子宮内膜症の治療法。治療の選択肢とメリット&デメリット

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

子宮内膜症の治療は妊娠希望の有無と症状によって対処療法、内分泌療法、手術療法など選択肢が変わります。

内膜症は良性の病気ですが慢性疾患なので自分にあった治療法を医師と相談して、経過を見ながら選ぶことが大事。

今回は子宮内膜症の治療方法についてまとめました。

子宮内膜症の治療選択

子宮内膜症治療
子宮内膜症の治療は大きく分けると、手術療法と薬物療法の2種類です。

子宮内膜症の治療目的は3つあって、

1、痛みの緩和

2、妊娠率の向上

3、卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)のガン化を防ぐ

です。

妊娠・出産の希望の有無と、妊娠を希望する場合はその時期によって治療法の優先順位が変わるので患者に合わせた治療方法を選択することが大事。

痛みの緩和は鎮痛剤で対症療法を行いますが、それでコントロール出来ない場合は内分泌療法(ホルモン治療)を組み合わせます。

ただ、対症療法は進行を抑えたり、子宮内膜症を小さくする効果はないので、定期的に診察に通い経過観察が必要。

卵巣チョコレート嚢胞は稀に破裂したりガン化するため注意が必要で、大きさが4cm以下であれば対症療法or内分泌療法でコントロールしますが、5-9cmの場合は嚢胞の状態や年齢に合わせて薬物療法か手術療法を選択し、10cm以上の場合は手術療法が第一選択になります。

手術療法は妊娠を望んでいる場合は、病巣部のみを切り取り子宮や卵巣の正常な部分は温存しますが、妊娠を望まない場合は病巣+子宮、卵巣、卵管なども摘出(根治療法)します。

病巣部以外にも子宮や卵巣を摘出する理由は、子宮内膜症は再発しやすいので根治手術を受ける以外は閉経まで長く付き合う病気なので、経過観察のために通院の必要があるからです。

個人差の大きい病気なので、発病しても症状が進行しない人もいますが、月経があるうちは再発・進行の可能性があることを覚えておきましょう。

卵巣チョコレート嚢胞はガン化しやすいのか?

卵巣チョコレート嚢胞とは、卵巣にできた子宮内膜症のことですが、稀にガン化することがあります。

発生率は1%以下と低確率ですが、40歳以上の人や嚢胞の大きさが10cm以上あるケースでは注意が必要です。

子宮内膜症自体は良性の病気ですが、ガン化して発見が遅れると命に関わるので定期的に検査を受けるようにしましょう。

再発の可能性は?

子宮内膜症は根治手術以外では再発の可能性の高い病気です。

病巣部だけを取り除く温存手術をした場合は、症状がなくなっていても月経がある間は再発する可能性があるため、定期的な検診は受けておきましょう。

子宮内膜症の治療法まとめ

子宮内膜症治療
子宮内膜症の治療法の種類を具体的にまとめました。

鎮痛剤

鎮痛剤は生理痛の痛みを軽減するために服用します。

鎮痛剤には子宮を収縮させて痛みを引き起こすプロスタグランジンという物質を抑える働きがありますが、あくまでも一時的に痛みを和らげるだけ。

子宮内膜症を治したり、進行を抑える効果はないので、痛みや日常生活への影響を軽減するための対症療法として選択します。

多くはボルタレン(坐薬or内服)やロキソニンを使います。

ホルモン療法

ホルモン療法にはいくつか種類があります。

低用量ピル

毎月きちんと月経があり、排卵のある女性の卵巣からはエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが分泌されています。

低用量ピルはエストロゲンとプロゲステロンが含まれていて、毎月3週間のみ続け1週間休薬するサイクルで服用するのが一般的。

服用中は排卵がストップ(排卵抑制)するため、子宮内膜も増殖しません。

休薬期間に消退出血(生理のような出血)が起こりますが、内膜が薄いため量も少なく痛みもかなり軽減します。

低用量ピルは副作用が少なく、薬が合い効果がでた人は連続して服用できるため、症状のコントロールや病状の進行を遅らせることも可能です。

【低用量ピルのメリット】

・副作用が少ない

・生理痛を軽減できる

・内膜症の進行を抑える効果がある(個人差あり)

・長期間服用できる

・月経前症候群PMSを軽減できる

・月経量を減らせる

・避妊法として最も効果的(成功率99%以上)

【ピルのデメリット】

・毎月3-4週間の服用が必要

・避妊効果があるので妊娠希望の人は服用できない

・喫煙者は血栓症のリスクがあるため処方を断られるケースがある

Gn-RH

女性ホルモンの分泌量を閉経した時のように低下させて、排卵と月経をストップさせます。

内膜症を一時的に萎縮させる効果も期待できます。

【Gn-RHのメリット】

・月経を完全にストップさせるため、生理痛を止めることができる

・内膜症を一時的に縮小

【Gn-RHのデメリット】

・更年期障害様の症状があらわれる(のぼせ・発汗・骨量減少など)

・最長6ヶ月までしか使用できない

手術療法

手術療法が検討される内膜症は、

・薬で治療困難なケース(進行した内膜症、鎮痛剤では痛みが取れない、ピルやGn-RHでは改善しないなど)

・内膜症が不妊症を引き起こしているケース

・卵巣チョコレート嚢胞が大きく、破裂する可能性のある人

です。

手術は内膜症の治療の中で最も根治の可能性のある治療法で、小さな内膜症であれば開腹せずに行う腹腔鏡手術も可能になっているため、負担は軽減されてきています。

ですが、3-4日の入院と全身麻酔が必要なのと、執刀医にもある程度の技術が求められるので、全員が腹腔鏡適応になるわけではありません。

手術療法の種類は大きく分けると3種類です。

保存手術

今後妊娠・出産を希望する人に対して必要な臓器を温存する方法。

癒着をはがしたり、卵巣チョコレート嚢胞の処置ができますが、小さい内膜症や隠れている部分は処置できないので再発の可能性があります。

準根治手術

症状が進行していて、今後妊娠・出産を望んでいない人に対して、子宮の全摘出+片方の卵巣をのこす手術です。

月経がなくなるので痛みからは解放され、正常な卵巣は残すため女性ホルモンは分泌されるので更年期障害を防げます。

しかし、女性ホルモンが分泌される=再発の可能性があるというデメリットがあります。

根治手術

症状がかなり進行している場合は子宮+左右の卵巣+卵管すべてを摘出します。

月経はなくなり、内膜症の症状からも解放され、再発することもない根治療法です。

しかし、女性ホルモンの分泌がなくなり更年期障害が起こるため、ホルモン補充療法が必要になります。

子宮内膜症の治療の選択基準は?

子宮内膜症治療
やはり子宮内膜症の治療は、妊娠の希望の有無と希望時期が大きく影響します。

すぐに妊娠を希望しない場合の多くは薬物療法が第一選択になります。

症状が軽い場合は、低用量ピルを服用し(必要であれば鎮痛剤を併用)、症状が重い場合は、Gn-RHを半年間服用→低用量ピル+鎮痛剤で経過をみるといった具合です。

逆に早く妊娠したい人は、時間のかかる薬物療法よりも直接癒着をはがしたり、病巣を取り除ける手術療法を優先することもあります。

すぐに妊娠を希望していなくとも卵巣チョコレート嚢胞が6cm以上ある場合は、手術をした方がよいケースもあります。

妊娠の希望や症状に合わせて医師と相談

子宮内膜症は10代ー30代まで幅広い年齢で発症します。

月経のたびに進行し、症状が重くなっていくので早めに医療機関に行って医師に診てもらいましょう。

妊娠の希望や時期、根治を目指すのか?対症療法でコントロールしていくのか?など治療方法は人によって違いますし、選択肢がたくさんあります。

対症療法、内分泌療法、手術療法それぞれにメリット・デメリットがあるので、医師と相談しながら自分に最適な治療を続けていくことが大事でしょう。

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SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪