基本的信頼関係の構築!鍵は「自己教育力」

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

モンテッソーリ教育の解説第4回は
基本的信頼関係の構築にも欠かせない

モンテッソーリ教育の大前提、自己教育力のお話です。

前回紹介した基本的信頼関係の構築のために
必要なことは肯定的な関わり(受容)です。

子どもは自分のことを丸ごと受け入れてもらう環境を
与えられると、

その子一人一人がなるべき人間に育っていきます。

逆に否定的な関わり(拒絶)の環境で育つと
将来的に逸脱した発育をしていく(逸脱発達)ということを話したのですが、

この拒絶の中には、「不明瞭な拒絶」
つまり、その気はないとしても子どもは拒絶されている、

受け入れてもらっていないと感じる関わりとして、
管理・過保護や放任がありました。

そうではなく、「受容」という関わりをするためには
どうすれば良いのか?

という鍵は「自己教育力」になります。

今回は、基本的信頼関係の構築を築くためにも知っていてほしい
自己教育力についてまとめました。

子どもの自己教育力

自己教育力

生まれる前から自己教育力は備わっている

お腹の中にいる赤ちゃんのエコー写真
などで見たことある方もいるかと思いますが、

お母さんのお腹の中で
指をしゃぶっている時がありますよね。

また、赤ちゃんは羊水を鼻から吸い込んで
口から吐き出したり、

ごっくんと飲んでいます。

これらの行動は生まれてから
生きていくために必要なことで、

お腹の中で練習をしているのです。

まだ生まれていないので
誰とも会ったことがないですよね。

指示されたり命令されたりしてやっているのではなく
胎児が自分で行なっている行動です。

指をしゃぶる行動は「吸啜運動(きゅうてつ)」といい、
生まれてからお母さんの母乳を飲むために

乳首に吸い付く練習を指を、しゃぶることでしています。

羊水をごっくんと飲むことを「嚥下(えんげ)運動」といい、
これも生まれてからお母さんの母乳を飲む練習です。

そして、鼻から吸って口から出すことは
「呼吸運動」の練習です。

これらの運動は教わらなくても
生得的に遺伝として組み込まれています。

自己教育力はこういった
胎児の段階から子ども自身によって

様々な運動を獲得するという形で
現れているのです。

「自己教育力には本当に凄いもの、
素晴らしい力」

という前提があるのに

なぜ大人は子どもに命令をするのでしょう?
なぜ大人は子どもに指図をするのでしょう?

命令したり、指図したりするという関わりに
時間やエネルギーを使ってしまうのではなく、

必要な環境を整えて
子どもに任せる、委ねる時間を増やしてあげたいですね。

自己教育力のひとつ「まねる力」

子どもの自己教育力のひとつに
「まねる力」というのがあります。

模倣期というのが
0歳から3歳の時期のとても強い力の1つとして出てきます。

まねる力は最初から子どもに最初から備わっています。

お母さんが口から舌を出しているのを見ると
赤ちゃんは自分の口から舌を一生懸命に出そうとしますし、

お母さんが大きく口を開けているのを見ると
赤ちゃんは大きく口を開けようとします。

お母さんが笑顔で笑って話しかけると
赤ちゃんは同じように笑おうとします。

一生懸命にお母さんの真似をしようとするんですね。

まだ新生児の頃は自分の意志で顔の表情を作ることは
とても難しいのですが

そういう段階でも見た通りにまねようとします。

これも自己教育力です。
まねる力はとても大切で重要な力です。

なぜなら、子どもは「まねる」ことによって
発達を遂げていくからです。

まねる、模倣をすることで
色々なことができるようになる、

発達を遂げていく、
そのための力が子どもには最初から備わっています。

この子どもの「自己教育力」を信じて
子どもと接していくことが

「肯定的な接し方(受容)」の極意です。

基本的信頼関係を築く行動

基本的信頼関係

子どもの自己教育力を信じて関わることが
肯定的な接し方(受容)」に繋がるのですが、

もう少し具体的にすると
どういう行動になるのか?というのをまとめました。

基本的信頼関係=スキンシップ

生まれたばかりの赤ちゃんは
自分の意志で表情を変えることは

まだ難しいのですが、
自然と笑顔になっていることがありますよね。

これは「内因的微笑(自然微笑)」
「エンジェルスマイル」という微笑みです。

この微笑みを見ると周りにいる大人は
「かわいい」と感じお世話したり、抱き上げたりしたくなります。

これは赤ちゃんが生きていくために本能的に持っている力です。
そして自然微笑をすると周りの大人は自然と関わります。

この関わりが「基本的信頼関係」の構築に繋がります。

赤ちゃんは
「抱っこして」ということは出来なくても
微笑みによって大人の行動を引き出します。

また、赤ちゃんは微笑むだけでなく
「泣く」という表現をします。

赤ちゃんの泣き声は最初は1種類ですが、
だんだんと変わっていきます。

最初は「快」と「不快」しかありません。

ですが1ヶ月、2ヶ月ほど経つと
その不快には色々な種類があることがわかってきます。

お腹が空いた不快
眠いという不快
オムツが濡れて気持ち悪い不快

という風に不快によって
泣き方を変えるようになり、

いつも身近でお世話をしている大人は
聞き分けられるようになっていきます。

つまり、赤ちゃんは泣くことで
大人の行動を引き起こしています。

これも赤ちゃんの持つ
自己教育力の力と言えます。

基本的信頼関係につながる「有能感」

赤ちゃんが微笑んだり泣いたりしているときに
無視をする、

すなわち「ニグレクト」をすると
赤ちゃんを拒絶することにつながります。

もしかすると大人からすると
そんな気は無くても、

「不明瞭な拒絶」という関わりになります。
これでは基本的信頼関係は構築できません。

赤ちゃんは何も出来ない、無力だと言われます。

確かに一面ではその通りですが、
話すことや歩くことは出来ないとしても

大人の行動を色々な形や表現で
引き起こしています。

赤ちゃん側からすると

「自分の泣き声、微笑みが
大人の行動を引き起こした」

ということで因果関係を感じるようになります。

これが
自分の有能感(自分はこういうことができると感じること)
につながります。

この有能感も基本的信頼関係へ繋がっていきます。

しかし、どんなに泣いても
何もしてくれないと赤ちゃんは

「泣いても無駄だ」と学びます。

どんなに微笑んでも抱っこもしてくれない、
振り向いてもらえないと

「微笑んでも無駄だ」と学びます。

最近は1歳や2歳ぐらいになって

あまり微笑まない、表情が乏しい、
泣かないという子どもが増えてきています。

これは赤ちゃん側の問題ではありません。
周りの大人の関わり方が影響しています。

赤ちゃんに対してきちんと反応して、
肯定的な関わり(受容)が大切なのです。

目と目のコミュニケーション

人間と動物の目には大きな違いがあります。
実は、動物の多くは人間のように白目がありません。

人間の目は白目があることによって
どこを見ているのか?がはっきりわかります。

目と目で見つめ合うこと
目と目でお互いの表情を確かめ合うこと

これが基本的信頼関係を構築していく上で
とても大切なのことなのです。

赤ちゃんの発達で生まれて最初にやってくる
発達の課題が「目」です。

目で一点をじーっと見つめることができるようになること
これが最初の課題になります。

多くの場合、生後2〜1ヶ月ぐらいで
成し遂げることができます。

なぜ生まれて最初の発達の課題が目なのか?
なぜ一点を見つめることが大切なのか?

それは、
「大人(特にお母さん)との見つめ合い」が
必要だからです。

目と目を合わせる、
そして赤ちゃんもお母さんもニッコリとする。

これが赤ちゃんが

「受容されている」
「望まれてこの世に生まれてきたんだ」

という出発点になります。

そのため周りの大人の役割は
とても重要です。

目と目を合わせること、見つめ合うことは
色々なところでできます。

例えば、お母さんは授乳をしますよね。

その時間はお母さんと赤ちゃんだけの
とても大切な時間です。

その時、微笑みながら目を見つめて授乳してください。
言葉をかけながら授乳してあげてください。

雑誌を見ながら、テレビを見ながら、
スマートフォンの画面を見ながら授乳をしていると

赤ちゃんとの基本的信頼関係の構築が
なかなか築かれにくくなってしまいます。

まとめ

今回は、子どもの自己教育力と
基本的信頼関係の構築についてお話ししました。

子どもは、自己教育力で
自分で色々なことができるようになっていく。

だから大人は子どもをそのままに受け入れ
肯定(受容)する関わりをすることが大切なんですね。

次回は運動の発達と脳の発達についてお話しします。

子育て×SmileHouse

公式メルマガ【無料】

育児の教科書には書いていない
子育て7つのエッセンス

〜大人が子どもにできること〜

パートナーとの関係性がよくなっていくためには?
子どもの本来持つ力(潜在能力)が邪魔されずに発揮されるために大切なこと。など

これまで私が経験してきたもののなかから
子育てをしていく上で役立つ知識や体験を
7つのエッセンスに集約して、包み隠さず話しています。

お母さん自身が楽しみながら子育てをしていくために
ぜひお役立て下さい。

ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪