こんにちは
Smile Houseです。
家の中では元気に遊ぶのに外に出た途端引っ込み思案になって、周りの子たちの輪に入って遊べない、
「ありがとう」「ごめんなさい」などがスッと言えないなど、
子どもが周囲に対して消極的に感じると悩んでいる方もいますよね。
そういうときお母さんや周りの大人はどういうサポートをしてあげれば良いのでしょうか?
今回は、子どもが引っ込み思案なことに関する悩みとその対処法についてまとめました。
子どものしつけ「ありがとう」「ごめんなさい」などが言えない

4歳ごろになってくると、他人が自分に優しく接してくれたことや、
やってはいけないことをしてしまったなどがわかるようになってきます。
また、これから社会で生きていくためにも「ありがとう」や「ごめんなさい」は
素直に言えるほうが良いと考える人が多いと思います。
だからそういった場面で子どもが自ら「ありがとう」「ごめんなさい」を言わないと、
「ごめんって言おうね」「ありがとうは?」と促してみるものの、なかなか言わない・・・ってこともありますよね。
そういう時オススメの対処法は、
「お母さんと一緒に言おうね」からスタートして気長に待ってあげること。
子どもは「ありがとう」「ごめんなさい」を言う場面だということをおおよそ理解していますが、
何かしら理由があって言葉にするのを戸惑っている状態。
だからまずは「一緒に言ってみようね」と言葉にするサポートをしてみましょう。
いきなり「ありがとうは?ちゃんと言おう」「ごめんなさいでしょ?」など、
一人で言えるが前提の関わりをするより、
「一緒に言う」からスタートして、自ら言えるようになると信じて、
自発的に言葉にするようになるのを気長に待ちましょう。
つい言うように促したり強要したくなりますが、
大人になるまで「ありがとう」「ごめんなさい」が全く言えない人っていませんよね。
だから、今すんなりと言えなくても大丈夫。
日頃からできるサポートとしてあげるなら、
大人が子どもや周りに対してきちんと「ありがとう」「ごめんね」と伝えている姿を見せること。
まずは自分が見本となる振る舞いをするよう心がけていきましょう。
子どものしつけ:人見知りで外で遊べない

家の中では元気に遊ぶのに、外に出ると引っ込み思案になって
ひとりでもお友達とも中々遊べないと悩んでいる人も多いと思います。
子どもの月齢にもよりますが、3歳ごろまではお母さんやお父さんなど身近な人と一緒にいるのが最優先でOK。
なぜなら、0〜3歳は人生の土台となる「愛着」を形成している途中だから。
愛着がどのように形成されるかでこの先の人生が大きく変わるので、
3歳ごろまでは身近な人との関係性を大事にしていきましょう。
子どもは様々な面で人からサポートしてもらったり、お世話をしてもらいながら成長していきますよね。
だからこそ、日頃から自分を大事にしてくれたり育ててくれる人には安心感を感じるし、初対面の人には警戒心が生まれます。
私たち大人が親との関係よりもパートナー、自分の子ども、友達との関係性を優先しているのと同じように、
子どもも、初めはお母さんにべったりから始まり、成長とともに他人との関係性の方が優先されるようになります。
だからこの時期は周りと仲良くすることよりも、子どもとの時間を大切にしながら、愛着形成を優先しましょう。
心の安全基地をつくることが大事
家の中でお母さん、お父さんとは遊ぶのに外になると急に引っ込み思案なるというのは、
捉え方を変えると親や家は「安心」と感じているということ。
この感覚がとても大事で、これが「自分は何かイヤなことや失敗したこと、
悲しいことがあっても大丈夫」といった自分自身への信頼感や
成長とともに色々なことに挑戦する力や自分らしく生きることにつながっていきます。
だから最初は公園や友達と遊べなくても心の安全基地ができてくると1メートル、2メートル・・・と
自然と親から離れて遊べるようになります。
例えば、流したてのまだ固まっていないコンクリートは足を踏み入れてもぐにゃぐにゃで、
上に家を建てることはできませんが、
一度固まるとガチッとした土台になり家やビルを建てることもできますよね。
0〜3歳はまだこのコンクリート(土台)を固めている段階で、
そのコンクリートの質が愛着形成だと捉えてみてください。
こわいものがわかることも大事
外に出るとお母さんから離れようとしない、友達と遊びたがらないというのは、自分の不安を感じ取れている証拠です。
不安は人に対してだけでなく、「この遊具がこわい」「大きな木がこわい」と感じていることもあります。
そういった不安や恐怖はその環境に慣れたり、これは大丈夫なんだという経験が必要なので、
外で遊ぶことや友達と遊ぶことも慌てずに少しずつ進めていきましょう。
公園にいるのはお友達だという風な感覚ができてくると自然と周りの子たちと遊んだり、自分の行動範囲を広げていけます。
内向的な部分も良さの一つ
子どもと公園や外に出かけたときに活発に遊んだり、友達と交流していないと
「お友達とうまく遊べないんじゃないか」「自主性が弱いんじゃないか」など
悩みに感じる方もいるかもしれませんが、大人でも周りと積極的にコミュニケーションを取るのが好きな人もいれば、
自分一人でコツコツと作業するのが好きな人もいるように、内向的な性格も子どもの個性のひとつ。
愛着や性格形成で人や環境に関わらず自分らしく過ごせたり、人間関係をスムーズに築けるようになることは可能ですが、
そうだとしても、積極的に人と関わっていくことが好きかどうかは別問題ですよね。
社会で生きていく上で人との交流は必須ですが、
だからといってどんどん自分からお友達を作ったり遊びに参加していかなくちゃいけない、なんてことはありません。
内向的なところもその子の良さの一つとして認めてあげましょう。
子どものしつけ:4歳以降も中々友達と遊べない

子どもは最初、人におもちゃを貸してあげたり、お友達と一緒に遊ぶというのは中々できません。
自分のおもちゃは自分のものだし、自分のやりたいことを一人、
もしくはお母さんに手伝ってもらいながら遊ぶことがメインですが、
3歳を過ぎ4歳、5歳と成長していくと共に、他人と一緒に遊ぶことに興味を示したり、
お友達とおもちゃの貸し借りもできるようになっていきます。
また、この先小学校で本格的に集団生活が始まることを思えば、
「大丈夫、遊んでおいで」と声をかけてもあまり効果がなく、
中々輪に入れない場面をたくさん見ると不安に感じるかもしれません。
そういう時はまず子どもの気持ちを聞いて共感し、気持ちを汲み取りながら応援してあげましょう。
つい「〇〇して」「〇〇したら?」とこちらの要求を先に伝えてしまいがちですが、子どもの人生は子どもが中心。
なので「どうしたの?」「イヤなことがあった(あるの)?」と、そのとき子どもがどんなことを感じ、
考えているのかを聞いてあげてください。
そして子どもが気持ちを話してくれたら共感し、
うまく言葉にできない時は子どもの気持ちを代弁するサポートをしてみましょう。
そのあとに「一緒に遊ぼうって言ってみよっか?」や、励ましの言葉をかけるようにしましょう。
友達が少ないとどうしても心配になりますが、幼稚園や保育園、小学校など長時間過ごせば自然と気の合う子は見つかります。
大人だって初対面の集まりでは緊張してうまく話せなくても、何度か顔を合わすうちに打ち解けて友達になっていきますよね。
子どもだって大人と同じ。
「友達はそのうち見つかる」ぐらいの気分で気楽に考えていて良いと思います。
気の合う友達がいた方が良いかもしれませんが、そういった友達がいないから子どもが育たない、ということはありません。
子どもの周りにある環境や関わり方次第で社会性や社交性は育っていきます。
また、すぐに集団に馴染んで色々なことができる子ばかりではありません。
「一緒にやろう」と言ってもみんなが遊んでいる様子をジッと見つめるだけの子もいれば、
やっぱりひとりで黙々と遊び始める子もいます。
少し不安に感じても、成長とともに「人と一緒に何かをする」のは必ずできるようになります。
「ひとりで遊ぶのも楽しいけど、お友達と遊ぶのも楽しいかも!」と
子どもが感じたタイミングがお友達をつくるタイミングでもあるので、
子どもとの時間を大切にしながら気長に待ちましょう。
引っ込み思案でも大丈夫。子どものペースに合わせましょう
子どもがなかなか輪に入っていけないと、つい「一緒に遊んだら」「行っておいで」と言いたくなるかもしれませんが、
友達の輪に入ろうとしない理由が必ずあります。
だからその気持ちを聞いてあげることがまず最優先。
それと、「今」お友達と遊んで欲しい、遊んだ方が良いと思っているのはあくまで大人の考えや要望であって、
子どもの気持ちとは違うかもしれない、ということを頭の片隅においておきましょう。
大人になるまでの間、一度も人と遊んだことがない、誰とも親しく話した経験がないという人はほとんどいないと思います。
だから、今少し引っ込み思案でもお友達はできるし、話をするようになるから大丈夫。
子どもが主体的に人と関わるようになるまで気長に見守っていきましょう。