障害
完璧主義で他者に仕事を任せたり、気のままに行動することが苦手。
自分のやり方にこだわりがあり他人にも強要したり、規則や秩序を保つことへのこだわりが強く融通がきかない。

■回避性パーソナリティ障害(不安型パーソナリティ障害)
傷つくことに敏感で拒絶や批判を恐れて新しい関係性を避けがち。
褒められた経験が少なく失敗を恐れて、最初からやらないほうがいいと消極的。
自分は好かれない、できない、ダメだという思い込みが強い。

パーソナリティ障害は自己認知が重要

パーソナリティ障害は自分で認識していない人が多く、合併症に多い依存症・自傷行為・うつ病などが発症して初めて気がつくパターンや、迷惑をかけられている周りの人に連れられ受診して判明することがほとんど。

中には自分がパーソナリティ障害だと気がつかず、生きづらさを感じ続けている人もたくさんいます。

1つ気をつけなくてはいけないのが、パーソナリティ障害は決して性格が悪いわけではありません。
原因は人それぞれですが、生き抜くために身につけた思考や行動の偏りということを認識しておきましょう。

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SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪