【モンテッソーリ教育】胎児期〜1歳の発達の目安と大人がすべきこと

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

子どもの成長は1人1人違いますが、

おおよその発達の目安を知っておくと

今、自分の子どもに現れている発達の課題は何なのか?

子どもは今、何を成し遂げようとしているのか?

というようなことを察しやすくなり、

適切な環境を整えやすくなります。

今回は胎児期〜0歳の発達の特徴についてお話ししていきます。

胎児期の発達について

胎児期

ではまず、胎児期の発達をご説明します。

遺伝子の役割

なぜ、モンテッソーリ教育では

子どもに教え込まない、

子どもの自己教育力を信じ、環境を整えることを推奨しているのでしょうか?

それは、”遺伝子”が関係しています。

多くの人がアサガオを育てたことがあると思うので

例に出して説明すると、

アサガオの種をまき、水をあげれば、

たいていの種は芽を出し、双葉の後に本葉を出し、

そして花を咲かせて、実を実らせます。

私たちがアサガオに

芽の出し方や、双葉の次は本葉で、
その後に花を咲かせるんだよ・・・

なんて教えないですよね。

アサガオは誰かに教えられなくても、

自らこのような過程を辿り、成長していきます。

なぜなら、アサガオ自身が

「自分がどのように育てば良いのか?」を知っているからです。

かといって、アサガオは人間のように思考を巡らし

色々なことを考察しているわけではありません。

人間を含めどんな生き物も、自分の育ちの道筋を「遺伝子」で 知っているのです。

遺伝子の中には1つの種から(人の場合、受精卵から)

大人の形になっていくための道筋が書き込まれています。

これが遺伝子の役割です。

だからお腹の中の赤ちゃんも遺伝子の働きによって、

お母さんや周りの大人に教えてもらわなくても

自分自身で成長していきます。

胎児期の発達

胎児期では、大きく分けると4つの発達を遂げます。

吸啜(きゅうてつ)運動

赤ちゃんに初めておっぱいをあげた時、

自然と乳首を口に含んで、モグモグとしたことと思います。

何気ない動作、当たり前の様なことに感じますが、

実はこれ、とてもすごいことなんです。

私たち人間は基本的に

どういう動き、運動であってもまずは練習しなくてはできません。

「初めておっぱいを飲むときに口をモグモグと動かした」

ということは、その動きを練習したということです。

赤ちゃんは生まれる前はお母さんのお腹の中にいるわけですから、

その間に練習をしているんですね。

おっぱいを吸い出す運動を「吸啜運動」と言うのですが、

実は赤ちゃんは、受精後4ヶ月ぐらいから吸啜運動の練習を初めています。

もちろん、お腹の中に乳首はないので、

変わりに自分の親指をしゃぶって吸啜の練習をしています。

赤ちゃんは、生まれた後で吸啜ができなければ

生きていけない事を本能的に知っているのです。

嚥下(えんげ)運動

吸啜して吸い出したおっぱいを飲み込む事、

これも生まれた後すぐに出来ないと生きていくことはできません。

ごっくんと飲み込むことを「嚥下運動」と言います。

この飲み込むという運動もとても難しいので

やはり、お腹の中で練習します。

お腹の中にミルクはないので、

その代わりに羊水を飲み込んで喉から胃に流し込んで飲む練習をしています。

お腹の中にいる間はお母さんの胎盤とへその緒を通して

栄養をもらっているため、自ら栄養を摂取する必要はありません。

ですが、赤ちゃんは、お腹の中から出た後は今の栄養摂取の方法ではなく、

自力で食べ物を摂り、栄養を得なければいけない事を知っているため、

そのときに備えて練習しているのです。

呼吸運動

赤ちゃんにはもう一つ生きていくためにすぐに出来なければいけない

大切な運動があります。

それが「呼吸運動」です。

人は生まれて産声をあげた瞬間から呼吸を始めて、

死ぬまで呼吸運動を続けます。

呼吸は何気なく当たり前の様にしていますが、

呼吸は筋肉を使う運動なので、練習をしないとできる様にはなりません。

お腹の中には空気はないので、空気の代わりに羊水を肺に吸い込んで

吐き出して練習をしています。

生まれる時期が近づいてくると見られる発達

生まれる日が近づいてくると、

  • お腹の中に比べ、外は寒いため皮下脂肪を蓄える
  • 外の世界には菌がたくさんあるため、免疫物質をお母さんからもらう

という変化を見せるようになります。

免疫物質は抗体とも呼ばれ、

体の中に菌が入ってきてしまった場合に

自分を守るためにたたかってくれる物質です。

主にお母さんから渡される免疫物質は2種類あります。

  • IgG(生まれる前に血液を通して渡される)
  • IgA(生まれた後に母乳を通して渡される)

私たちが血液中に持っている免疫物質の中で

IgGと呼ばれる抗体は生まれる前の胎盤とへその緒を通した

血液からしかもらうことができません。

生まれた後に渡すIgAという抗体はおっぱいを介して渡されます。

このように、人は

まだ生まれていない胎児期の頃から色々な事をしています。

これは、胎児期の段階から自己教育力が発揮されている証でもあります。

胎児期の子どもが安心して自己教育力を発揮しながら過ごせるように、

お母さん自身はできるだけストレスなく過ごすことが大切です。

0歳児の発達

0歳児

では胎児期を経て生まれてきた子どもは

どのように発達していくのかをご説明します。

まずは環境に対する基本的信頼感

生まれた後の環境は、

赤ちゃんが胎児期の時に過ごしていた環境とは大きく異なります。

胎児期はお母さんのお腹の中で包み込まれていましたが、

生まれてくると物理的にお母さんとは離れてしまいますよね。

これは赤ちゃんにとって大きな変化であり、ストレスになります。

このストレスを和らげるためには

「母子共生期」という期間が必要になります。

約2ヶ月ほどは

できるだけ赤ちゃんを抱きしめて、密着して過ごしましょう。

お腹の中にいた状態と離れた状態の間を

つないでいくイメージです。

赤ちゃんは今までとは全く異なる環境になり、とても不安を感じています。

また、呼吸や栄養もお母さんの栄養に頼っていた状態から

自力でしなければならなくなったという

不安やストレスをお世話をすることで和らげてあげる意味もあります。

赤ちゃんが

「自分に対してこんなにも尽くしてくれて、
愛して受け入れてくれる人がいる」

と、感じれるような関わりをしてあげることが大事です。

そう感じると、

「生まれてきてよかった」
「ここが好きだ」

という気持ちを持つようになります。

こういう気持ちを

「環境に対する基本的信頼感」と言います。

環境に対する基本的信頼感を得た子どもは

自分に起こる事を肯定的に捉え、前向きに生きていく力がつきます。

人間だけができる3つの動き

私たち人間は他の動物にはできない

3つのことができると言われています。

その3つが、

  • 2本の足で立って歩く
  • 道具を扱う
  • 言語を使う

です。

思い返してみると、この3つは1歳になるまでの間、
すなわち生まれてから早い段階で獲得しようと

一生懸命に努力し身につける能力です。

0歳の育ちは

この3つの力を手に入れるために頑張る時期でもあります。

そのため、私たち大人は

興味関心を持って子どもが主体的に関われるよう、

感覚器官を働かせ、手や足を使う機会、

動きをともなうことができる環境を整えていきましょう。

この時期はお母さんと一緒にやることで意欲が高まる時期でもあります。

ぜひ、子どもと一緒にお母さんも楽しめるようにしてみてください。

子どもの運動の発達についてはこちらもご覧ください。

【モンテッソーリ教育】子どもの自立に必須!運動と脳の発達

2018.04.07

【モンテッソーリ教育】教え込む教育がNGな理由。正しい子どもの発達

2018.04.10

まとめ

今回は月齢の発達の特徴、胎児期〜0歳をまとめました。

子どもは自己教育力を発揮して、色々な動きや運動を得ていきます。

そして、運動の獲得は常に「動きを伴っていること」が大切です。

子どもが動くことなく、受身な状態で運動の発達を遂げようとしている場合は

能力の獲得はもちろん、内面の発達につながるよう

感覚器官→脳→運動器官というメカニズムになるように環境を工夫してみてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪