基本的信頼関係の構築!子どもの人生を決める土台はどう育つ?

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

モンテッソーリ教育の解説第3回は
「基本的信頼関係」についてお話しします。

基本的信頼関係は
子どもの人生のすべての土台になる部分です。

子どもが

自分は愛されている
自分は世の中に受け入れられている

という感情を持ち育っていくためには
そう感じることができる環境を整えなければいけません。

その環境で1番重要なのは
子どもへの関わり方、接し方です。

周りの大人たちが子どもにどう関わるか?が
基本的信頼関係の構築に大きな影響を持っています。

なので今回は子どもの人生の土台になる
基本的信頼関係の構築の時期を

どのように捉え、どう関わっていくことが大事なのかを
まとめました。

人生の土台になる基本的信頼関係

基本的信頼関係

基本的信頼関係は人と結びつく力のことです。

「人間関係」「同調性」
とも言える力です。

この力は人生の出発点である
0歳〜3歳の頃から築いていくことがとても重要で、

ここでの構築が今後の育ちにとても大きな
影響を与えます。

重要な人的環境

モンテッソーリ教育では
何度かお伝えしている通り「環境」を

とても重視しています。

環境は大きく分けて2種類あります。

・物的な環境
・人的な環境

生まれたばかりの赤ちゃんは
まだ自分で動ける範囲が少ないため

モノに関わる機会はあまりありません。

そのため、「人的な環境」がとても重要で
特に1番接することの多い養育者の関わりがとても大事になります。

基本的信頼関係構築の意味は?

人は社会的動物と言われています。

・社会を構成する一員になりたい
・より良い社会を作っていきたい

という本能的な欲求があり、
これは生まれたばかりの赤ちゃんの頃から存在します。

これが0歳〜3歳の間に「社会的欲求の敏感期」
として現れるのです。

そのため子どもは生まれながらにして

・他者と関わりたい
・基本的な関係性を構築したい

と思っています。

これが
「基本的信頼関係の構築」と呼ばれているものです。

人生の出発点で築くことが大事

人生の出発点である乳幼児、
特に0歳〜3歳の時期にこの基本的信頼関係の構築ができないと

子どもは
「自分は世の中に受け入れられていない」

という感情を持ちます。

その感情の行き着く先として
最悪の場合は

人を殺めてしまったり犯罪的な行為に
発展するなどの逸脱した行動を起こす場合も出てきます。

そのため、基本的信頼関係の構築は
何よりも子どもに必要なものだと認識してください。

子どもの人生の全ての土台となる
重要な時期です。

子どもへの接し方と基本的信頼関係

基本的信頼関係の構築には
周りの大人の関わり方がとても重要です。

子どもへの関わり方は大きく分けると2つあります。

肯定的な接し方「受容」

子どもが
「私は受け入れられている、愛されている」

という感情を持つためには
子どもを「受容」しなくてはいけません。

これが「肯定的な接し方」と
呼ばれているものです。

肯定的な接し方をして子どもを受容すると
子どもは「なるべき人間」に育っていきます。

なるべき人間というのは、

・頭が良い
・スポーツが得意
・人間関係が上手

など、得意なものも違いますし、
一人一人育ち方も違いますね。

これが個性と呼ばれるものです。

その子がその子らしく育っていく
というイメージで捉えてもらうと良いのですが、

その「なるべき人間」に育っていくためには
大人、特にお母さんなどの身近な養育者が

「丸ごと受け入れる、受容する」
という子どもそのものを丸ごと受け入れる関わりが大切です。

否定的な接し方「拒絶」

否定的な接し方には2種類あります。

あからさまな拒絶

自分からでも他人からでもわかりやすい

中絶・養子に出す・ニグレクト(無視や放任)・虐待
など。

不明瞭な拒絶

知らず知らずのうちに拒絶の接し方になってしまっていることが多い

・管理(完全主義)

大人が全て対応してしまう。
子どもに対して指示や命令が多い。

このようなケースは大人からすると
「この子のため」と思っていることが多いです。

この子はまだ小さい、まだわからない、できない
だから分かる自分が指示してあげよう

というような心理の表れかもしれません。

・過保護

大人が先回りにして
子どものすることを代行する

このようなケースは
大人は子どもに対して親切のつもりで色々としてあげるのですが
逆に子どもにとっての「自立」が育まれません。

上記のような対応は実は
子どもを拒絶している否定的な接し方になるのです。

意識していなくても知らずに
この不明瞭な拒絶をしてしまう背景として

・子どもにはまだ無理なんだ
・子どもはまだ小さくてできない

という思い込みから
大人だから出来る、分かるんだから

・子どもに指図する
・子どもに命令をする
・先回りしてやってあげる

という行動になりやすいのです。

ですがモンテッソーリが見つけたように
子どもには「自己教育力」が存在しています。

そのため、大人が色々と教え込んだり指示したり
子どもの代わりにしてあげる必要はありません。

自分で色々なことが出来るようになることが
本来の子どもの姿です。

私たち大人は、
子どもに任せる部分、子どもに委ねる部分を

もっと増やす関わり方を考えていく
必要があります。

逸脱発達について

逸脱発達

否定的な接し方=拒絶で
関わり続けると子どもは逸脱した発達をしていきます。

逸脱というのは
本来、子どもがなるべき人間からかけ離れてしまうことです。

逸脱が現れる関わり

モンテッソーリは環境というのを
とても大事にしています。

2つ目の記事で紹介している
子ども 環境 大人

という3つの関係性がとても大事なのです。

子どもと環境と大人が結びついて
子どもは育っていきます。

適切な環境が整っておらず
子どもと大人の2奢になっている場合どうなるかというと、

大人が管理するようになる

大人が子どもに色々と指図、指示、命令したり
教え込む関係性になると

それは一方的に子どもを「管理」する状態になります。

大人が子どもを放任する

大人と子どもは存在しているけれど、
関わりがない「放任」の状態になります。

環境がないと上記の2パターン、つまり
不明瞭な拒絶になりやすくなり、

このような関係性だと子どもは逸脱してしまうのです。

逸脱した子どもは
様々なマイナスな行動が現れます。

このような状態を逸脱発達と呼びます。

逸脱発達は2種類ある

逸脱発達には2つのパターンがあります。

強いタイプの逸脱の現象

・動きが激しく、怒りっぽく、反抗的態度をとる
・不従順、破壊的本能
・独占所有欲、利己的、嫉妬深い
・気まぐれで注意が集中できない
・手の動きを統制することができないため、物を落としたり、壊したりすることがよくある
・精神的な働きは無秩序でいつもギャーギャーわめき、跳ね回っている
・人の邪魔をし、弱い子どもや動物に対して残酷な仕打ちをする
・よく動くので食欲旺盛な場合が多い

先ほどの
大人と子どもの2者が存在しているけれど関わりがない
「放任」の接し方をすると

子どものは愛情不足を感じ無意識に愛情を欲するようになります。

しかし、自分の気持ちは無意識なので
表すことができません。

それが行動になって現れるのです。

・わざと危ないことをする
・友達を叩く
・暴力的な行動に出る

などはその場で強く叱られる対象になる行動ですよね。

でも子どもは叱られてもいいから
関わってほしい、自分を見てほしいと望むようになるのです。

その自分を見てほしいという気持ちを
行動にして表しています。

放任の関わりは強いタイプの逸脱が
現れやすくなります。

弱いタイプの逸脱の現象

・消極的な欠点が見受けられる
・無感動、無気力、表情が乏しい
・何かが欲しければ泣き、自分の代わりに人に何かをやってもらおうとするなど依存心が強い
・人に機嫌を取ってもらいたがり、すぐに退屈する
・怖がりで、暗闇を極端に嫌う
・よく嘘をつき、盗みをする
・心理的原因によって、身体的欠陥があるふりをする
・眠りを妨げられると身体面に影響し、貧血を起こす
・心身症的な症状が出る場合もある

大人が子どもを管理する、指示や命令が多い、
先回りして子どもの代わりにやる

という「管理、過保護」の接し方をすると
子どもは自分で考えなくなります。

・いつも指示してくれる大人がいる
・いつも命令する大人がいる
・いつも自分の代わりにやってくれる大人がいる

という状況になると
子どもは自分は言われたことをしていればいい

と思うようになっていきます。

そうなっていくと子どもは依存心が強くなります。

管理・過保護の関わりは
弱いタイプの逸脱が現れやすくなります。

生まれながらに逸脱発達する子どもはいない

0歳〜3歳の子どもは
こういった逸脱発達は顕著には現れません。

ですが、この時期に否定的な接し方があると
3歳以降にこういった発達が現れる子どもになっていく可能性があります。

ここで重要なのは
「最初から逸脱の子どもは存在しない」
ということです。

最初から乱暴な赤ちゃんはいません。
最初から依存心の強い赤ちゃんもいません。

生まれてからの大人たちの関わりによって
逸脱していってしまうということです。

逸脱してしまった子どもに対して
ついつい叱ってしまうこともありますが、

もしかするとその叱る原因を作っていたのは
私たち大人にあるかもしれないのです。

このことを受け止め、よく考えていかなければなりません。

まとめ

今回は子どもの人生の土台となる
「基本的信頼関係の構築」と「逸脱発達」についてお話ししました。

子どもの人生にとても大きく影響するので
出来る限り肯定的な接し方で受容してあげたいですね。

基本的信頼関係の構築について考えるときも
逸脱発達について考えるときも

やはり大事なのは
子どもには自己教育力がある

という大前提をしっかりと認識して
持つことなのかもしれませんね。

次回はその自己教育力についてもう少し
詳しくまとめていきます。

子育て×SmileHouse

公式メルマガ【無料】

育児の教科書には書いていない
子育て7つのエッセンス

〜大人が子どもにできること〜

パートナーとの関係性がよくなっていくためには?
子どもの本来持つ力(潜在能力)が邪魔されずに発揮されるために大切なこと。など

これまで私が経験してきたもののなかから
子育てをしていく上で役立つ知識や体験を
7つのエッセンスに集約して、包み隠さず話しています。

お母さん自身が楽しみながら子育てをしていくために
ぜひお役立て下さい。

ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪