モンテッソーリ 教育「運動のメカニズム」運動の発達と脳の発達の関係性

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

モンテッソーリ教育の解説
第6回は「運動のメカニズム」についてお話しします。

子どもには「自己教育力」があり、
自ら学んで様々な発達を遂げていくというのが

モンテッソーリ教育の指針であり、
私たち大人の役目は、

適切な環境を用意することと、
肯定的な関わり(受容)をすることなのですが、

そういった関わりをしていくためには、

子どもの行動や言動の1つ1つには
きちんとした意味があるということを知ったり、

今どのような発達の課題が現れているのかな?
という視点を持つことがとても重要になってきます。

特に、運動の発達は
子どもの有能感(自分には能力があるという感覚を持つこと)を

育てることにも大きな影響を持っています。

「運動」と聞くと、スポーツというイメージがありますが、
子どもの発達という視点だと、少し違ってきます。

今回は、子どもの発達の分野での「運動」とは?
ということを解説していきます。

子どもの運動の発達とは?

子どもの発達

運動のメカニズム「感覚器官」

私たちは「運動」というものを捉えるときに、

「子どもがコップに水を注いだ」
「子どもがボールを穴に落とした」

など、動いている「瞬間」を見ると
運動が現れていると感じます。

言い換えると、
運動器官が働いた瞬間=運動

という風に捉えているわけです。

ですが実際には運動のメカニズムは
下記の図のようになっています。

運動のメカニズム

運動器官(手、指、腕、足など)を動かすためには
遡っていくと、「外的刺激」があり、

その刺激を感覚器官(耳、目、鼻など)で
受け取るところから始まっています。

例えば、
「ボールを落とす」であれば、

「ボールがある」ということを目で捉えるところから始まります。
目は感覚器官です。

ボールを見ることによって
「このボールを持ってみよう」という風に「持つ」という行動が生まれます。

「音のする方へ歩く」であれば、

離れたところからしている音を耳で捉えるところから始まります。
耳も感覚器官です。

そして「何の音だろう?」という風に「歩いていく」という行動が生まれます。

感覚器官で得た情報や刺激は必ず「脳」に繋がっています。

私たちはモノを見るときに目で見ますね。
確かに目は使っているのですが、実際は目に映像が映っているわけではありません。

目で捉えた情報は脳の後頭葉(脳の後ろの部分)の所に映っています。

同じように、私たちは音を耳で聞いているように感じますが、
実際は耳は音を集める器官で、

聞いているのは脳の両側にある側頭葉という部分で音を聞いています。

なので、感覚器官で集められた情報は全て脳に集約されて
何なのか?を確認しています。

そして、脳で捉えた情報や処理した情報をもとに、

「ボールを持ってみよう」
「音のする方へ行ってみよう」

という風に脳から命令が出されるのです。

運動のメカニズム「運動器官」

感覚器官で刺激を受け取り、
脳で処理された情報をもとに

送られた命令を実際に行うのが「運動器官」です。

運動器官は体の様々な部分にありますが、
主に「腕」「手」「指」というようなところを使って

実際に動きが現れます。

つまり、動きが現れるためには

・感覚が正常に働くこと
・脳に伝わっていくこと
・脳でその情報を正しく処理すること
・処理された情報をもとに命令が出て運動につながること

が必要で、
この過程で脳の神経細胞が絡み合っていくのです。

このからみ合いが最も密に行われているのが
0歳〜3歳の間です。

動き、脳の働き=知性

動きと、脳の働きは「知性」です。

知性というのは、脳の発達だけでなく、
運動の発達にもとても大きな関係と繋がりがあります。

親心としては、優秀な子どもに育ってほしいという
願いを少なからず持ってるものだと思います。

ですが、優秀な子どもに育ってほしいための方法や
順番を間違ってしまうと、それは好ましい関わりではありません。

優秀な子どもにしたいという想いから

早い時期から、漢字、英語などをフラッシュカードなどで見せたり
CDなどで聞かせて覚えさせようとする方がいます。

子どもの吸収する力は年齢が低ければ低いほど
非常に高いのでその時期を利用しようとする意図は

とてもよく分かります。

ですが、そういった方法の過程は「子どもの運動や動き」は
ほとんどありませんよね。

子どもはじっと椅子に腰掛けてカードを見るだけ、
CDを聞くだけという風になるので動きを伴わないのです。

動きを伴わない方法で知的なことを子どもに身につけさせようとするのは
良い方法とは言えないのです。

結果、年齢の低い子どもでも難しい感じが読めたり、
九九算が就学前に言えるようになるかもしれません。

その身につけたことは、その時は有効に見えるかもしれませんが、
3年後、5年後、10年後などの長期期間で捉えた時は

決してプラスにならないことの方が多いと言われています。

モンテッソーリ教育の「運動の発達」

モンテッソーリが現代の私たちに教えとして
伝えてくれていることは

子どもには課せられた宿題として「発達」があり、
その発達には「正しい方法」があるということです。

その方法とは、実は
「動きをともなう」方法であるということなのです。

運動の獲得、動きを身につけていくということは
人として最も大切な脳の発達に大きな貢献をしていることを

ぜひ覚えていてください。

まとめ

今回はモンテッソーリ教育の
運動のメカニズムについてお話ししました。

子どもの脳の発達には運動の獲得が非常に
大きな役割を担っています。

発達には
「動きをともなう」というのが非常に大事なのですね。

ついつい色々なことを年齢の低い時期に
こちらから教え込みたくなりますが、

モンテッソーリ教育を受けて育った子どもは

「自立していて、有能で、責任感と思いやりがあり
一生涯を通して学び続ける姿勢を持った人間」

という風な人に育っていくということも
思い出してみてくださいね。

次回は各月齢の発達の特徴についてお話しします。

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ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪