「共依存ってなに?」徹底解説シリーズ!知らない間に陥っている依存関係とは?

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

突然ですが皆さん、「依存」という言葉は
どこかで聞いたことがありますよね。

買い物依存
ギャンブル依存
恋愛依存
アルコール依存
薬物依存
ネットゲーム依存

などなど。

これらの依存は
人が何らかの物や環境に依存している状態です。

今回は、
人間関係に依存した状態の「共依存」
という依存についてまとめます。

アルコール依存や
買い物依存、ドラッグ依存などと違って

共依存というのは、
本人や周りも問題を感じながらも

それが共依存だと無自覚でいることが多い依存です。、

このように感じることの多い人は特に要チェックです。

・いつも気がつけば他人に振り回されている
・他人の言動で自分のコンディションの良し悪しが左右される
・頼まれていなくても「〇〇さんのために」と人のことを一生懸命にしている。
・相手の反応が気になり、人の顔色を伺っている

共依存者というのは、自分のことよりも
他人のことを気にして世話をしている人のことを指します。

「相手を世話することに依存する」とは

相手のためを思う善行では?
相手も喜ぶんじゃないか?

と思うかもしれませんが、
共依存は「愛情という名の支配」だと言われています。

相手を自分に縛りつけ、
また、自分も相手に縛られている

というのが共依存の関係性です。

今回も長くなると思うので
何回かに分けて、

概要~克服までを書いていきますね。

第一回は共依存とはどういう関係?というのを
詳しくまとめました。

共依存とは?

共依存とは

共依存というのは、自分と相手の関係性に
依存していて、

その関係性にとらわれている、
嗜癖(しへき)状態のことを言います。

他人を世話することで
必要とされていると実感しているのが
特徴です。

一見、相手の面倒を見て、献身的で
「いい人」に見えることもありますが、

世話をすることで、
自分の存在価値を得ているので、

相手の問題が根本解決したり、
相手が自立することはありません。

そのため、

「人を世話、介護することへの依存」
「愛情という名の支配」

と呼ばれています。

共依存が生まれたきっかけ

共依存が注目され始めた背景には、
「アルコール依存症」とその「家族」の関係性が背景にあります。

・アルコール依存の治療で、「家族からの隔離」で回復の兆しを見せた患者がいた。
・家族の中にいると、再び依存するor依存からの離脱が困難だった

ということから
その家族の関係性を調べてみると、ほとんどの確率で、

依存症患者の家族の中に
「依存症患者の世話に依存している人」が発見され、

その人が、依存行為を後押ししてしまうため、
なかなか克服することができないという事実がありました。

こういった臨床データをもとに、従来は
依存症は個人の精神的な問題だという捉え方でしたが、

最近では依存症を持っている人間関係に注目し、
回復のためには、依存症患者に依存している人がいないか?

ということや、
もしいる場合はその人も同時に

治療していく必要があるという
認識に変わっていきています。

「共依存」は自立させない・自立しない関係性

現在では共依存は、
『特定の人間関係にとらわれている』ことを指しています。

共依存の状態は、

・相手のケア(世話)に依存している人
・ケアしてもらうことに依存している人

に分かれます。

ケアすることに依存している人は

・自分が相手についていてあげなくちゃ
・自分が見捨てたら、この人はどうなるんだろう
・あの人には自分しかいないんだ
・自分にはあの人しかいないんだ

というような思考であることが多いようです。

しかし、他人の世話を過度にするということ、
自分を頼りにさせること、

自分ありき、
相手ありきの生活や人生になるということは

愛情という名の下、

「相手を支配している快感」を得たいという
自己中心的な思考が根底にあります。

相手の能力を奪い、
無力化し、

生活や人生、ある意味で
殺生与奪を自分次第にする支配になり得ます。

自分自身が
相手の気分や行動で自分の気持ちやコンディションが左右されるため、
相手を支配してコントロールしたくなるのです。

いわゆる、共依存とは、

相手に必要とされる、もしくは
相手に必要とさせることで、

「自分は他人に必要とされている」という実感を得て
自分の存在価値を感じ合う関係性です。

ただし、共依存の関係性であっても
「自分は共依存だから、ダメなんだ」

と責める必要はありません。

自分と相手の当事者同士が苦痛を感じていないのであれば
何ら問題はありません。

・人間関係で苦痛やストレスを感じる
・一時的には満たされるがすぐに不安定になる
・相手に気分や生活を左右される
・相手が何をしているのか、どこにいるのかが気になり不安になる

というような悩みを抱えいる場合は
共依存の関係性が作られていることが多く

その問題を克服していけば悩みが
改善する可能性があるということです。

共依存の背景は「自己評価の低さ」

相手を縛り、そして自分も縛られる
という関係性は、

幸せそうに見えないことも多く、
当事者たちも悩んでいたり、

苦しさを感じていたとしても、
なかなか相手との関係性を断つことができません。

共依存という関係性を作りやすい人の心理には

「自己評価の低さ」があり、
自分で自分を認めたり、評価することが苦手なため、

自力で立つことができず、
相手に依存することで、

自分の存在価値を見出しているからです。

自分がいなくてはダメになる

自己評価が低く、自立できないと

・誰かに必要とされる
・誰かを支え続ける

という環境や状況を作り出し、
自分の存在理由を作り出そうとします。

また、その関係性は
家族、パートナーがもっとも多くなります。

なぜなら、大事な誰かの
絶対に必要な存在という役割は

「この人は自分がいないとダメになる」
と感じやすく、

「自分は絶対必要不可欠」という
価値評価をしてもらっている満足感を

得やすいからです。

裏を返せば、

相手を通して自分の価値を守る=
相手が自立することを妨げる

という関係性でもあります。

相手の問題を解決しようと奔走(ほんそう)したり、

その中で怒り、悲しみを感じながら
疲弊、消耗していたとしても、

それが生きがいになるため、
関係性を断つことができなくなっていくのです。

他人からの承認=自己価値

自尊心が低いと、
他人に認められることで、

自分の存在価値を認めようとします。

自己愛が低いと、
自己否定が強くなるので、

それを跳ね除けるために
他人からの評価・承認を求めようとします。

共依存の傾向のある人は、
「他人からの評価」が自分の価値を決めています。

そのため、自分も相手に依存し、
自分を評価してくれ、認めてくれる人を

自分に依存させる関係性を無意識に求め、
作り出そうとします。

他人のために努力したり、
奔走したり、解決しようとしたりというのは

献身的に見えますが、
目的が「自分を認めさせる」というところにあるので、

見返りがないと、怒りや悲しみを感じます。

「自分はこんなにもあなたのために
頑張っているのに・・・・」

という気持ちです。

・どうして大事にしてくれないんだろう
・どうして認めてくれないんだろう
・どうしてわかってくれないんだろう
・どうして自分のことを考えてくれないんだろう

と、いうように
相手に求める気持ちが強まっていく傾向があります。

共依存は
ギブアンドテイクの関係性です。

相手から見返りをもらうことを期待して与えているので
相手から見返りが返ってこないと不満を感じるのです。

自分自身に焦点が当たっていない

共依存というのは、他人の世話に奔走している人を
さしますが、

言い換えれば
自分自身に焦点が当たっていない状態です。

犠牲になっていませんか?

・人間関係で、自分ばかりが責任感を感じている。
・リスクを負っている
・気持ちを押し殺し、我慢している

のめり込んでいませんか?

・相手の問題に指示を出している
・相手の問題の解決策を決めようとしている
・相手の考えるべきことをやってあげている

自分を追い込んでいませんか?

・相手のことをほっておいてはいけない思う
・相手を助けないと罪悪感を感じる
・完璧な自分にならなくてはと思い込んでいる

共依存に発展していく関わり

共依存という関係性は
共依存者と依存者が互いに依存して

成り立っている関係性ですが、

その関係性が築かれる始まりは
大きく分けると2パターンです。

依存してくる人と親密になる

共依存者が

依存体質の人と親密になるというのは
とてもイメージしやすいかと思います。

また、共依存者の人は
人当たりの良い人も多いのですが、

誰に対しても平等に優しいというのは、
自分は誰も選ばない姿勢でもあります。

そういうスタンスは、
依存体質の人を引き寄せやすく、

また、
依存を受け入れて行く傾向があります。

「みんなに平等に優しい」というだけでは、
何ら問題はありませんが、

相手の依存が強くなってくると、
自然と共依存の関係性になっていくケースが多いのです。

頼ってくる人をコントロールして関係性を作る

こちらは
無意識、無自覚で行なっていることが多く、

本人が気づいていない事がほとんどで、
逆に、「頼ってきている人のために善行をしている」という

認識をしていることもあります。

パターンとしては、頼ってくる相手の欲求を聞いたり、
無条件の愛情を注いでいるように感じさせるうちに、

自分の欲求もしていくようになり、
最終的には、自分の欲求を飲み込ませる関係性を作り出します。

それが叶わない場合は
さらに相手を自分に依存させ、コントロールしようとしていきます。

そのため、
本人から見て、立場や能力が下(劣っている)と
見えている人と親密になる傾向があります。

相手より優れている、勝っていると感じることで
自尊心を守っているのです。

この関係性は、

本人が「頼ってくる相手のために」
という気持ちでいる事が多いことと、

相手も最初は
「この人は頼りになる、受け入れてくれる」と
いう認識から始まる事が多いため、

「一緒にいてもなぜか満たされない」
「何かがおかしい・・・」

と関係を続けていくうちに

違和感や寂しさ、不信感を感じながらも
共依存になっていることに気がつかない

というケースが多くあります。

共依存になりやすい関係性

共依存の傾向がある人が作る人間関係には
いくつかの傾向があります。

親子、夫婦、恋人、友達など関係性は様々でも、
作り方は似たようなものになります。

友人間の共依存

友人間で深刻な共依存関係になることは稀ですが、
友人間でも共依存になることはあります。

例でいうと、
いじめられやすい子をいつも助ける役をかって出る
という子などは共依存の素質を持っています。

友人をいつも助ける役割と
いつも助けてもらう役割に分かれている関係性です。

この場合だと、いつも助ける役割の子が
友人を甘やかし、依存に発展していきます。

友人間で深刻になることは希といっても、
こういった関係性に慣れていると

その後の性格形成に影響が出たり、
その他の人間関係でも依存しやすい関係性を作りやすくなる

傾向があります。

頼られると放っておけない
というのは共依存の傾向でもあります。

親子関係

親子の共依存でよくあるのが、
親が「あなたのため」と言いながら

あれこれやってしまったり、
指示したり、従わせる関係性です。

「あなたのため」という言葉で子どもを思い通りにしようとするのは
親子の共依存でわかりやすく、特徴的です。

こういう関わりをされると
子どもはいつまでも自立できませんし、

心の成長がストップし、
自分の気持ちややりたい事がわからなくなっていきます。

共依存の親子関係で多い「あなたのため」というのは
結果的に子どもを支配している関係性です。

なぜ親子間で共依存が生まれやすいかというと、
子どもは生まれたばかりは親なしでは生きていけないので

必然的に「子どもが親に依存する」という関係性が作られます。

ですが、本来は成長とともに、
学校行き、社会を知り、自立して一人の人間として生きていきます。

その過程で親が「子どもに依存されている状態」を望むと
親が子離れしないため、子どもも親離れできなくなり、親に依存した状態が続きます。

「親に依存している子ども」に「親が依存する」という構図が
親子間の共依存関係です。

親子間で共依存の関係になると、
子どもを「依存状態」に置いておきたがるので、

進路や習い事、友人関係、恋愛関係など
様々なところで口出しをし、

「子どものために」と言いながら
自分の思い通りの選択をさせるようになっていきます。

もう少し歪んだ関係になると、

子どもが自立できず引き起こした問題を
「子どものために」と
尻拭いや、責任を取ることに奔走する関係性になるケースや

逆に、子どもに親の問題の責任を取らせたり、
面倒を見させるという

都合の良い子を作り出すというケースがあります。

基本的に「依存する事」がベースにある人が子育てをすると
子どもとは共依存の関係性が作られる可能性が高くなります。

また、共依存の関係性で育った子供は
それが当たり前なので、

大人になっても、共依存の関係性になれそうな
パートナーを無意識に選ぶようになります。

共依存とは、世代を超えて
引き継がれる事が高い関係性です。

恋人関係・夫婦関係

共依存の関係性に一番なりやすいのが
恋人や夫婦感です。

女性の方が共依存者で、
男性は世話をしてもらう依存者のパターンが
多いようです。

よくあるのが、
嫉妬深く、疑い深い女性が男性を束縛したがり、

最後は男性が音をあげて
終わりを迎えるというパターンです。

自信がないため、安心を求める傾向が強く、

・自分のこと好き?
・もっと二人のこと考えてよ
・今なにしてるの?
・自分を1番優先して

というような言動に現れます。

最近では男性が女性に対して
こういった関わりをするケースも
多くなっているようですが、

共依存の恋愛関係は基本的に
苦しい事が多くなります。

そして、のめり込めばのめり込むほど、
「失うものが多い恋愛」になる傾向が強くなる関係性です。

友人、仕事、金銭、時間など、

「相手のために」と色々なものを犠牲にし、

関係性を継続するためには止むを得ないと
どんどん相手中心の状況になっていき、

ふと我に返った時には色々なものを失っていて、
何も残っていなかったという状態になることもあります。

共依存の誤解

共依存誤解

共依存の誤った解釈として
「依存者の周りにいる人は、みんな共依存者である」という
捉え方をすることです。

依存者と共依存者が惹かれ合うのは事実ですが、
共依存者が依存者を作っているわけではありません。

共依存の関係性とは、
もともと素質として持っている、
依存者と共依存者の歯車が噛み合って初めて生み出される関係性です。

どちらか一方がきっぱり自立してしまえば、
共依存という関係は終わりを迎えます。

そのため、どちらかが悪いということはありません。

共依存の傾向のある人は、自覚した時に
「この状況は自分が作り出したのだ」と

自責意識を強くもつことがありますが、
共依存は大きく捉えると依存症の一つです。

依存症は自分を責めても、相手を責めても
なんの解決にはならず、

「自分を責めて不安定になった状態」を
なんとかしようとさらに依存傾向が強まってしまうだけです。

簡単に解消できないから「依存症」なのです。

もし、共依存の関係性を断ちたい場合は
自分は「共依存の傾向がある」ということを

受け止め自覚する事が最初のステップになります。

相互依存

依存というのはもともと、

「人や物や環境、場などに、
愛情、承認、安心、安定を求める事」です。

そのため、共依存は依存の一種です。

その一方で、共依存と正反対の関係性にある
「相互依存」という関係性があります。

この関係性は依存という言葉は使われていますが
全く事なる関係性です。

共依存は
「相手に依存する事で関係性を継続する人」同士の関係性ですが、

相互依存は
「自立している人」同士の関係性です。

相手に愛情や承認を求めることは
相互依存の関係にもありますが、

共依存の関係性ほどの欲求は生まれません。

相手の承認ありきの人生ではないため、
相手から見返りがなくても関係性を継続できます。

もう少し極端にいうと、

共依存は「奪い合う関係性」と言われているので
自分も相手に与える行動はしますが、

「相手から与えてもらう」が大前提なので
見返りがないと満足できません。

相互依存は「与え合う関係性」を築くことができるので
相手の反応に関係なく、自分が望むことをそのままに
与えることができます。

また、共依存の関係性では基本的に
依存する役割、依存される役割に固定されがちになりますが、

相互依存では依存する、依存されるがバランスよくされています。

この依存する、されるは良くないんじゃないか?と
思う人もいるのですが、

「全く依存し合わない」という関係性も、
これはこれでまた違った課題を双方が抱えている関係になります。

まとめ

今回は共依存シリーズとして何回か連載していきます。
共依存という言葉を初めて聞く人もいるかもしれません。

人間関係、特に親密な関係になると
苦しくなる、悩みが尽きない、長続きしないという人は

今回のシリーズは必見ですよ~!

次回は、
もう少し具体的に共依存の例を紹介して、
共依存の心理的な特徴を

紹介していきます。
ぜひ読んでくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪