こんにちは
Smile Houseの妙加です。
インフルエンザの感染&発病を防ぐためには、しっかりと予防することが大事。
インフルエンザには予防接種がありますが、本当に効果があるの?接種した方がいいの?と迷っている人もいますよね。
そして予防接種を受ければもう感染することはないのか?予防接種以外の方法は?と考えている人もいると思います。
今回は、インフルエンザの予防法と予防接種についてまとめました。
インフルエンザの予防接種
インフルエンザの予防接種は、その年に流行すると予想した型のワクチンがつくられていて接種すると体内にインフルエンザウイルスへ抵抗する抗体をつくらせます。
予防接種を受けても100%感染を防ぐことはできませんが、約70%〜90%程度発症を防止、たとえ発病しても重症化を防ぎ、ワクチンの安全性も高いとされています。
インフルエンザのワクチンはどれぐらい有効?
インフルエンザは、口や鼻の粘膜に付着して体内に侵入することから始まります。(感染)
感染後に体内でウイルスが増え(潜伏期間)、発熱・頭痛・倦怠感といった症状が現れる(発病)のがインフルエンザの感染から発病までの流れ。
ですが、インフルエンザのワクチンは発症を抑える効果は一定数あるものの、ほかの疾病のワクチンに比べると予防効果は低め。
予防接種を受けても発病する人もいるにも関わらず、毎年ワクチ接種が推奨されているのは、インフルエンザの予防接種の【重症化を防ぐ】効果が非常に有効だから。
実はインフルエンザで最も気をつけないといけないのは肺炎や脳症といった重篤な合併症を患うケース。
そうなると入院が必要になったり、死亡する人もいます。(とくに基礎疾患のある人や高齢者、乳幼児は要注意!)
インフルエンザの予防接種の具体的な有効性は次の通りです。
■高齢者を対象としたデータでは、ワクチンを接種すると【死亡率を1/5・入院率を1/3から1/2程度減らせる】
■6歳未満を対象にしたデータでは、ワクチンを接種しなかった100人のうち30人が発病(発病率30%)に対し、ワクチン接種した200人のうち24人が発病(発病率12%)
■インフルエンザの予防接種の有効性→おおよそ60%
インフルエンザワクチンは不活化ワクチン
予防接種は、病原体(ウイルスや細菌)の毒性を弱めたものを体内に入れて免疫を高める【生ワクチン】と、病原体の感染力を失わせたものを原料にする【不活化ワクチン】があります。
生ワクチンは病原体を身体に入れるので弱い感染状態になりますが、免疫がつきやす接種の回数は少なくすみます。
一方、不活化ワクチン接種によって感染はしませんが、1回接種で十分な抗体ができないので数接種が必要です。
インフルエンザの予防接種は、不活化ワクチン。
そのためワクチン接種したからといって、インフルエンザは発症しません。
インフルエンザの予防接種を受ける時期
日本内のインフルエンザ流行時期は12月〜3月頃なので12月中旬まで接種しておくのがよいでしょう。
インフルエンザの予防接種の回数
インフルエンザワクチンは13歳未満で2接種、13歳以上の人は1接種を原則としています。
ただ、13歳以上でも状況によって医師の判断のもと2回接種することもあります。
インフルエンザの予防接種は任意接種ですが以下の方々は定期接種の対象になります。
■65歳以上の人
■60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能に障害があり生活を極度に制限される人、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能障害があり、日常生活がほとんど不可能な人
(おおむね身体障害者障害程度等級1級相当)
インフルエンザの予防接種対象外になる人は?
インフルエンザの予防接種は希望すれば全員が受けられるわけではなく、予防接種を受けることが適当でない人や、注意が必要な人がいます。
【インフルエンザの予防接種を受けるのが適当でない人】
■明らかに発熱している人
■重篤な急性疾患にかかっている人
■インフルエンザの予防接種でアナフィラキシーを起こしたことがある人
■インフルエンザの定期接種後2日以内に発熱したことがある人
■インフルエンザワクチン接種後に全身性発疹といったアレルギー症状が現れたことのある人
■予防接種を行うことが不適当な状態の人
【予防接種を受けるにあたり注意を要する人】
■心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害といった基礎疾患のある人
■けいれんの既往歴のある人
■過去に免疫不全の診断がされている人
■近親者に先天性免疫不全症の者がいる人
■インフルエンザの予防接種に対してアレルギーを起こす可能性のある人
インフルエンザの予防接種の副反応
インフルエンザワクチンは免疫をつける以外の反応が起こることがあります。(副反応)
予防接種を受けた5%〜20%の人に見られますが、大抵2〜3日で消失するのでそれほど気にする必要はありません。
ワクチン接種で引き起こされる副反応は次の通りです。
■接種した箇所の赤み・腫れ・痛み
■発熱
■頭痛
■寒気
■だるさ(倦怠感)
しかしごく稀にアナフィラキシー様症状(発疹・蕁麻疹・かゆみ・発赤・呼吸困難)が見られることがあるので、その時は速やかに医療機関を受診しましょう。
アナフィラキシー様症状はすぐに起こることが多いので、接種後30分程度は安静にしておくとよいでしょう。
日常生活内でできるインフルエンザの予防方法
インフルエンザワクチンをしたからといって100%感染&発病を防げるわけではないので、日常生活内でしっかりと対策をしておくことが大事。
インフルエンザは咳やくしゃみによる飛沫感染や、感染した人が触れたものにさわって粘膜を介してうつる接触感染が主な感染ルートです。
なので、手洗いやうがいといった一般的な風邪予防と同じ方法が有効的になります。
次にインフルエンザの予防法をまとめたので参考にしてください。
■十分な栄養と睡眠をとり免疫力をつけておく
■帰宅したときは手洗い・うがいをしっかりとする
■手をアルコール消毒する
■加湿器を使い、部屋の湿度を55%前後に保つ
■水分補給をしっかりとおこなう
■外出時はマスクをする
■咳エチケットをする
インフルエンザは咳やくしゃみの際に発生する水滴(飛沫)に多くウイルスが含まれているので、周囲に飛び散らない様にする、もしくは飛沫を浴びない様にすることが最大の予防法。
咳エチケットとは、この飛沫を周囲に飛び散らさない気をつけることです。
咳エチケットで飛沫感染対策
飛沫感染対策はとくに、すでに発病している人や感染の恐れのある人(インフルエンザ流行時に人混みへ行ったなど)がおこない、さらなる感染者を増やさないことが大事。
現在症状が出ていなくとも、潜伏期間や熱がひいても発病から1週間以内であれば咳やくしゃみにウイルスが含まれるので気をつけましょう。
【咳エチケットの方法】
■咳やくしゃみをするときは他人から顔をそらす
■咳やくしゃみがあるときはマスクをする
■鼻水や痰を含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てる
■咳やくしゃみを手で受けたときはすぐに手を洗う
インフルエンザは予防接種と咳エチケットで予防!
インフルエンザの最も有効な予防法は、予防接種+飛沫感染対策をしっかりすることでしょう。
インフルエンザワクチンは完全に感染を防ぐことができなくとも、症状を緩和して重症化を防ぐ効果が十分にあります。
感染予防で大きな効果があるのが、咳エチケットを含めた飛沫感染対策。
手洗い・うがいといった基礎的なことを忘れずにおこない、外出時はマスクを忘れずにするだけで感染は大幅に減らすことができます。
そして、きちんと寝てバランスの良い食生活で免疫をUPさせておくことも忘れずに。
いくら予防接種をして飛沫感染対策をしていても、免疫が低下していると発病を防ぐことができません。
毎年流行するインフルエンザですが、できる限りの対策をして感染を防ぎましょう。