強迫性パーソナリティ障害の症状・特徴・克服法をまとめました

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

強迫性パーソナリティ障害は”義務感の強すぎる人”と表現されるように、非常にきっちりしていて、仕事やプライベートを通じて責任と義務をとても大事にする特徴があります。

そのため周囲からも”しっかりした人”に見え信頼されますが、その厳しさや秩序を守らなければいけないという強い信念が、障害となり不具合や影響を生み出しています。

今回は、強迫性パーソナリティ障害の特徴や症状は?診断基準は?についてまとめました。

強迫性パーソナリティ障害の特徴や症状

強迫性パーソナリティ障害

【強迫性パーソナリティ障害の特徴】

✔︎規則・手順・形式にとらわれる

✔︎完璧主義でミスが許せない

✔︎過度な目標設定をして目標達成ができない

✔︎「いつか役に立つ」と感じ不要なものを捨てることができない

✔︎自分のこだわりが強く、その通りに従ってもらえないと他人に仕事を任せることが困難

✔︎常に生産的な活動(仕事や家事)をしようとし、休憩時間にもったいなさを感じる

✔︎自分の基準やこだわりを他人にも求める

✔︎努力をすれば必ず成果や見返りがあると信じ、頑張ることに最も価値を感じる

✔︎何事も計画を立ててしまい、心のままに行動したりリラックスすることが苦手

✔︎自分の価値観が強く、他人のアドバイスや価値観を受け入れない

強迫性パーソナリティ障害の人は責任感が強く義理堅いのですが、規則や秩序、自分の価値観や方法を守ることへのこだわりが強く、その基準を他人にも求めるため協調的な人間関係が築けません。

結果的に周囲が窮屈に感じ、煙たがられてしまうので孤立する傾向にあります。

【強迫性パーソナリティ障害の症状】

■完璧主義

完璧主義は強迫性パーソナリティ障害の最大の特徴。
自分のルールや物事の枝葉に労力をつかい、時間内に満足のいく結果を残せない・臨機応変に対応できないといった状態になります。

他人にも自分と同じ水準を求めトラブルが多発するなど、心の葛藤や理想とのギャップに苦しむことになります。

■強迫観念

本来なら気にしなくても良いことが異常に気になり、頭の中がその出来事でいっぱいになります。

思考をコントロールすることは困難で、強迫観念から生まれた不安や恐怖を解消するために行動して一時的に和らげたとしても、時間が経てば繰り返し強迫観念が出現します。

例)
・家中の戸締りをきちんとしたのかが気になる
・手を洗ってもキレイになった気がしない

■強迫行動

強迫観念から生まれた不安や恐怖を解消するために同じ行動を繰り返す。

例)
・戸締りが気になり家中の鍵を確認する、または無意味に同じ場所を何度も確認する
・手を皮がめくれるまで洗い続ける

強迫性パーソナリティ障害の人の多くは強迫観念と強迫行為を持っていて、自分自身でそういった思考や行動は不合理だと認識しています。
しかし、中には強迫観念や強迫行為を「戸締りが気になり遅刻しても、防犯上正しい行為だ」というように正しいことだと主張するケースもあります。

■不潔行動

汚れ(ホコリ・虫・便・尿など)に触れ自分が汚れることへの恐怖から、強迫行為を生み出します。
過剰な手洗い・入浴・洗濯を繰り返したり、ドアや手すりを不潔に感じ触ることができない、虫が家に入ることを恐れ外出を避けるなどの強迫行為を引き起こします。

■病的疑念(確認行為)

何か忘れていることはないか?どこかに間違いはないか?などが異常に気になり、強迫行為を生み出します。
書類作成にミスがあるのではないかと思いこみ納期に間に合わない、ドアの鍵を閉め忘れたかもしれないと何度も確認したり家に引き返すなどです。

重症化すると確認しても心配で周りの人に確認させて巻き込むことや、ドアが壊れるまで確認し続けることもあるので注意が必要。

■侵入的思考(加害恐怖)

誰かを傷つける攻撃的な行動や犯罪を犯してしまったのではないかという恐怖にかられ、周囲の人や警察に何度も確認したり、自分を告発するとも。
また、自分の決めた手順やルーティンで行動しないと恐ろしいことが起こるのではと不安になり、正確さ・配置・対称性に異常にこだわる強迫観念を生み出します。

強迫性パーソナリティ障害は自覚症状がある

パーソナリティ障害は無自覚なケースもありますが、強迫性パーソナリティ障害においては自分が強迫行為をしている自覚があり、意味がないと思いながらやめることができない自分自身にネガティブな感情を感じています。

そのため症状に苦しみ、気分が落ち込んだり精神不安定な状態に陥ってしまうため、強迫性パーソナリティ障害はうつ病の発症率が高いとされています。

強迫性パーソナリティ障害の診断基準

強迫性パーソナリティ障害診断

強迫性パーソナリティ障害の診断基準は、DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル)に記載されています。
要約していますが、下記のうち4つ以上が当てはまれば強迫性パーソナリティ障害の可能性が高いとされます。

✔︎目的・目標を見失うほどに、細目・規則・順序・構成・予定表にとらわれる

✔︎課題の達成を妨げるような完璧主義
(自分自身の厳密な基準が満たされないといった理由で計画を完成できない)

✔︎娯楽や交友関係を犠牲にして、仕事や生産性にのめり込む

✔︎道徳・倫理・価値観について過度に誠実で良心的、融通が聞かない

✔︎感傷的な意味を持たなくなっても、使い古したり価値のない物を捨てることができない(溜め込み症)

✔︎自分のやり方通りでないと他人に仕事を任せたり、一緒に行うことができない

✔︎自分や他人のためにもケチなお金の使い方をする。お金は将来に備えて貯めておくべきだと思っている

✔︎堅苦しさと頑固さを示す

強迫性パーソナリティ障害の克服法は?

強迫性パーソナリティ障害克服

克服は大きく分けると薬物療法と心理的療法(行動療法)があります。
薬物療法は専門医と相談することが原則なので、ここでは心理的療法の一部を紹介します。

【休養も仕事と捉え、休む】

強迫性パーソナリティ障害の人は休むことが苦手。
休みの日でも計画を立て予定通りに動き回ったり、何をしていても次の予定が気になり義務的になりがちで、リラックスしてのんびりすることができないのが特徴。

休むことも仕事のうちと捉え、頑張りすぎないようにすることが大事で、80%程度の力を心がけるとちょうど良いバランス◎。

「休む=怠ける」ではなく、気をぬくテクニックを身につけるという思考をつくりあげることが、強迫性パーソナリティ障害の人の精神状態を守り、鬱や自殺といった自傷行為を防ぐことに繋がります。

【責任を1人で負わない】

責任感が強く、結果は全て自分の努力次第という思い込みが強いため、うまくいかないことや失敗すると自分を責めてしまいます。

なので実際は、結果は自分1人の要因ではなく、人的要因・環境要因やタイミングといった外部の影響も受けて生じていて、自分が意図していないことに関しては”アクシデント”といった捉え方をすることが大事。

人間は必ずミスや過ちを犯す不完全な生き物で、結果や運を全部決定することはできません。

自分をせめることよりも失敗から学ぶ姿勢を持つ方が生産が上がり健全な思考。
努力しても、うまくいかないこともあるし諦めることも時には必要という開き直りの経験も必要です。

【他人に同じ基準を期待しない】

強迫性パーソナリティ障害の人が生きづらくなる大きな要因が「自分と同じ水準を他人にも求め、期待してしまうこと」。

人には様々な基準があり、思いがあるため一つの基準や秩序でくくることはできないということや、自分と同じことを求めるよりも違いに注目し、尊重することが自分にとっても相手にとっても良い結果を生むと知ることが大事。

強迫性パーソナリティの人と接するコツ

強迫性パーソナリティ障害を克服するには周りのサポートが不可欠。
関わる時に大事なポイントを2つ紹介します。

【こだわりを尊重しつつ、限界設定をする】

強迫性パーソナリティ障害の人は、自身のこだわりに対しては融通がきかないので、それを変えさせることは大きな衝突や関係悪化に繋がります。
なので、本人のやり方やスタイルに反対するのではなく、理解を示し合わせられる点は寄り添うことが大事。

うまくやっていくには、責任の範囲・役割などを明確にし、限界設定をすること。

そうすることで、パーソナリティ障害の人のもつ「自分の秩序やルールに従わせたい」という欲求が無限に広がることを防ぎ、決められた領域を完璧にすることに集中できます。

【違う視点を提供する】

自分の価値観ややり方にこだわりや正しさを感じ、一方的なものの捉え方をしがちなので、思考を柔軟にするためにも別視点を与える関わりが大事です。
何事も「〇〇でなければならない」と思い、実現できなければ苛立ちや自己嫌悪になりがち。

選択肢はたくさんあり、どの視点でも良い点・悪い点が存在し、ベストな選択は誰にもわからないということ、1番大事なのは完璧さではなく”ほどよさ”ということを伝え続けましょう。

強迫性パーソナリティ障害は二次障害に気をつけること

強迫性パーソナリティ障害は自覚症状があることが多く、”いけない”と思っていてもどうしてもやめられず自分を責めてしまうといったサイクルになりがち。
そのため、多くの場合でうつ病や不安症を併発します。

治療の経過は個人差が大きく、完璧主義が強くてもうまくいかせる職についたり、理解あるパートナーに出会えるなどの環境が整うことで人生がうまくいく人もいますが、どちらかといえばそのケースは稀で多くの人が対人関係や仕事で悩みの多い人生を歩んでいます。

そのためできるだけ早く専門家を訪ね、治療をおこなうことが良いでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪