こんにちは
Smile Houseです。
子どもがどうしても言うことを聞かず
「つい手を出してしまった」「ごめんなさいを言うまで許さない」と叱ってしまったとか、
ナメられないようにキツく叱っていませんか?
また、「怖い人が来るよ」と脅して言うことを聞かせようとしていないでしょうか。
子どものしつけで大切なのは「しつけの本質を忘れないこと」と「仲直り」です。
今回は子どもがどうしても言うことを聞かない時にやってしまうような対応の改善策と注意点をまとめました。
子どものしつけ「ごめんなさいを言うまで許さない」

子どもが何かよくないことをしたときに「ごめんなさいは!?」と謝ることを催促し、謝ったら許すとしていると、
子どもはすぐ謝るようになりますが、自分の行動に反省していなくても
「謝れば許される」という行動パターンをつくってしまうことがあるので、あまりオススメできません。
心のこもらない「ごめんなさい」を強制しても子どもの心は育たないので、
形だけ整えるのではなく親が手本を見せてあげましょう。
子どもが自分の意思で心を込めて「ごめんなさい」と言えるようになるには、
周りの大人が間違ったことをした時に心から「ごめんなさい」と言っている姿を見せることが大事。
大人ができないことを子どもにだけ強制させても、良いしつけにはなりません。
日常の中でお手本を見せる機会はたくさんあると思うので、
その時に誠実に謝る姿を見せて「ごめんなさい」という気持ちがどういうことなのかを子どもに体感してもらいましょう。
子どもに対して謝るときも、誠意を持って謝ってくださいね。
叱ったときこそ子どもをよく観察して
「ごめんなさい」という言葉が返ってこない=理解していない
と、とらえて何度も「ごめんなさいは?」と要求してしまうことがありますが、
それよりも子どもの表情や仕草をよく観察してください。
子どもがこちらをジッと見て聞いていたり、チラチラこちらを伺っている、おどおどしている、拗ねて走っていってしまう、など
いつもと違う反応があれば「ごめんなさい」と言っていなくとも内容はある程度理解しているかもしれません。
ただ投げやりに「ごめんなさい」を言うよりも、子どもが理解できているかどうか、反省を感じているかどうかが大切です。
子どものしつけ「鬼やおばけが来る」と脅してしまう

子どもがいうことを聞かない時に「こわい人が来るよ!」と脅かして大人しくさせている人もいると思います。
これは良いのか悪いのかどちらでしょうか?
オススメは、「幼い頃ほど本気で怖いと感じるので原則はやらないほうが無難」
絶対だめ!ということではなく、そういう叱り方(脅し方?)をする時は「問題は解決しない」ということを念頭に置いて、
あとは各々の状況判断に応じて、といったところ。
怖がらせすぎると恐怖の原体験になり、一人で行動できなくなる子もいるのでその辺は注意してください。
親なら多少は使うでしょうし、子どもが成長すると効果はなくなる方法ですが、こ
れで言うことを聞いたとしても根本解決にはならないことも忘れないようにしましょう。
子どもを怯えさせたり怖がらせる=しつけではなく、子どもがその事柄に対して納得し考えることがしつけの本質です。
心の傷(トラウマ)にならないように注意
時には上記のような「おそれ」を利用したしつけをすることもあるかもしれませんが、
脅し続けると子どもの心に不安や傷を残すことがあるので十分に気をつけてください。
そういった関わりよりは「〇〇したらやめる?」「あと5回したらやめる?10秒数えたらやめる?」など
子どもに選択肢を与えるような対応ができないか工夫してみてください。
子どものしつけ「舐められないようにキツく叱るのはダメ」

子どもに舐められないように・・・とドスの効いた叱り方をする方もいると思います。
「子どもにナメられちゃいけない」という気持ちはわかるのですが、
そうしているとどちらが上か、というパワーゲームが起こり権力争いになります。
ずっとそう思って叱っていたなら、時にはソフトに受け止めて本音を話せる関係作りを心がけてみてください。
強く叱り続けられると子どもは「怒られたくない」という感情が生まれ嘘をついたり、自分を偽るようになってしまいます。
現在、そうなっている場合は「どうしたの?」「どう思っている?」と子どもの話を聞くようにしましょう。
本音を話せる信頼感が子どもを育てる
子どもは成長し、その中でたくさん辛いこと、悲しいこと、悩みを体験していきます。
その中で誰かに話を聞いてもらいたい、話したいと思った時の相手に親を選ぶかどうかは、積み上げてきた信頼関係によるでしょう。
たとえ厳しく接していても、子どもが「親は自分のありのままを受け止めてくれる」と感じていたら
「つらいことがあった時や自分がどんな状態になっていても、親は話を聞いてくれる」と思うことができます。
これが信頼関係です。
怒られて怖い、何を言っても反対される、本当のことが言えない、といった関係性になっていると「
親には嘘をついたり、自分を誤魔化さないといけない」と思い込んでしまいます。
子どもが成長した時に「うちの親は怒ってばっかりだから、話とか相談はむり」となるか、
「本当に辛い時やわかってほしい時、絶対味方になってくれるのは親だな」となるのかは、
幼少期から築く子どもとの信頼関係が重要なのです。
子どものしつけ「大泣きすると許してしまう」

子どもがあまりにも泣いてしまい、泣き止まない時に「いいよ」と許してしまうこともあると思います。
これは普段できていることなら、「今日はやりたくないんだね、次はやろうね」と許してあげても良いでしょう。
ただ、外でこういう状態になり「泣いている子どもを連れている自分」への目線が気になって子どもの欲求に応じることを繰り返すと、
子どもは「泣けば言うことを聞いてくれる」と学んでしまいます。
あくまでも「しつけは一貫性をもつ」ことが大事で、状況に合わせて叱る基準を変えるのは好ましくありません。
叱る基準を変えず、大泣きの状態を転換できるように気をそらしたり、
人目が気にならない場所に移動するなどの工夫をして見守るのがベスト。
子どもが落ち着いたら「〇〇のことを言いたかった」「〇〇して欲しかった」と丁寧に伝えましょう。
叱る基準を変えずに関わるのは根気がいりますが、子どもが安定するまで長い目で見守ることも大切です。
子どものしつけ「つい手を出してしまう」

どうしてもの時にとっさに手が出て叩いてしまう・・・ということもあると思います。
子どもにわかって欲しかったり、期待通りの行動をしてくれなかったりした時にイライラして叩いたということもあるでしょう。
ですが、やはりしつけの原則は「言葉にして伝える、叩かない」だと思います、
なぜなら、叩いたとしてもその行動をやめる効果はあまりありませんし、逆に子どもの考える力を奪う行為だからです。
叩いた直後は、叩かれる恐怖や痛みからその行動をやめますが、ただ叩かれるのを避けるためにしているだけで、
相手の気持ちや考える力は育たないとされています。
子どもの考える力や自己コントロール能力を育てるためには、やはり言葉で伝えるのが大切です。
カーッと感情的に叩くのはトラウマになる
子ども自身が叩かれている理由が明確にわかっている時は、叩くしつけも無意味ではありませんが、
「よくわからないのに叩かれている」と感じると理不尽な感情と心の傷が残ってしまい効果がありません。
状況でいうと「カッとなって感情的に叩く」というのが最も子どもの心に傷を残す危険性の高い行動です。
同じように、叩かないけど「わかるまで説教」というのも、子どもの逃げ場がないという点で精神的な暴力になるのでよくありません。
叩いてしまった後の対応
叩くのはよくないとわかっていても、つい手を出してしまったということはあると思います。
そういう時に大切なのは次の3点。
まず、叩いたことを「どうして叩いてしまったんだろう」「自分はダメな親だ」という風に責めてしまう気持ちはわかるのですが、
罪悪感が生まれ、そういったフィルターを通して子どもや自分自身を見るようになってしまうと、
今後のしつけや関わり方にも影響してしまいます。
なので、叩いてしまった後は自分を責めてしまう時間とエネルギーを子どもと仲直りして関係を修復することに使いましょう。
仲直りは叩いた直後だと子どもの心の準備ができていなくて、避けたり、はねのけたりすることがあります。
そこで「せっかく仲直りしようと思ったのに!」となってしまうと悪循環。
子どもから求めるような仕草や寄ってきた時に「大事に思っているよ」「大好きだよ」と安心を与えて仲直りしてください。
子どもにとっては、この安心する感覚がとても大事。
そして、家族や友達などに「つい手が出てしまう」という状況を話すようにしましょう。
口にすることで意識が強まるので次に同じ場面になった時に止めやすくなるし、自分の中で溜め込まないことが大事です。
しつけの本質を押さえて、あとは状況に応じて
子どもをしつけたり叱ったりするのは、社会で生きていくために必要なルールを学んでもらうため。
「これでいいのかな?」と悩んだときは一度その視点に立ち返って考えてみてください。
とはいっても、感情的になったり説教をしてしまうこともあると思います。
そういう時は、子どもが落ち着いてから本当に伝えたかったことや、やりたかったことを言葉で丁寧に伝えて仲直りしましょう。
実は叱り方よりも、この安心感のある仲直りの方が子どもにとっては大事なこと。
友達とケンカをすると「どうやって仲直りしよう」と悩みますよね。
そして、仲直りをすると前より距離感が近くなった感覚がありませんか?
親子でも同じで、衝突したら「親子だから」とそのままにせず、
きちんと「仲直り」して関係を修復することが大事だということを忘れないようにしてくださいね。