依存性パーソナリティ障害の特徴&克服法まとめ

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

人は誰でも他人に助けられたり支えられて生きていますが、自分自身の主体性を放棄して他者に委ねきってしまう状態まで他者に依存してしまうと生活に支障がでます。

依存性パーソナリティ障害は他者がいないと生きることができないと思い込むほどに、自分の面倒を見て欲しいという欲求を抱えた状態です。

今回は依存性パーソナリティ障害の特徴や克服法をまとめました。

依存性パーソナリティ障害の特徴

依存性パーソナリティ障害
依存性パーソナリティ障害は、自分の主体性を他人に委ねてしまっているので、些細なことですら決めることが苦手で頼ろうとします。

一人が苦手でいつも誰かといないと不安を感じ、自分一人で時間を過ごしたり紛らわすことができない特徴があります。

嫌われるのを怖れているので自己主張を避け、相手に合わせてしまうので自分の気持ちや自分の考えが抑え込まれて、自分がどういう人間なのかが自分でもわからなくなっています。

そのため人に合わせれば合わすほど自分がわからなくなって生き、人に左右されるようになってしまう傾向があります。

依存性パーソナリティ障害の2つの傾向

【赤ちゃんのように甘えたがる】

赤ちゃん型とも呼べそうなこのタイプは、日常生活能力が低下し、何でも親やパートナーに頼らなくてはいけないほど受動的に依存しています。

【相手に尽くす】

もう一つは、日常生活能力は問題なく活動的ですが、自分で主体性を持つことに不安を感じ、導いてリーダーシップをとってくれる人を求める能動的な依存をするタイプです。

厄介なのは、依存する相手が良くないとわかっても自分から関係性を清算することができないので、場合によってはただ利用されているにも関わらず自己犠牲的に相手に尽くしたり、宗教やオカルトなどにものめり込みやすい。

一人が苦手で利用されやすい

依存性パーソナリティ障害の人は孤独や虚無感を感じるため一人が苦手。

そのため一緒に時間を過ごす相手を常に求めて探しています。

その人なしでは生きていけないと感じながらその相手と別れると、すぐ新しいパートナーができるのも特徴の一つ。

自分を支えてくれる・自分に優しくしてくれるなら誰でもいいといった緩い基準になりやすいので、不釣り合いな人を選ぶことも多いのですが、依存しきっているのでそういったことには気がつきません。

そのため暴力や売春、アルコール依存症、DVの相手でも、ただ自分が利用されているだけであっても相手にしがみつき、関係を続けようとする傾向があります。

依存性パーソナリティ障害の人は自分から関係を断つことが苦手なので、反社会性パーソナリティ障害の人や自己愛性パーソナリティ障害の人からすると都合が良いので搾取対象になりやすいので注意が必要です。

NOが言えない

依存性パーソナリティ障害の人は、頼まれごとをされると断ることができず人の欲求を拒否することができません。

人に頼らないと生きていくことができないという思い込みが、人を拒否することをできなくさせてしまいます。

断ると自分が見放されたり嫌われてしまうかもしれない、人に悪く思われるかもしれないという恐怖があり、たとえ断る理由があったとしてもNOをいうことができないのです。

それが自分にとって不利益であったとしても相手の要求を受け入れ、相手に合わす原因になっています。

人にNOが言えない態度は相手に都合よく利用される大きな原因の一つで、はっきりとした態度をとる人に対して屈服しやすい。

自分に自信がなく、周りの目に振り回され、自分は人より劣っているという思い込みと自己評価の低さは回避性パーソナリティ障害と共通していますが、それでも他人に執着して必死にしがみついてでも他人とのつながりを求めるところが、依存性パーソナリティ障害の特徴。

過保護で支配的な親に育てられているケースが多い

依存性パーソナリティ障害の人の生い立ちを見ると過保護で支配的な親に育てられていることが多く、過度の手助けや親の正しさを強制されて育っている。

親に主導権を盗られてたまま育てられているのは回避性パーソナリティ障害や強迫性パーソナリティ障害の人にも多いですが、親に忠実すぎると強迫性、親に潰されてしまったのが回避性、親に頼りすぎると依存性パーソナリティ障害という違いが出ます。

依存性パーソナリティ障害の診断基準

依存性パーソナリティ障害診断

ICD-10の診断基準

ICD-10(精神および行動の障害 臨場記述と診断ガイドライン第10版)から要約したもの。

✔︎他人に自分の生活上で重要な決定の大部分をしてもらうことを促したり、受け入れたりしている

✔︎自分の欲求を自分が依存している他人の欲求に従属させる、および他人の意志に過度に従う

✔︎自分が依存している人にはたとえ正当なことであっても要求したがらない

✔︎自分のことが一人でできないという過度の恐れがあり、一人でいると不安や無力感を感じる

✔︎親密な関係を持っている人から見捨てられたり、自分のことを一人でしなければならなかったりすることへの恐れにとらわれる

✔︎他人からの過剰な助言や保証がなければ、日常生活で決断する能力に限界がある

関連病像として自分を無力で、不完全、精力に欠けると感じていることが含まれる

DSM-5の診断基準

DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)から要約したもの。

面倒を見てもらいたいという広範で過剰な欲求があり、そのためには従属的でしがみつく行動をとり分離に対する不安を感じる。

成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになり、以下のうち5つ以上によって示される。

✔︎日常のことを決めるにも、他の人たちからありあまるほどの助言と保証がなければできない

✔︎自分の生活のほとんどの主要な領域で他人に責任をとってもらうことを必要とする

✔︎支持または是認を失うことを恐れ、他人の意見に反対することが難しい

✔︎自分自身の考えで計画を始めたり、物事を行うことが困難。
(動機や気力が欠如しているよりは、判断や能力に自信がないため)

✔︎他人からの愛育や支持を得るために不快なことまで自分から進んでしてしまうほどやりすぎてしまう

✔︎自分の面倒を見ることができないという誇張された恐怖で一人になると不安や無力感を感じる

✔︎一つの親密な関係が終わったとき、自分を世話して支えてくれる基になる別の関係を必死になって求める

✔︎自分が一人残されて自分で自分の面倒をみることになる恐怖に、非現実的なまでにとらわれている

依存性パーソナリティ障害の克服

依存性パーソナリティ障害克服

自分で主導権をとり、自分の人生を取り戻す

依存性パーソナリティ障害の人は自分の本心よりも、周囲の顔色を伺い、拒否されるかもしれないという不安から人に従う選択を取ります。

そうやって他人に主導権を委ねているままだと、自分がやりたいことや望んでいることはわからないまま。

初めは勇気がいりますが、嫌なものはNOと拒否して、やりたくないことはやめてみましょう。

そうやって自分の心が望んでいる選択を繰り返すうちに、気が付かなかった愛情や他人への感謝の気持ちを思い出し、本当の意味での幸せを感じられるようになります。

気持ちを口に出すようにする

依存性パーソナリティ障害の人は自分の気持ちを抑え、自分の意思や主張することを控えてしまいます。

そうしていると自分の気持ちや思考がわからなくなるだけでなく、自分の意見を主張する能力も衰え、誰かに従い言う通りに生きていってしまい、自分の人生でない人生を生きることになる。

「どっちでもいい」「なんでもいい」「決めてくれていい」ばかりではなく一つ一つ自分はどう思っているのかを探して、自分の考えや気持ちを言葉にする習慣をつけることが大事。

そういった積み重ねが自分の人生を決めるような選択を迫られる場面でも、自分で決断する力をつけていきます。

自分が何を望んでいるのかがわからないまま他人任せに生きていると、自分の行き先がわからない不安定な生き方をしていいくことになるのです。

人に奉仕する仕事につくことが人生を好転させる

依存性パーソナリティ障害の人は、その特性から他者への気遣いや尽くすしていなければ落ち着きませんが、言い換えればそういった行動に長けています。

幼少期に親の顔色を伺い、言いなりになっていきてる場合が多いゆえの特性ですが、これを好転させるのが奉仕的な仕事につくという選択。

貢献欲求を満たし精神的な安定を得ながら、仕事という枠を作ることで一定の制限ができるのでただただ利用されたり自己犠牲のように尽くしてしまう状況を避けることができます。

仕事を通すことで気遣いや献身の度合いが正されることもあり、自分を客観的に捉えるきっかけにもなる。

客観的に人や状況を見る力をつけることが、依存から自立する一歩になります。

依存性パーソナリティ障害の人との接し方

むやみに代理人にならない

依存性パーソナリティ障害の人は、他人に判断を任せ自分の人生の決定を代行させようとします。

そういった行動に巻き込まれるままに決定を下すことは、決断能力をさらに低下させて依存を強めるだけ。

なので関わる時は、選んだ選択が失敗になっても大丈夫な旨を伝え、自分で判断するように促すことが大事。

自分では何も決められない、できないという思い込みを払拭するには、自分で決めたり対処できることを知る体験を積むことが必要で、失敗したくないと思うのであれば、なおさら失敗を積み決断する経験することが解決法なのです。

依存性パーソナリティ障害の人に対して親切にしたり助けることは、必ずしも相手のためにはならないということをしっかりと頭に刻むこと。

一人で決断してやる姿を見守り受け入れる姿勢を貫くことが最も大事で自信の回復に繋がります。

答えは言わない関わりをする

依存性パーソナリティ障害の人は他人に答えを求め、正解をもらおうとします。

それに乗せられて答えを与えると一向に自分で考える力はつかず、困ったことがあるたびに他人に頼るようになってしまいます。

答えや正解を求められてもはっきりと言わずに「あなたはどう思っているの?」と相手の気持ちを聞き出す関わりが大事。

依存性パーソナリティ障害の人は自分の考えや気持ちが相手の意向に沿っていなかったり違っていると、見放されたり嫌われるかもしれないという不安を抱えているので、自分の意見を言った場合にはさりげなく褒め、承認すること。

他人に委ねた主導権を取り戻せるかが鍵

依存性パーソナリティ障害の人は、他人に委ねきっている自分の人生の手綱を取り戻し、自分自身を生きることができるかが鍵となります。

そのためには、自分は何もできないと感じている自信のなさや無力感がただの思い込みだと知ること。

自分で決断し、なんでもやってみる体験が自立へと繋がり克服になることを周りの人は知っておき、見守る姿勢を忘れないようにしましょう。

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