敏感期の適切な関わり方は?モンテッソーリの発達段階と合わせて解説

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

前回のモンテッソーリ教育の基本原理は
お読みいただけましたか??

子どもの可能性を開花させる「モンテッソーリ教育」基本原理紹介します。

2018.03.09

モンテッソーリ教育は
子どもは「自己教育力」を持っているということが

大前提になります。

最後に少し紹介した「敏感期」は子どもの能力が
急激に伸びる期間であり、とても重要な時期なのです。

敏感期が特に多く現れるのが0歳から3歳の間です。

発達の段階でモンテッソーリが
最も重要視していたのも0歳〜3歳の3年間です。

なぜこの3年なのか?というのを
モンテッソーリ教育の発達段階に合わせて
敏感期と共に紹介していきますね。

子どもの能力が急激に伸びる「敏感期」

敏感期

「敏感期」とは子どもがある能力を身につけるために
外界にあるものに特に敏感になり、

子ども自らが主体的に働きかける
一定の時期のことです。

なぜその時期が大切なのか?を
紹介していきます。

敏感期は特殊な感受性

敏感期は特殊な感受性ですが、
もう少し砕けた言い方をすると、

「興味・関心」と言い換えることができます。

生物学用語だと敏感期
医学用語だと臨界期
心理学用語だと発達課題

のことです。

興味がある

面白くてたまらない

何回も関わろうとする
何回も繰り返す

出来るようになる

これが発達の流れです。

大人が押し付けて出来るようにさせることが
発達の方法ではないということです。

子どもが面白いと思ったもの、興味を持ったものに対して
それが無意識的だったとしても

一生懸命に関わる姿、
何回も何回も繰り返す姿が出てくると

それがそのまま
その子の発達へと繋がっていきます。

敏感期の種類

敏感期は乳幼児期(0歳〜6歳)までの間に
様々な事柄を対象に現れるのですが、8種類あると言われています。

一度に全ての敏感期が現れるのではなく、
時期をずらして、特定の時期に出現します。

・言語の敏感期
・秩序の敏感期
・社会行動の敏感期
・運動の敏感期
・感覚の敏感期
・数の敏感期
・文化の敏感期
・礼儀と作法の敏感期

これらの敏感期の中でも
0歳〜3歳の間に出てくると言われている敏感期が

・言語
・秩序
・社会行動
・運動
・感覚

の敏感期になります。

この敏感期も0歳〜3歳の間ずっと現れているのではなく
この3年の間でもこの一定の期間に現れる・・・

という風により細かく区別することができます。

敏感期=発達の課題

この敏感期のことをモンテッソーリ教育では
「発達の課題」と捉えています。

何に対して、今発達が子どもから現れているのか?

というのを知るための印として敏感期を捉えていきましょう。

「敏感期」という概念を知り、視点を持つだけで
子どもに対する関わりは大きくプラスになっていきます。

・ティッシュの箱を見つけたらずっと無くなるまでティッシュを出し続けている
・コップの水を何回も何回も入れ替えている
・物があると必ず積み上げていこうとする、まっすぐ並べようとする
・出かけるときに決まった道を通らないと嫌がる
・お母さんと手を繋ぐときに決まった方の手しか繋ごうとしない

というような行動をイタズラやワガママとしてうつり
怒られたり阻止されていた行動も、

敏感期に対しての正しい知識や理解があると
こういった敏感期が現れている行動を見たときに

子どもの発達や育ちに活かす
環境をつくることや整備を考えていくことができるのです。

能力が開花する鍵は「環境」

モンテッソーリ教育には
モンテッソーリの三角形という図式があります。

その三角形を構成しているのが

・子ども
・大人
・環境

です。

・子ども⇄環境

子どもは自分の発達の課題に見合った環境があると
主体的に関わろうとします。

・大人⇄環境

大人は子どもから出てきている敏感期に見合った
環境を作ったり整備することが重要です。

この「環境を作る」というのは

子どもから出てくる敏感期に対応する
「モノ」や「教材」を

子どもの周りにたくさん用意してあげることです。

モンテッソーリ教育ではこういった
モノや教材のことを「教具」と呼んでいます。

(教具はこれから何度か出てくる表現です)

・大人⇄子ども

モンテッソーリの教具の中には
パッと見ただけではどうやって関われば良いのか?

というのがわからないモノもたくさんあります。

教具への関わり方だけでなく、
基本的な姿勢として意識してもらうと良いと思うのですが、

子どもが分からないモノに出会った場合は
大人が子どもに「提示」をします。

「提示」はどうやったらいいのか?を
実際にやって見せることです。

大事なのは、口で説明して分からせようとするのではなく
「実際にゆっくりやってみせる」ことです。

0歳〜3歳の子どもは
人間の社会に適応していくために

「真似る」という方法で色々なことを
学んでいきます。

この時期は「模倣期」と呼ばれる時期でもあり、
大人の行動を真似ることが大好きな時期なのです。

ということは、私たち大人は
「常に子どものモデルになっている」ということを

自覚する必要があります。

・〇〇のように育って欲しい
・物の扱い方
・言葉遣い

などに対して様々な想いがあると思いますが
そう思う気持ちがあるのであれば、

まずは大人がそのように振る舞い、
そのような態度、言葉遣いを使いながら

生活をすることを心がけなくてはいけません。

何かを教え込むのではなく、
「自分は子どものモデルになっている」

という意識と自覚がとても大切なのです。

モンテッソーリの三角形はこのように

子どもの周りに必要な環境を整えると
色々なことができるようになる、

つまり「発達」をどんどん遂げていくことを
表しています。

人生を左右する発達段階

発達段階

モンテッソーリは発達を4段階に分けて考えています。

モンテッソーリの発達の考え方について
解説していきます。

モンテッソーリの発達の4段階

第1段階
0歳〜6歳の幼年期(変容期)

第2段階
6歳〜12歳の児童期(一定安定期)

第3段階
12歳〜18歳の思春期(変容期)

第4段階
18歳〜24歳の青年期(安定期)

このように大体人は24歳頃に
考え方、思考、好みが一定になると言われています。

24歳で発達が終わるわけではなく
それ以降も死を迎えるまで人はずっと学び続け育ち続けますが、

大まかにいうと一定の発達が
24歳ぐらいでほぼ完成すると言われています。

大きな特徴として、
それぞれの発達段階は

3年ごとに前期と後期に分けられています。

第1段階の発達では

0歳〜3歳が前期
3歳〜6歳が後期

という具合です。

モンテッソーリは発達の第1段階の
乳幼児と呼ばれるこの期間を

「人生を左右する発達の第1段階」というぐらいに
とても重要視していて、

第1段階の中でも特に前期が
最重要だと考えています。

人生を左右する発達の第1段階

発達の第1段階を流れを説明すると

0歳〜3歳(前期)で経験したこと、吸収したことが
3歳〜6歳(後期)で結晶化される

と言われています。

生まれてから子どもはたくさんの経験をしていきますが、
0歳〜3歳までの間は

それに何の意味があるのか?
どんな意味があるのか?

というのは意識していません。

前期の時期に蓄えられた情報や経験を
子どもが意識し始めるのが

後期の3歳〜6歳になります。

発達の第1段階の2面性

発達の第1段階の前期と後期はそれぞれ

・前期=吸収する精神(無意識)
・後期=意識の芽生えの時期

に対応しているとしています。

モンテッソーリが「吸収する精神」と呼んだ
0歳〜3歳の時期は、意識する割合は低いですが

一生の中で最も「吸収力」が高い時期です。

幼い頃の記憶を辿ってみると
多くの人は0歳〜3歳までの記憶はほとんどありません。

この時期は意識している割合が低く
無意識的に過ごしている割合が多いので

あまり意識的な記憶としては
残っていないのです。

しかし記憶にはなくても
一生で1番吸収力の高い時期は

覚えていなくとも、本当に身の周りにあるもの全てを
吸収する力が与えられています。

ここで大切なのは
「善悪の判断はしていない」ということです。

良いことだけでなく、
悪いこと、あまり吸収して欲しくないことも

全て吸収してしまいます。

そのため、周りにいる大人が
子どもが生活する環境を

できる限り子どもの育ちに貢献する良い環境にしていくことが
とても重要になりますし、

どういう振る舞いをするのか?というのも含め
心掛けていかなければいけません。

3歳を過ぎた頃からは後期の
「意識の芽生え」という時期に入っていきます。

幼稚園や保育園ぐらいの記憶はなんとなく思い出せる人も
いると思います。

3歳を過ぎた頃からの体験は鮮明に記憶し始めていきます。

このように
0歳〜3歳の頃は「吸収する精神(無意識)」の割合が高く
3歳前後を境に少しずつ「意識の芽生え」の割合が高くなっていきます。

そして小学生になる6歳頃には
ほとんどを意識して生活をするようになります。

自分が今何をしているのか?
というのをはっきり分かりながら

意識しながら行うようになります。

この違いが
「発達の第1段階の2側面」と呼ばれるのものです。

発達はぶつ切りではなく連続している

発達はぶつ切りにはできません。

小学生になってから・・・
中学生になってから・・・

という考えは適切ではないのです。

発達は連続しています。

前の段階で蓄えた情報、経験などを引き継いで
発達の段階を踏んでいきます。

連続の始まりである発達の第1段階。

しかもその第1段階の中でも出発点である
前期の0歳〜3歳を確固たるものにしてあげてください。

この時期が子どもの育ちにとって素晴らしい環境で
満たされていれば

それ以降はとてもうまく流れていきます。

反対にこの出発点の時期に
「理解が足りない」「愛情が足りない」という

子どもにマイナスの接し方をしてしまうと
その影響や問題はこの時期だけでは終わらないのです。

子どもが何歳になってもその土台が引き継がれていくので
成長とともに継続して現れてくる様々なマイナスな現象の種になってきます。

そのくらい子どもの育ちにとって発達の第1段階、
特に前期の0歳〜3歳は大切な時期なのです。

モンテッソーリ教育の基本的な考え方

モンテッソーリ教育基本的考え

2回に分けてモンテッソーリの基本原理について
まとめてきましたが、

その基本的な考え方をまとめました。

モンテッソーリの基本原理

・子どもは発達を遂げるために生まれてくる
・子どもの発達は子ども自身でなされる
・子どもには自己教育力が存在する
・自己教育力の具体的な現れが「敏感期」
・敏感期に見合った環境を整備する
・子どもが環境と主体的に交わるために「提示」が必要な場合もある
・子どもの集中現象を大切にする

※集中現象・・・
敏感期に合った活動は一生懸命に関わろうとすること

モンテッソーリ教育で育つ子ども像

モンテッソーリ教育の考えに基づいて
子どもが育っていくと必ず下記のような方向へと育っていきます。

「自立していて、有能で、責任感と思いやりがあり、
一生涯を通して学び続ける姿勢を持った人間」

もちろん上記の要素が全て0歳〜3歳の間に
身に付くわけではありません。

ですが、確実に言えることは
こういう人間に育っていく土台は0歳〜3歳までの間に必ず始まります。

まとめ

モンテッソーリ教育の基本原理と敏感期という特別な時期について
まとめました。

知るだけでも子どもを見る視点が少し広がったのではないでしょう?

次はモンテッソーリ教育の基本的信頼についてまとめますので
楽しみにしていてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪