【いじめ】何故いじめは発生するのか?人をいじめてしまう心理

こんにちは
SmileHouseの妙加です。

いじめはしてはいけないこと、と多くの人が思っていることでしょう。

たくさんの対策がとられているにも関わらず、いじめは何故発生してしまうのでしょうか。

それは、人の心の仕組みが大きく影響しています。

今回はいじめが起こる理由を心理学の視点からまとめました。

いじめの理由は?

いじめ

いじめは人の心理が作り出した社会問題です。

いじめの原因になる心理状態をご紹介します。

自分(たち)との違いを受け入れられない

私たちは幼稚園や保育園から始まり、

小学校、中学校、高校、大学、職場、クラブ活動、趣味活動・・・・

と、人生の中でもたくさんの時間を何らかの集団に属して

過ごしていることが多くあります。

そうすると人間には【集団心理】というものが生まれます。

1人では考えないようなこと、やろうとしないことでも

「みんなとだったら、やれそうな気がする」という感覚は

多くの人が感じたことがあることでしょう。

人は1人では不安に思うことも

集団になると大きな力を感じて強くなったように錯覚するのです。

それがうまく作用していれば、

集団はすごいパワーを発揮することができ、成し遂げることができるのです。

しかし同時に集団の中にいると

自分の発言や行動に対しての責任感が薄れるため、

責任を持たなくてもいいと感じたり責任転嫁をしやすくなり、

より感情的に、より過激で大胆な行動を取りやすい心理状況になります。

その心理がいじめへと繋がる大きな理由の1つだと言われています。

集団の中にいると、少数派はとても目立ちます。

学校というとても狭い環境であればなおさらです。

  • 他の子に比べてとても太っている
  • 他の子に比べて不潔だ
  • いつもみんなと違う発言、行動をする

といったことでも、集団になると「自分たちとは違う」となり

「自分たちと違うものは排除しよう」という心理が働いてくるのです。

これは人間が生まれ持っている本能の1つの

【攻撃性】と関係があると言われています。

大人になるにつれ、

「人はそれぞれ価値観も違い思考も違い、容姿も違う」

ということがわかってきて

それが当たり前なんだということが認識できますが、

子どもはまだその感覚が付いていません。

ですのでどうしても目立つものは排除しようという集団心理になりがちなのです。

自分と違う=未知のものと認識すれば

防衛本能が働いて、攻撃的になってしまうのです。

そして学校だけでなく多くの集団では

「こうしなければならない(こうあるべきだ)」
「一緒でなければならない」
「違うことをしては迷惑だ」

という同調圧力がかかります。

大人でも、今まで自分が会ったことのないタイプの人や

自分だったら絶対しない発言や行動をしている人に

初めて会った時に警戒心が働くことがあると思います。

子どものはそれを受け入れられず「変な人!!」として

排除しようとしがちなので年齢が低いほど、

【人と違う】ことがいじめのきっかけになりやすいのです。

正義感を正当化している

和を乱した、約束を破った、時間に遅れたなどを注意する

などの正義感をかざしたことからいじめが始まることもあります。

この場合

いじめている側は、自分は正しいことをしていると思っているので

いじめている感覚がなくエスカレートします。

また、

いじめている側はいじめている子の犯したことを裁いている考えであったり、

「相手が悪かったから、それを思い知らせている」
「○○した相手が悪い」

というふうに自分を正当化して、

人をいじめているという認識を薄くして罪の意識をごまかしているので、

同じことを繰り返してしまいます。

そしていじめられている側も、

自分が悪いと思い込み相談しにくくなります。

想像力が欠けている

いじめている側の人は

これをされたらどんな気持ちになるのか?
自分がされたらどう思うのか?

という想像をする力が弱いのです。

そして、

相手の痛みに無頓着な子は、自分の痛みにも無頓着な子が多いです。

ほとんどの場合、

幼少期からの親の関わりや家庭環境が影響しています。

想像力を養う教育をされていなかったり、

コミュニケーションが少なく親がかまってくれなかったりなど、色々な理由があります。

ストレス解消

「子どもは遊んでばかりでいいね」と思う人もいますが、実はそんなことありません。

確かに、仕事や、お金や生活の心配はしなくてもいいかもしれませんが、

家族間の人間関係、学校内の人間関係、勉強、部活、習い事など

子どもも必ずストレスを味わいます。

私たち大人は、時間とお金に融通をつけながら

リフレッシュの時間として、趣味活動をしたり

友達と遊びに行ったり、お酒を飲んだりと

自分で選択して実行できるストレス対策がたくさんありますが、

経済的にも行動範囲も限られている子どもはそれができません。

家族内でコミュニケーションをとって話していたり

打ち込めるクラブ活動や、習い事、休日の家族の時間

などでリフレッシュできれば良いですが、

それがうまくできてない場合、

怒りやストレス、悲しみ、不安など様々な感情を

自分の中に抱えていくことになります。

こういった慢性的なストレスを解消するために友達にいじめをしてしまう子もいるのです。

みんながする(集団心理)

いじめをしている集団に同調して、

自分もいじめる側になってしまうこともあります。

いじめられている側をかばうと、

自分もいじめられるかもという不安
集団の中では一緒の行動をする方が安心する、

と言った理由で自分もいじめる側になってしまうのです。

単なる八つ当たり、楽しいからという快楽

本来は違うところに対して沸いていた怒りを
そこにぶつけられないために

代わりに八つ当たりをした、

単調な学校生活がつまらなくて、いじめに楽しみを見出しているなど

不満や欲求不満な感情をいじめで解消しようとするケースもあります。

家庭環境

実はいじめの根本原因は家庭環境だと言われています。

子どもの家庭環境が人格形成や心の成長に影響して

人をいじめるということにつながってしまうのです。

家で大きなストレスを感じていると

学校や外でいじめをして解消して心の安定を保とうとするのです。

子どもは両親や家庭環境の影響を強く受けて成長していきます。

「子は親の後ろ姿を見て育つ」という言葉もありますが

本当にその通りで、子どもは両親の言動や価値観を継承して育ちます。

これはいじめる側、いじめられる側関係なく全ての子どもに言えることです。

親が日常的に暴言を吐いたり、暴力を振るう

親が家の中で日常的に「バカ」「うざい」ということや

叱る際に手を挙げてわからせることが当たり前だと

何か問題が起こったときや気に入らないことがあった時は

暴言や暴力で解決するようになります。

その子にとってはそれが当たり前なので

自分が人をいじめていることに気がつかないまま

いじめが発展していることがあるのです。

そういった家庭環境で育った子どもは

相手を思いやる気持ちや、自分や人を尊重するということを

親が見本となって示したり教えてくれていないので、

暴力や暴言以外で人とどう関わっていけば良いのかわからないのです。

親が過保護、過干渉

親が子どもに対して無関心な環境で育った子どもは

寂しさを紛らわすためにいじめっ子になってしまうことがありますが、

逆に過干渉、過保護な親元で育った子どもも

いじめっ子になりやすいと言われています。

理由としては、

  • 子どものことを親が必要以上にしてしまうため、
    我慢することや忍耐力が身についておらず、
    友達の発言、行動に怒りを感じた時我慢できない
  • 親の価値観を押し付けられ、
    家ではいい子でいるストレスをいじめで発散している

などがあります。

このように”(親にとって都合の)良い子”を子どもに強いている場合、

その子が誰かをいじめていたとしても

親は「自分の子どもが人をいじめている」とは気がついていません。

価値観の押し付けにも色々あります。

例えば、

学歴でコンプレックスのある親だったり、
いい学校に行ったら人生うまくいくに違いないと思っている場合、

子どもには
「いい学校に行きなさい」
「もっと勉強しなさい」と言います。

それが、いい人生、幸せになれると思っているので
子どもにもそれを薦めます。

一見、子どものことを思って言っているのかもしれませんが、

本当にその子がいい学校に行って、もっと勉強したいと

思っているかどうかはわからないことで、

自分の身代わりにしていたり、押し付けていることがあります。

といっても子どもにとって親は絶対的存在なので

無意識的にも傷つけないよう、

自分の欲求は抑えて言うことを聞くことが多いのです。

子どもは親に愛されたいし、認められたいからです。

ですが、子どもは自分の意思を無視して押し付けられているので
疲弊し、ストレスを感じます。

親が支配的、縛り付けている

「〜してはいけない」
「こうするべきだ」

というルールで縛り付けられている子もストレスが溜まっていきます。

  • これは危険(未知のこと)だからしてはいけない
  • 世間的にはこうだから、こうしなければいけない

など、親自身が周りからの目線を気にしていたり

自分自身の欲求を抑えてきた場合に多いようですが、

無意識的にたくさんの禁止令やルールを出してしまうのです。

人として必要なこと(他人や自分を傷つけてはいけない、など)を

教えることは大切ですが、

子どもの好奇心や欲求を大人の経験や価値観から否定して

禁止令をたくさん出している家庭で育った子どもは

その不満やストレスを外で発散しようとします。

比較の多い家庭で育つ

兄弟や姉妹、他の家の子どもと比べられて育った子どもは

いじめっ子になりやすいと言われています。

誰かと比べて、できる、できない、

という基準で価値を図られると

子どもは劣等感を抱くようになります。

劣等感とは自分は人より劣っていると感じる気持ちのことです。

また、自分の価値は人と比べることで測るものだという価値観が
植えつけられていくので、

自分の価値を感じるために

他人より優位に立つと感じることをして、優越感を得ようとします。

それがいじめに繋がるのです。

まとめ

いじめが発生する理由は心理学の視点からいうと

”ありのままの自分を受け入れることができない”ことが根底の原因になっています。

つまり、”自己受容感”が低いと、他人のことも受け入れられなかったり、

自分の優位性を他人を使って証明したくなるのです。

この感覚は自己肯定感ともいい、この感覚が育つかどうかは

幼少期の家庭環境が最も大きな要因になっています。

人をいじめてしまう子、いじめられてしまう子は共通して自己肯定感が低い、

ということがわかっています。

いじめに関してはこちらの記事もご覧ください。

【いじめ】いじめは何故気づかない?いじめの構造と1人で抱え込む理由

2020.01.10
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ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪