【脳の発達】モンテッソーリ教育を受けた子どもはどう育つ?

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

Smile Houseはモンテッソーリ教育を取り入れていますが、

モンテッソーリ教育を受けた子どもはどのような成長をするのか?

モンテッソーリ教育と脳の発達にはどのような関係性があるのか?

といったことをご紹介します。

モンテッソーリ教育と脳の発達

モンテッソーリ教育

幼少期にモンテッソーリ教育を受けた子どもが成長した姿を調査すると、

ある10個の共通する特徴が見られています。

1、順序立てて物事を考える力が強い

2、何をするにも計画的で、着実に実行する

3、段取りや要領が良い

4、先を見据える力が強い

5、物事を1から始めることができる

6、省略しない

7、状況判断のスピードが早く、臨機応変な対応ができる

8、小さな変化に気づくことができ、道徳性が高い

9、ひとりでもたじろがず、責任感がある

10、礼儀正しい

実は、これらの特徴は、

脳の前頭葉(とくに前頭連合野)がきちんと発達している証しです。

前頭連合野(前頭葉の前半分)の役割は、

  • 自己意識、自己制御
  • 目的に向け自分をコントロールする目的志向性
  • 自分の行動をコントロールする
  • 他者を思いやり気遣う
  • 集中して物事を考える
  • 先を見通し、好奇心を発揮する

など、「人間らしさ」を作りだすことです。

幼少期にモンテッソーリ教育を受けた子どもは共通して脳の前頭連合野がきちんと発達し、

人間らしくいきいきとした姿で生活を送っていることがわかっています。

モンテッソーリ教育を受けた子どもの成長像をもう少し細かく、

「人格」「生活に関するもの」「人間関係」「仕事」「学習や能力に関するもの」に分けてご紹介します。

もちろん、全員がこの全ての要素を持っているわけではありません。

しかし不思議と、

モンテッソーリ教育を受け成長した子どもたちと一緒に生活している家族や親しい友人、

教師などに人物像を聞くと、似たような言葉や人間性が繰り返し出てきます。

モンテッソーリ教育で育つ人格

  • 自分で考え判断し、自己責任で行動する
  • 自分の考えが確立していて、他人の考えに安易に流されない
  • 善悪の判断がしっかりとできる
  • 自分で決めたことを最後までやり遂げる
  • 自分で決めたことに集中して取り組む
  • 何に対しても意欲的、積極的、前向きな姿勢
  • 目標を立て、地道に努力をする
  • 計画を立てて行動する

モンテッソーリ教育で育つ生活に関すること

  • 規則正しい生活リズム
  • 時間を効率よく使い生活する
  • きちんと挨拶ができ、礼儀正しい
  • 計画→準備→段取り→片付けの手順が良い
  • 掃除(トイレ掃除など人が嫌がること)を進んで、黙って行う

モンテッソーリ教育で育つ人間関係

  • 人の話をしっかりと聞ける(傾聴力が高い)
  • 他者の立場になって考えることができる
  • 他者に思いやりがある
  • 積極的に友達を作ろうとする
  • ユーモアがあり、人を楽しませるのが好き
  • チームで活動することになっても、誰とでも協力し合える
  • 他者に依存することなく、ひとりでも行動できる
  • 友人の間違いに対してきちんと指摘できる
  • 注意されたことを素直に受け入れ、直そうとする
  • 人に対して肯定的。他者の成長や長所を褒め、成功を喜ぶ。
  • 人を責めない(責任転換をしない)
  • 友人間のいざこざやいじめにくじけない

モンテッソーリ教育で育つ学習や能力に関すること

  • 集中して学習することができる
  • 興味を持ったことを意欲的に取り組む
  • 解決能力が高く、「どうしたらいいか」と解決する方法を考える
  • 説明書を読み、自分で考えて組み立てたり操作する
  • 文章を書くのが好き
  • 本を読むのが好きで、読む速度も速い
  • 頭が整理されていて、数字に強い
  • 指導の要点を的確に掴み、指示に沿って正確に実行できる
  • 運動が得意

モンテッソーリ教育で共通して育つ要素

  • 小学校高学年頃から自立している
  • 周りから信頼され、頼りにされる
  • 勉強、クラブ活動、習い事などを両立して頑張ることができる
  • 就職や進路を自分で決め、実現するまでの工程を考える
  • 自分のやりたいことがはっきりしている
  • 外国へ行ってもたくさんの友人を作り、のびのびと暮らせる

モンテッソーリ教育と前頭連合野

モンテッソーリ教育

なぜモンテッソーリ教育を受けた子どもたちが共通して上記のような成長像になっているかというと、

「モンテッソーリ教育は前頭連合野の働きに合致している」からです。

これはただの憶測ではなく、最近の研究で科学的に証明されていることです。

先ほど述べたように、

前頭連合野は「人間らしさ」を統制する役割を持っています。

例えば、病気や事故で前頭葉を損傷する・発達が不十分などの出来事があると、

その人の人格そのものが大きく変化したり、次のような傾向が見られるようになります。

  • ひとりで物事の判断ができない
  • 怒りのコントロールができず、キレる
  • 自分で「〇〇をしよう」と決めることができない
  • 計画を立てることが難しい
  • 物事を順序立てて考えることが苦手
  • 自分の次にするべきことがイメージできない
  • 色々なことに対して意欲がない
  • 忘れっぽい
  • 無計画で先見性がない
  • 責任感がない
  • 節度にかける行動をとる
  • 行動にオリジナリティがなく、惰性的
  • 思考内容に秩序がない
  • 思考が断片的で衝動的
  • 適応力が低い
  • 人格や感情が平板化する

最近はこのように、

「キレやすい」「無気力」「落ち着きがない」「計画性がない」などの問題を抱えている子どもが増えてきていますが、

これらの傾向は前頭葉の発達が影響していると言われています。

モンテッソーリ教育の活動は、子どもの前頭葉の発達に非常に効果的だとされていますが、

だからといって何か特別な能力を身につけさせる活動や教え込む作業は行いません。

モンテッソーリ教育は大人が子どもに何かを教え込むのではなく、

一人ひとりが持って生まれた能力を子ども自身の力で開花していけるよう、

環境を整えることをとても重要視しています。

なぜなら、「子どもが主体的に環境に関わり、自分で教具を選び、できるまで何度も繰り返し行う」

という、モンテッソーリ教育の活動そのものが、

子どもの前頭葉を発達させることにつながっているからです。

また、落ち着きがない、キレやすい、無気力などの傾向は

「本来のその人の成長すべき姿」とはかけ離れた成長像です。

モンテッソーリ教育ではこの発達を「逸脱発達」と呼んでいますが、

人は本来、最初に述べている

「モンテッソーリ教育を受けた子どもたちの成長像」にあるような要素は持って生まれていきています。

しかし、幼少期に育つ環境によってはその能力が開花できず、

無気力だったり、情緒が安定せずキレやすい傾向が見られるようになります。

逆にいうと、

幼少期の環境(物理的にも人的にも)が、その子の持つ能力をきちんと開花させる状態に整っていれば、

その子は自らの能力や人間らしさをどんどんと開花させながら成長していきます。

モンテッソーリ教育で育つ前頭連合野

以上のことを踏まえると

幼少期に前頭葉を発達させる環境が身の回りにあるか?というのがとても大切になります。

モンテッソーリ教育が「前頭葉の発達を促す」のには2つのポイントがあります。

ひとつは、モンテッソーリ教育の「活動のサイクル」。

モンテッソーリ教育の活動サイクルとは、

1、自分の意思で活動を決めて始める

2、始めたことは何度も何度も繰り返す

3、集中して取り組み、いずれはその活動ができるようになる

4、「できた」という達成感や充実感を感じ、さらにその気持ちを素直に表現する

というプロセスのことです。

その作業を繰り返す中で、

忍耐力、集中力、達成感、主体性、自信、器用さ、情緒の安定、秩序感など

人として生きていく上で欠かせない力を育てていくことができるのですが、

この力こそ、前頭葉や前頭連合野が発達することで身に付く力なのです。

また、モンテッソーリ教育の活動では、最初はできなかったことが「できた!」となったり、

わからなかったことが「なるほど!」と閃いてわかる瞬間があります。

この瞬間の刺激こそ、脳の神経細胞同士が結びつき、

新しい能力が身についたり、記憶(学習)として脳に定着している証拠なのですが、

できなかったことが「できた!」という瞬間、

人の脳内にはドーパミンという人の快感を生み出すホルモンが分泌されます。

子どもが一度できたことを何度も繰り返してやりたがる理由の一つにこのホルモンが関係していて

人は一度快感を感じると、「もう一度味わいたい!」という欲求が生まれます。

モンテッソーリ教育のプロセスは、脳の発達を促すとともに、

「もう一度やりたい!」と感じるホルモンが分泌される活動なのです。

そして前頭葉を発達させるもうひとつの要素が「提示」です。

モンテッソーリ教育では子どもがわからないことがあった時に、

言葉で説明するのではなく実際に「やってみせる」提示を行いますが、

それが子どもの脳の発達に良い影響を与えます。

提示は、

1、活動を一つだけ取り出す

2、動作を分析して一つ一つの動きを切り離す

3、一つ一つの動きを正確に子どもに示す

4、ゆっくり順序立てて、やってみせる

のですが、ポイントとして

動作をしながら、言葉を発しない(動作と言葉は必ず切り離す)ことが挙げられます。

動作と言葉を切り離して、動作の一つ一つをゆっくりと丁寧にやってみせることで、

子どもは自然と「どうやったら自分でもできるのか」「〇〇はどう扱えば良いのか」などを

じっくりと見て考えるようになります。

教え込まれて出来るようになるのではなく、自分で見て考え出来るようになっていく

というプロセスが、子どもの考える力や自信へとつながっていきます。

また、提示をしてもらい動きを獲得していった子どもは

自分より小さい子やお友達ができないことがあった時に、その事柄を順序立てて考え、

相手がわかりやすいように教えることが自然とできるようになります。

自分がわからないことがあった時に「やって見せて」もらった体験の積み重ねが、

人に教える時の材料になるのです。

モンテッソーリ教育を受けた子どもたちは、

物事を全体的に捉え、目的達成までの方法を分析し、必要な要素を理解して順序立てて考えたり、

計画的にコツコツと物事を進める力が高い人が多いのですが、

これらは、提示→モンテッソーリ教育の活動サイクルの流れから、身についているのです。

まとめ

モンテッソーリ教育は子どもを大人の思い込みで決めつけず、そのままに見て観察し確立された教育法です。

また、「子どもを科学するメソッド」と言われているように、

思考や推理によるものではなく、事実を元にした論理的で客観的な教育法です。

モンテッソーリ教育の基本原理についてはこちらの記事をご覧ください。

子どもの可能性を開花させる「モンテッソーリ教育」基本原理紹介します。

2018.03.09
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