神経伝達物質の役割とは?心と身体の安定に必須!

こんにちは
Smile Houseの妙加です

神経伝達物質は脳内の情報伝達に必要で、人の心や感情に大きく影響を与えています。

神経伝達物質が安定し、適切に分泌されることが脳機能や心の安定に繋がっています。

今回は神経伝達物質とは?どんな種類があり、安定させるにはどうしたらいい?などをまとめました。

神経伝達物質とは?

神経伝達物質

神経伝達物質の原料はアミノ酸

アミノ酸はタンパク質の原料でもあり、体内に入ると身体の組織(皮膚や筋肉)や免疫などに使われ、アミノ酸の種類によって異なる働きをしています。

今発見されているアミノ酸は500種類ほどありますが、人の身体組織を構成しているのは20種類ほどで、その中の数種類が人の心の状態に影響する神経伝達物質の原料になっています。

脳の状態と心の状態は繋がっている

私たちは1日の中で嬉しい、楽しい、悲しい、怒り、ドキドキ、ワクワクなどの感情を味わい、色々なことを考えたり、意思を持って行動して過ごしていますよね。

そういった変化は、脳内に一千数百億個もある神経細胞の間で神経伝達物質が行き交って起きている反応です。

神経伝達物質は神経細胞の接続部分から分泌されていて、次の神経細胞へ情報を伝達(電気信号)しています。

この電気信号の情報に合わせて分泌される神経伝達物質が、私たちの心身をコントロールしているのです。

神経伝達物質が適正なバランスで分泌されていると私たちの心や脳はバランスよく活動できますが、少なくなったり、増えすぎると不快な気分が続いたり、心の病として心身に症状が現れます。

例えば思考では「がんばろう」と思っているのに、集中できない、イライラする、無気力になるときがあると思いますが、神経伝達物質はこういった努力や思考ではコントロールできない【感情】や【生理的反応】に関係しています。

すでに生まれた感情や気分を無理矢理変えることは難しいですが、神経伝達物質は自分である程度コントロールが可能なので意識や工夫をすれば、自分で心や脳を整えることができます。

神経伝達物質の種類

神経伝達物質種類
神経伝達物質は大きく分けて3種類に分類されています。

■覚醒系
脳を興奮状態にして、集中力ややる気を出す

■抑制系
興奮した神経を落ちつかせて、リラックスさせる

■調整系
覚醒系と制御系の分泌バランスをとる

代表的な神経伝達物質を下記にまとめました。

ノルアドレナリン(覚醒系)

ストレスを感じたときや昼間に多く分泌され、血圧や脈拍を上昇させて体を活動的にしています。

恐怖・驚き・興奮・目覚め・集中力・痛みの軽減・積極性に関係する神経伝達物質で、交感神経を活性化させるので、分泌が多すぎるとパニック障害や躁状態、少ないとうつ病に関与するとされます。

ドーパミン(覚醒系)

脳の報酬系という神経に関わる神経伝達物質で、喜び・快楽・陶酔感・気分や意欲の高揚・創造性・攻撃性に関わっています。

お酒を飲む、人から賞賛される、報酬や快楽を得ると気持ちよく感じるのはドーパミンが分泌され、報酬系が活性化しているからです。

依存症にもドーパンが関与していて、お酒、ギャンブル、薬物、買い物などをすることによってドーパミンが活性化され、快楽を感じることに依存することで発症します。

ドーパミンは分泌が少ないとパーキンソン病、多いと統合失調症に関係しています。

アセチルコリン(覚醒系)

酢酸とビタミンBが結合した化合物で、記憶・学習・睡眠・目覚めに関係している。

分泌が多すぎるとパーキンソン病と関与して、少なすぎるとアルツハイマー型認知症の発症に関与しています。

アドレナリン(覚醒系)

副腎皮質にある酵素とノルアドレナリンが合成したもので、心拍数を上昇・血管収縮・気管支を拡張など身体を興奮状態にします。

同じく覚醒・興奮作用のあるノルアドレナリンは意識を活性化させるのに対して、アドレナリンは肉体を活性化させます。

セロトニン(調整系)

精神安定に関わっていて、快感・覚醒の調整・活動の制御などドーパミンやノルアドレナリンの過剰な活動を抑える役割があります。

うつ病に深く関わる脳内伝達物質なので、不足するとうつ病以外にも気分低下や不安、パニック発作を引き起こします。

GABA(抑制系)

情報伝達全般に関わっていて、脳の興奮を抑える働きがあるので「脳のなだめ役」と呼ばれています。

神経伝達物質はどうやって作り出す?

神経伝達物質
神経伝達物質が正常に分泌されている状態=心のバランスが取れている状態。

神経伝達物質の分泌を整え、脳の機能や心の状態を安定させるために必要な栄養素をまとめました。

神経伝達物質を安定させる栄養素

人の脳は、主にタンパク質と脂肪からできていて、神経伝達物質はアミノ酸(タンパク質を分解したもの)と酵素が反応して作られています。

この結合をサポートしているのがビタミンとミネラル。

そして脳が活動するために必要なエネルギーがブドウ糖(糖質を分解したもの)です。

つまり、3大栄養素とよばれる【タンパク質・脂質・糖】と微量栄養素とよばれる【ビタミン・ミネラル】が私たちの脳が求めている栄養素であり、心の健康を保つために必要です。

次に必要な栄養素と、不足したときの症状をまとめました。

ブドウ糖(グルコース)

糖質のことで、脳のエネルギー源になっている。

不足すると、イライラ、集中力の低下、疲労感、うつ症状、不眠などの症状が出る。

アミノ質(トリプトファン)

セロトニンの原料になっていて、不足すると睡眠障害、性欲と食欲が亢進します。

卵、乳製品、大豆製品に多く含まれる。

アミノ酸(フェニルアラニン)

興奮・覚醒系の神経伝達物質(ノルアドレナリン・アドレナリン・ドーパミンなど)の原料で、不足すると運動失調、うつ症状、記憶障害、低体温などの症状が現れる。

卵や大豆製品に多く含まれます。

アミノ酸(メチオニン)

GABA(抑制系の神経伝達物質)の原料で、不足すると情緒不安定になります。

卵や魚介類に多く含まれます。

リン脂質(レシチン)

神経伝達物質の合成と情報伝達に関与していて、不足すると健忘・昏睡といった症状がでます。

卵、大豆に多く含まれています。

脂肪酸(アラキドン酸、リノール酸、リノレン酸)

脂肪酸は脳細胞を構成していて、不足すると免疫低下・胎児や幼児の発育が阻害されます。

アラキドン酸は動物性食品(卵や肉)、リノール酸は油、リノレン酸は亜麻仁油に多く含まれています。

脂肪酸(DHA)

DHAは脳細胞を構成していて、記憶力や学習能力に影響を与えます。

青魚に多く含まれていて、缶詰(鯖缶、さんま蒲焼、いわし味付など)でも摂取可能。

ビタミンB3(ナイアシン)

エネルギー代謝に関与していて、不足するとうつ症状・情緒不安定・刺激への過剰反応・記憶喪失(短期)などが現れる。

舞茸、たら、コーヒーなどに多く含まれます。

ビタミンB6(ピリドキシン)

神経伝達物質を合成するときに必要(特にセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン)

不足すると記憶力の低下・イライラ・うつ症状・知能発育の阻害が現れる。

唐辛子・ニンニク・米に多く含まれます。

ビタミンB12(コバラミン)

神経伝達物質の合成に必要で、不足すると記憶喪失・刺激への過剰反応・幻覚や錯乱が起こる。

魚(鮭やマス)・魚介・海藻類に多く含まれます。

葉酸(プテロイルグルタミン酸)

神経伝達物質の合成に必要で、不足するとうつ症状・統合失調症に関与します。

海苔やレバーに多く含まれます。

ミネラル(カルシウム)

脳神経の情報伝達に必要で、不足すると脳機能全体が低下します。

海老・カニ・いわしなどに多く含まれます。

ミネラル(亜鉛)

脳神経の情報伝達に必要で、不足すると学習&記憶障害・嗅覚&味覚障害が現れます。

牡蠣や小麦に多く含まれます。

ミネラル(銅)

神経伝達物質の合成に必要で、不足すると中枢神経障害(運動失調など)に関与します。

イカ・海老・牛レバーなどに多く含まれます。

神経伝達物質を安定させる=心と身体の健康

神経伝達物質の合成や分泌、そして脳内の情報伝達が適正に行われていることが心と身体の健康に繋がります。

そのためには脳に必要な栄養素をしっかりと摂取して、脳が栄養失調になるのを防ぎましょう。

私たちの身体はトリプトファンやフェニルアラニン、メチオニンといったアミノ酸は体内合成することができません。

ファストフードやレトルト、コンビニ弁当などが食生活の中心になっていると、ビタミンやミネラルは不足しがちになり、糖質や脂質は摂取しすぎになります。

こういった偏った食生活を続けると、神経伝達物質を合成できなくなるので心身に影響がでる可能性が高まります。

逆に過度のダイエットで糖質や脂質を減らしすぎるのもエネルギー不足になるのでよくありません。

日本は食の選択肢に恵まれている分、バランスの良い食事を意識しておかないと、脳が栄養失調になりやすいのです。

心と身体を健康に保ち、神経伝達物質の合成や情報伝達が正しくおこなわれるよう食生活をきちんと整えましょう。

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SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪