- 最近なぜかイライラする
- なんだか心が満たされていない
- 子どもへの関わりこれで大丈夫?
- 旦那さんとの関係がぎくしゃくしている
こんな悩みでお困りの方いませんか?
または、
- もっと幸せになりたい
- 旦那さんとの愛情を深めたい
- 子どもをしっかり育てたい
そんなふうに思っている方もいると思います。
オキシトシンは、別名「幸せホルモン」「愛情ホルモン」「信頼ホルモン」と呼ばれていて、特に子育て中のお母さんには強~い味方になってくれます。
オキシトシンを知って使って、イライラ解消。幸せ度アップしていきましょう!!
オキシトシンって何?

オキシトシンとは、脳の視床下部という部分で作られて下垂体から分泌されるホルモンです。
昔から、女性の出産や育児に深く関連するホルモンとして知られてきました。
オキシトシンが分泌されると
- ストレスが緩和が緩和される
- 幸せな気持ちになる
- 信頼感を感じる
とされています。
オキシトシンは、男女間や人間同士の愛情や信頼、心の安らぎに大きく影響を与えるホルモンなのです。
オキシトシンの効果(オキシトシンが子育て中のお母さんをハッピーにする3つの理由)

1、スムーズな出産、赤ちゃんとの絆をつくる
分娩時にはオキシトシンが働いて、陣痛を促進し、赤ちゃんを押し出すように作用します。
陣痛には痛みを伴いますが、分娩中、オキシトシンは間隔をあけて分泌されるため、オキシトシンの量が減る間に体を休めて回復できます。
また、自然分娩の場合、オキシトシンの分泌と同時に痛みを和らげる働きのあるエンドルフィンも分泌され、陣痛の痛みを和らげてくれていると言われています。
一方、分娩中には赤ちゃんからもオキシトシンが分泌されるのですが、このオキシトシンが子宮の筋肉に働きかけて、子宮腔が広がりやすくなります。
こういったオキシトシンの効果で、出産の流れがスムーズになるばかりか、痛みや恐怖、不安も軽減されているのです。
生まれた赤ちゃんを愛おしいと思うのもオキシトシンの効果
出産時にはオキシトシンが大量に分泌されるため、お母さんが生まれた赤ちゃんを愛おしいと思う感情も自然とわいてくると言われています。
授乳によって赤ちゃんが乳首を吸うことでもオキシトシンは分泌されるので、抱っこをしてスキンシップをはかりながらおっぱいをあげるという行為は、お母さんと赤ちゃんの愛情や信頼を深めることになります。
オキシトシンは、お母さんの育児の不安やストレスを和らげる、お母さんが幸福感を感じられるいいことづくしホルモンなのです。
2、子どもの学力アップ、信頼関係を築く力にもプラスの効果!
子育てにおいて「スキンシップ」が重要であるということはよく言われています。
このことも、オキシトシンの分泌と深い関りがあるのです。
スキンシップによってオキシトシンが分泌されるわけですが、オキシトシンには本当にたくさんの効果があって、
血圧の低下やストレスのホルモンの血中濃度の低下、他者と関わる力の向上、記憶力の活性化などが認められています。
ですから、幼児期にたくさんのスキンシップをはかってもらい心地よい体験をたくさんした子どもは、情緒が安定し、他者とも信頼関係を築きやすくなります。
また、その心の状態や意欲の向上、記憶力が活性化するという点から、
日常的にスキンシップをとっている家庭の子どもの方が学力が高いという調査結果もあります。
中には子どもとのスキンシップの取り方がわからないという方もいるかもしれません。
またスキンシップというと、子どもを抱きしめたりすることというイメージを持っている人もいるかもしれません。
でも意外と自然とやっているものもあると思いますよ。
例えば、子どもを寝つかせる時に、「トントン」と背中やおしりをたたいたりしていると思います。
また、子どもが転んで泣いている時、「いたいのいたいのとんでいけ~」と痛いところに手を当ててあげることもあると思います。これらも立派なスキンシップです。
思い出してみてください。
「トントン」とされると子どもは安心して寝つきますし、「いたいのいたいのとんでいけ~」と手を当ててもらうと、さっきまで泣いていたのがうそのように元気になったりします。
触れられることで、オキシトシンが分泌され、心の安心・安定、痛みの緩和、更には傷の治りまで早くなるというオキシトシンの効果が表れているとも言えるのです。
3、旦那さんとの関係が劇的に向上して、孤独にならない子育てを楽しめます!
「産後クライシス」=「産後2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む状況」、
これはNHKのある情報番組で紹介された造語で、最近では社会問題にもなっていますが、聞いたことありますか?
実は、このことを裏付ける衝撃的なデータがあります。
平成23年度の厚生労働省の、「母子世帯になった時の末子の年齢階級別状況」のデータによると、調査対象となった母子家庭の約3割が、子どもが0~2歳の時期に離婚をしているというのです。
また、産後の2年間で、妻から夫への愛情が急激に冷めていくというデータもあります。
実際に出産後、可愛いわが子を授かり幸せなはずなのに、なぜか夫にイライラするという経験をする方は多いと思います。
その原因は、
- 出産の前後でホルモンバランスが崩れる
- 授乳などで生活のリズムが崩れる
- 自分のペースが乱される
- 夫が育児の大変さをわかってくれない
- 夫婦のコミュニケーションが減った
など様々だと思いますが、最近の研究では、ここでもオキシトシンの影響が指摘されています。
というのも、オキシトシンは本来愛情を強めるホルモンなのですが、
同時に「他者への攻撃性」を強めるホルモンであることもわかってきたのです。
愛情や絆を感じない相手には攻撃的になってしまう。
夫が育児に協力的でないと感じるとイライラするというのは、オキシトシンのはたらきでもあるということです。
オキシトシンを「愛情」を強める方に向かわせるのか、「攻撃」を強める方に向かわせるのかが、夫婦関係をよくしていけるかどうかの分かれ道なのです。
旦那さんに協力してもらって、リラックスできる時間を作りましょう!
夫との関係をよくするためにはどうすればよいのか?
それは、ズバリ!夫に味方になってもらうことです。
コミュニケーションの時間をとって育児の悩みや愚痴を聞いてもらうこと。
実際に、実験によると、お母さんが一日の中でリラックス状態になっているのは、授乳時と夫に育児の話を聞いてもらっている時なのだそうです。
この時に一つ注意なのが、旦那さんにはとにかく「寄り添って話を聞いてもらうこと」「共感してもらうこと」です。
男性脳と女性脳の違いからくる衝突にも注意!!
よくありがちな夫婦の衝突の原因に、妻が育児の話をすると、夫が「こうすればいいじゃん」とアドバイスをするというやり取りがあります。
そんな時「答えは求めてないの~。ただ聞いてほしいだけ!」(私も何度叫んだことか、、)
これは、共感してほしい女性脳と、解決したがる男性脳の違いだとも言われています。
旦那さんも、良かれと思って解決策を言ってくれているのでしょうが、女性はたいていの場合、「ただただ聞いてもらいたい」んです。
「そうだったんだね。」「大変だったね。」と寄り添い、共感してもらうだけですっきりするんです。
是非、旦那さんとお互いの違いを理解し合い、スキンシップをはかり、更に寄り添い話を聞いてもらえる関係性を作って、幸せな夫婦関係、家族関係を作りたいですね。
オキシトシンを増やすにはどうしたらいい?

このようにオキシトシンには、子どもとの関係、パートナーとの関係をよりよくしていく、愛情や幸せを感じられるなど、たくさんの素敵な効果があるります。
ですから、オキシトシンがたくさん分泌される状態をキープしていきましょう。
オキシトシンの増やし方をまとめたので参考にしてください。
スキンシップをする
オキシトシンをたくさん出すためには子どもやパートナーとたくさんスキンシップをとりましょう。
パートナーとの性行為もとてもよいと言われています。
もちろん、これらは「心地よいスキンシップ」であることが大切です。
エステやリフテクソロジーなどを活用する
「心地よいスキンシップ」という点でいうと、パートナーや子どもとスキンシップを図ること以外でも方法はあります。
たまには自分へのご褒美で、エステやリフテクソロジーなどを受けるのもいいですね。
ペットに触れて可愛がったり、自分で自分の体をさするなどして触ってあげたりすることも効果があると言われています。
おしゃべりをする
そして、直接触れ合わなくても、おしゃべりをしたりすることでもオキシトシンは分泌されると言いますから、
ママ友とおしゃべりするとすっきりするというのも、実は心のバランスをとる行為だと言えます。
自分の感情を解放して思いっきり味わう
これも子育てに追われていると鈍りがちですが、例えば好きな映画を見たり本を読んだりして感動する、そして、「かっこいい!」「素敵!」などと湧き上がる感情を味わうこと。
人に親切にしたり思いやりの気持ちをもって接すること、困っている人を助けたり、「ありがとう」という言葉を口に出したり、そういう行為や言葉もオキシトシンの分泌につながるのです。
残念。食べ物では取れないみたいです。
こんなに凄いオキシトシン!サプリみたいに簡単に取れないのかなと思う方もいると思いますが、残念ながら食べ物では取れません。
それは、オキシトシンの構造によるもので、もしオキシトシンを口から取り入れたとしても、小腸で吸収される頃には、別の物質になってしまっているからです。
ちなみに、オキシトシンを接収する方法としては、点鼻薬が知られていますが、日本では販売されておらず、個人輸入などで手に入れるしか方法はありません。
まとめ
日々の生活の中でちょっと意識するだけで、「幸せホルモン」「愛情ホルモン」「信頼ホルモン」であるオキシトシンに活躍してもらうことができます。
そうすると、
- お母さん自身のコンディションを整える
- 旦那さんとの関係をよくする
- 子どもをよりよく育てられる
ことにも、つながっています。
是非、毎日の生活のなかで、できることから試してみてくださいね。