【いじめ】いじめる子いじめられる子。共通点は「自己肯定感」

こんにちは
SmileHouseです。

いじめは人の心に大きな傷を残しますが、

実は、いじめてしまう子、いじめられてしまう子には

その立場になりやすい特徴があるとされています。

いずれも幼少期からの家庭環境や親との関わりによって

愛着形成や性格形成の歪みが原因になっています。

今回は、いじめる側、いじめられる側の心理についてまとめました。

いじめる側になりやすい特徴は?

いじめ

ではまず、人をいじめてしまう子どもの心理的特徴をご紹介します。

コミュニケーション能力が未熟なまま

相手の立場に立って、どう感じるのか?どう思うのか?と

気持ちを察することや自分の気持ちを表現することが苦手なため

強引な行動に出たり、相手が傷ついていることに気がつかないまま、過ごしてしまっています。

自分自身を正当化して自分を肯定したいという欲求

「○○がしていたから、悪い」
「自分だけではない」
「いじめてない、遊んでただけ」

というように、責任転嫁をして自分を正当化します。

自分が悪いことをしている自覚はありますが、

屁理屈や理由をつけていじめを続けてしまいます。

いじめを認めてしまうと都合が悪いため、自分の行動を認められないのです。

根底には自分を認めて欲しいという承認欲求があります。

理性が弱いため攻撃性を制御できない。

人は誰もが本能的に「攻撃性」を持っています。

本来は、人を傷つけたり争うために働くわけではなく

私たちを目標に向かって奮い立たせたりする効果があるのですが、

いじめの場合は、人を傷つける方向に働くので

悪い方向に攻撃性が働いている状態です。

  • 自分の思い通りにならない
  • 認めてもらえない
  • 怒り、不安などを感じた時に消化しきれ溜め込んでいる

などがあると「誰かを攻撃したい」という感情に変換されるのです。

攻撃性が他者に向き、
いじめに繋がるきっかけは次のような場合があります。

家族への不満、怒り、悲しみ

家族は一番長く時間を過ごし、本来ならば
安心、信頼を感じるはずの存在ですが、

家族内で、

自分の話を聞いてくれない、
自分の気持ちを否定される、虐待、孤独を感じる

といった問題があるとその不満、怒り、悲しみ、ストレスが

いじめ(関係ない他者への攻撃)になることがあります。

自分の存在、立場に危機を感じる

「死ぬか生きるか」「戦うかやられるか」というような

危機的状況に追い込まれた時、

人は自分を守るために他者を犠牲にしてしまうことがあります。

簡単に言えば

「相手をいじめなければ、自分の立場が危うくなる」
「相手をいじめなければ、自分もいじめられるかもしれない」

という危機感を感じた時、
他者をいじめるという選択をすることがあるのです。

また、

「自分はこう思っていたのに、否定された」
「自分は一生懸命していたのに、切り捨てられた」

というような

自分の存在を否定されたと感じた時や

居場所がなくなるかもしれないという恐怖を感じた時も

他者へ攻撃したくなることがあります。(承認欲求)

支配欲、嫉妬心、依存性が強い

嫉妬心からいじめになるのは女の子の方が多い傾向がありますが、

男の子でも嫉妬が原因でいじめになることはあります。

「勉強ができて羨ましい」
「スポーツができて羨ましい」
「異性にモテて羨ましい」

という気持ちです。

自分に持っていないものを持っていると感じる相手に対しての

嫉妬心が相手への攻撃性になります。

男の子であれば、

リーダーシップを取るのが上手な子、正義感の強い子

女の子であれば、

容姿で男にモテる子、違うグループのリーダー格の子

などがいじめの対象になりやすいようです。

また、仲良くなればなるほど、

「相手を独り占めしたい」という支配欲や

「この子には負けたくない」という競争心も生まれます。

自分の仲のいい子が自分の知らないところで

違う友達と仲良くしていた、

自分と仲のいい子ばかりが異性にモテる、勉強ができるなどです。

距離が近い相手ほど攻撃性は出やすくなるため、

それがいじめへと繋がっていくのです。

攻撃性を持つというのは言い換えれば「無関心ではない」ということです。

本当に無関心な相手には攻撃性は出ません。

どうでもいいからです。

攻撃性を感じる相手には少なからず関心があります。

動物の行動学の世界では

「個人的友情を結ぶ能力があって、しかも攻撃性を持たないという動物はまだひとつも知られていない」

という言葉があります。

つまり、人間は攻撃性を持ち合わせているから

他者との間に友情を作り出すことができているのです。

本来ならば、私たちはその攻撃本能をコントロールしています。

これも一つの力で「共存能力」です。

相手を攻撃するよりも共存して生きていく方が、

良いということを私たちは本能的に知っています。

この共存能力が身についていない、つまり理性が弱いと

私たちは攻撃本能のまま他者を攻撃することで身を守ろうとするので、

いじめもやめることができません。

「○○の時の態度が気に入らなかった」
「なんとなくムカつく」

というような幼稚な理由でいじめになってしまうのも

こう言った共存能力や理性が弱い証拠なのです。

中高生以降もこのような理由でいじめをしてしまう場合は

思考がとても幼稚で心が育っていないか、

何かしら障害がある(脳や人格障害など)可能性が

考えられると言われています。

家庭環境や学校の環境などが関係していることが多いので
その子の環境を見直すことが必要です。

自己防衛意識が強い

自分自身を守るため、防衛本能からいじめをする子もいます。

過去にいじめられたことがトラウマになり、

もう絶対いじめられないように、自分を強く見せたいという気持ちや

その時の悲しみや怒りを消化できず、
人にやり返すことで解消させようとする気持ちなどです。

自己肯定感が低い

自己肯定感というのは

  • 自分は認められている
  • 愛されている
  • 自分には価値がある
  • 自分は大切な存在だ

と自分自身で感じる感覚のことです。

いじめっ子になってしまう子は

この自己肯定感が低い子が多いと言われています。

つまり、他人をいじめてしまう人は

「ありのままの自分(存在)に自信のない」 ということです。

そのため、他人をいじめて攻撃することで

「自分は強い」
「自分はこの人(いじめている人)より価値がある」

と自分の優位性を得て、自己肯定感を感じようとするのです。

他人を攻撃していないと自分の価値を感じれないので

いじめを止めることができません。

自分の弱さや自信のなさを他の人に知られたくないため、

自分を大きく見せたがるのです。

特に、誰かと比べられて育てられていると

自分より弱者を作って優位に立ちたいという心理になりやすくなります。

  • お姉ちゃんは勉強ができるのに
  • 弟は素直に言うことを聞くのに
  • ○○ちゃんはお手伝いをたくさんするのに

というように、常に誰かと比べて育てられると

「人より上回っていなければならない」
「人よりできる自分でいなければならない」

という価値観が埋め込まれます。

また、子ども本人を比べていなくても

「○○ちゃんのところは、旦那さんの職業が・・・」

など、母親や父親自身が誰かと比べていたり、

階級や学歴意識の強い発言をしていると、

自分の価値は他人や、世の中の基準と比べるものだ

という価値観が作られていきます。

そして他人や世の中の基準や評価がないと

自分の価値がわからないようになっていくのです。

自分は価値のある人間だ!ということを実感し続けるために、

他人に勝ちたい!負けたくない!と

負けず嫌いな性格になり、それが結果的に成果を生み出すこともありますが、

根幹は他人と比べて自分の価値を見出している状態なので

休むことができずに、疲弊してしまったり、

他人を貶めてでも、自分は結果を出したいというような

行動が現れる場合があります。

自己肯定感を上げるには他人と比べなくても

「自分は価値のある存在である」という意識を育てていくしかありません。

優越感と劣等感がつよい

優越感と劣等感は人と比べることで感じる感情です。

優越感というのは自分と相手を比べた時に

「自分の方が価値がある」
「自分の方が勝っている」

と感じる気持ちです。

優越感を感じている時、

人は「快」の感覚があるのでとても気持ち良く感じます。

優越感を得るには、

自分より優れていると思う人や能力が高いと感じる人と

比べていると感じることができないので、

自分より能力が低い、弱いと感じる相手を作り出し得ています。

本来なら人は対等なので、優劣はないのですが、

「自分でも勝てそう」と感じる相手を、できる限り弱い人間に仕立て

優越感を感じることのできる存在を作るのと同時に

その課程でも自分が強くなっているかのように感じるのです。

劣等感というのは、自分と相手を比べた時に

「自分の方が価値がない」
「自分の方が負けている」

と感じる気持ちです。

劣等感を感じている時、

人は「不快」の感覚なのでとても居心地が悪く感じます。

また他人に対して強い嫉妬心を抱きます。

劣等感は明らかに自分とは実力差があると思っている相手にも感じますが、

それがいじめに発展することは少なく、

自分では歯が立たない、勝てないと思っているので勝負しに行かずに諦めるのです。

劣等感を感じる子は自己肯定感が低く

自分に自信がないので、そういった勝てる見込みのない相手には歯向かいません。

いじめは基本的に弱いものが対象になります。

この、弱いものいじめの「弱い」は

いじめられる側が弱者ということではなく、

反撃してきたり、自分のことを逆にいじめ返したりはしてこないだろうということです。

自分と同じぐらいと思っているか、弱いと思っていた相手が、

「自分より勝っているところがある」
「自分より価値のある人間だ」

と感じると強烈に劣等感を抱き、いじめに発展していくのです。

また、そのように1度強烈に劣等感を感じた相手を攻撃すると

劣等感が優越感に変わったように感じやすいので

いじめの対象にしたがります。

実は自己肯定感が低い、高いに関わらず

「他人より優位にいたい」という欲求が私たちにはあります。

しかし、心がしっかりと成長し、

自己肯定感が積まれているとこういった欲が

自分自身の目的達成のために努力する力になったり、

自分自身の能力や可能性を広げていきたいという気持ちになります。

自分で自分の価値を感じていて、認めることができていれば

他者に自分を大きく見せるために自慢したり、誤魔化したり、
攻撃する必要がないからです。

いじめられる側になりやすい特徴は?

いじめ

では、いじめの対象になりやすい子にはどのような特徴があるのでしょうか。

目立つ特徴を持っている

勉強が得意、スポーツが得意、

逆に勉強が苦手、とてもスポーツが苦手、

とても太っている、清潔感にかけている、

女の子だと容姿が良いなど

それもまた一つの個性ですが、大多数とは少し違っていたり

目立っている部分を持っている子はいじめのターゲットになりやすいようです。

それは、いじめる側の優越感・劣等感を刺激しやすいからです。

また、いじめられる側が自分自身にコンプレックスを感じていることも多いので

いじめられたとしても、

自分が悪いんだと自分を責めてしまうこともあります。

コミュニケーション能力が未熟

いじめる側になる子に多い特徴と同じく

いじめられる側になりやすい子も

コミュニケーション能力が未熟で

自分を表現することが苦手な子が多いようです。

嫌なことを「いや」と言えない

やめてほしいことを「やめて」と言えないことや

自分の気持ちを言葉にすることが苦手で

打ち解けるまでに時間がかかってしまうなどがあります。

逆に目立ちたがり屋で反感を買いやすい、

周りの気持ちを考えずに自慢話ばかりしてしまう

というように

空気が読めない子や友達の悪口を言う、嘘をつくなどがきっかけで

いじめが始まることもあります。

自分に自信がなく、自己否定が強い

いじめる側になりやすい子と同じく

いじめられる側になりやすい子も自己肯定感が低く、

自分に自信のない子が多いのです。

いじめられやすい子は、

自信のなさや自分自身には価値がないと思い込む気持ちから

人の顔色を伺ったり、

オロオロとした弱々しい態度をとりがちです。

自分はダメだ、価値がないというイメージが強く自己否定が強くなるため、

しっかりと立って人と向き合うことが怖くなります。

そういったことから、人の輪に加わることを恐れて

集団の中で浮いた存在に見えがちなのです。

自己否定の強い子はもしいじめられたとしてもやり返さない、

または、やり返せる気がしないので反撃しようとはしません。

そういう気持ちは他者にも伝わります。

基本的にいじめはやり返してきそうな人はターゲットになりません。

いつもいじめる対象を探しているいじめっ子からすれば

反撃してこないだろうと思う相手はいじめやすい子になってしまうのです。

気が弱そうな子以外にも、

自信のない自分を強く見せるために虚勢を張る子、

自分の家族や持ち物、友達のことを自慢している子も

いじめられやすい傾向があります。

いじめられる側になった子はいじめてきた相手ではなく

「いじめられた自分に原因がある」
「自分が悪い」

と自分自身を責める傾向が強く、いじめられたとしても

「自分は悪くないと言い切れないから・・・」と

誰にも相談せず、抱え込むことが多いのです。

そのため、いじめが長引いてしまい

周囲が気がついた頃には手遅れだったり、

心も体もボロボロになってしまっているのです。

自我が弱く、やめてが言えない

自我というのは、自分の意思や考えのことです。

今自分が何を感じているのか、

これからどうしたいのか、

今何をしたいのか、

目の前の出来事にどう思うのか・・・など

自分自身がどう感じ、何を考えているのか、

その軸がどれぐらいしっかりと持っているのかで自我の強さは変わってきます。

例えば、

自分の持ち物を相手がパッと勝手に取った時に

自我をしっかり持っている子は「返して」「やめて」と

自分の考えを発することができます。

しかし自我が弱い子は

「ちょっと〜」「やめてよ〜」と

笑いながらでも言える子もいれば、

何も言わずに無抵抗のままでいることもあるのです。

自尊心が欠如しており、

自分の考えや発言、

感じている気持ちそのものを無価値だと感じていたり、

他者に伝えることを諦めてしまっています。

いじめる側になりやすい子と同じく、自己肯定感を高め、

自分自身には価値があるという意識や

自分自身を信じる自信をつけていくしかありません。

まとめ

いじめてしまう側の心理と

いじめられてしまう側の心理に共通しているのは

自己肯定感が低い、ということです。

自己肯定感とは

  • ありのままの自分で素晴らしい
  • どんな自分でも愛される
  • 自分の感じていることを表現していい
  • 自分には能力がある

など、

自分自身を肯定的に捉え認める力のことです。

人は誰でも「自分の存在を認めて欲しい」という欲求を持っています。

しっかりと自己肯定感が育っていると、

自分の価値を自分で認めることができるので、他人と比べたり、

他人に劣等感を感じる必要もありませんが、

自己肯定感が低いと他人より優位な立場を得て自分を満たそうとしたり

自分に価値を感じられないので、他人から攻撃されても「仕方ない」と

自分を守り、尊重することを諦めてしまうのです。

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SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪