こんにちは
Smile Houseです。
子ども同士のケンカはこれから先社会で人間関係を作るときの材料になったり、
相手にも気持ちや考えがあることを知るよい機会ですが、
ケンカの仕方によっては大人が介入してあげる方が良いケースもあります。
今回は子どものケンカの介入ポイントや力加減の教え方、
何度言っても友達とケンカをするときの対処法についてまとめました。
子どものしつけ:友達とのトラブルに介入するタイミング

子ども同士のケンカは子ども同士で解決・・・も良いですが、
顔に手が出たり、引っかく、叩く、噛むなど
ケガの恐れがある場合は間に入って止めましょう。
「引っかくのはダメ」「叩くのはダメ」と危ないことはケンカ中でもしてはいけないことや、
ケンカをする時のルールをきちんと教えてください。
ケンカのルールというのは、例えば、
「ケガをさせることや顔に手を出すことはダメ、押し合いで決着をつける」などです。
4歳〜5歳ぐらいになると、それがケンカであってもルールを守った行動ができるようになります。
ケンカ=ダメ、ではないし、ケンカをする子は優しくない、というわけでもありません。
ケンカは自分と相手の気持ちが一緒ではないことや、
意見がぶつかることもあることを知るきっかけになり、優しさを身につけるチャンスです。
つい「どっちが悪い」という風に、加害者・被害者を決めつける人もいますが、
大人がどちらかの子どもを犯人と決めつけることのないようにしましょう。
叩いてしまった子の前で、
痛がっている子や悲しんでいる子の気持ちを受け止めながら接するだけでも、
子どもは色々なことを自分で考えます。
また、叩かれた子の気持ちを受け止めながら、
叩いてしまった子に「気持ちの伝え方を間違えちゃったね」と伝えてあげると
子どもの中で良い子悪い子の関係性することなく、
「ただ間違えただけ」と受け止めやすくなります。
子ども同士のケンカは急いで解決させることよりも、
子どもの気持ちを汲み取って言葉にすることを優先してあげましょう。
言葉にすることで、相手と自分の気持ちは違うことを子ども自身が理解しやすくなります。
子ども同士のケンカに大人が介入したからといって、すべてがうまく解決するわけではありません。
ですが、気持ちを言葉にすることを繰り返す過程で、相手のことを考えるようになったり、
叩いたり噛むという方法ではない伝え方を少しずつ学んでいきます。
子どものしつけ:力加減の教え方

友達を見つけると力いっぱいに突進していく、スキンシップのつもりで髪の毛を思いっきり引っ張る、
顔を触るつもりが思いっきりつねる、などは、
人を傷つけるつもりはなかったとしても力加減を調整しないといけないですよね。
そういった力加減は日常生活や遊びの中で教えてあげましょう。
子どもは最初、自分がどれぐらいの力を持っているのかもわからないし、
それで相手がどう感じるのかもわかりません。
なのでその時々で、
「お顔はそっと触ろうね」
「髪の毛ひっぱるのは痛いからナシだよ」と伝えていきましょう。
実は日常の中には力加減を学ぶチャンスはたくさんあります。
例えば、お皿を運ぶときに「落とさないようにそーっと運ぼうね」とか、「お花は優しく触ろうね」などです。
逆に積み木をバン!と思いっきり崩すことや、紙をビリビリ!と破ることも遊びの中でやっておくと、
顔を触るときに「お花みたいに優しくだよ」と力加減がわかりやすくなります。
優しく触るものと思いっきり触るもの、両方をたくさん経験させてあげましょう。
子どものしつけ:いつも友達とケンカをする場合の対応

「お友達と仲良く遊んでね」と伝えても、
相手のおもちゃの取ったり、叩いたりしていつも泣かせてしまうし、
それを何度注意しても繰り返してしまうこともありますね。
月齢にもよりますが、2歳〜3歳頃までは「友達と仲良く」と言ってもなかなかうまく遊べないかもしれません。
まだ「友達」という存在がわからなかったり、
誰かと遊ぶことよりも自分の世界でじっくり遊ぶことが楽しい頃だからです。
子どもはそれぞれ自分の世界を持っていて、それを邪魔されたくありません。
いきなり友達と遊ぶことをすすめるよりも、まずは落ち着いてじっくりと自分の世界で遊ばせてあげましょう。
2歳前後の頃は、自分が世界の中心にいて、それ以外の人の気持ちや行動を考えるよりも自分のルールで過ごしたいし、
周りはすべて自分に合わせてくれると思っています。
欲しいものがあれば奪ってでも手に入れるし、譲りたくないおもちゃは貸してあげようとしません。
関わる側はとても大変ですが、この頃に欲求をうまく出せることはとても大事なので
友達と仲良くできていなくても「ダメ」を連呼するのはできれば控えてあげてください。
親同士で「この時期は迷惑をかけたり、
ケンカになることもお互い様ですね」という風な関係性をつくるのが理想的ですが、
なかなか難しかったり、そうは言っても自分の子どもが相手の子を泣かせてしまうのは気まずさを感じるかもしれません。
お友達と一緒に遊ぶのは月齢とともに少しずつできるようになるので、
そういう時期にあえてたくさんの子どもと遊ぶ場に出かけるのを避けるのも一つの手です。
子どもの世界観を大切に尊重すること
相手を傷つける行動は「ダメ」と教えなくてはいけませんが、
子ども同士のケンカやトラブルはどちらかが悪いという風にしてしまわずに、
一人一人、自分の世界を持っていて色々な気持ちがあることを尊重してあげましょう。
子どもはまだ自分がしたことがわからなかったり、相手の気持ちを考えることや、
自分の気持ちを表現することがうまくできないことも多いので、
まずは気持ちや行動を言葉にして認識できるようにしてあげてください。
色々と口出したり言うことを聞かせたくなったりするかもしれませんが、
大人でも頭ごなしに悪者にされたり、横から色々と口出されるといい気はしませんよね。
お友達とケンカやトラブルを起こしても、子どもを一人の人として尊重して関わってあげてくださいね。