愛着障害を克服する方法とは?安全基地になる心得・自分との向き合い方まとめました

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

愛着に関しては、

愛着がなぜ大事なのか?
愛着障害とはどういう症状が現れるのか?
4種類の愛着スタイルの特徴は?

ということを5記事に分けて
まとめてきました。

今回は愛着が不安定な形成の場合、
どうすれば安定型の愛着形成に

していくことができるのか?

という、
愛着障害の克服について
まとめていきます。

今日からできることが
たくさんあるので、

ぜひ参考にしてくださいね。

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愛着障害の治療法は?

愛着障害治療

関わる人の姿勢が重要

愛着障害は発達障害などとは違って、
幼少期の環境や、養育者との関わりの中で

安定した愛着が形成されなかったことによって
症状が現れる、後天的なものです。

そのため、投薬などの
治療は行いません。

また、一度不安定に形成された愛着を
安定させていくためにとても重要なのが

・周りの人がどう関わるか

にかかっているといっても過言ではありません。

愛着障害は愛情の不足が引き起こしています。

そのため、修復し、改善するために重要なのも
また愛情なのです。

周りの人がどう関わり、
サポートしていくかで

愛着が安定していくのか、
さらに不安定になっていくのか

という方向性が決まります。

しっかり向き合う

愛情が不足していた状態から、
愛情を再取得して、改善していく段階には

周囲の人はしっかりと向き合う態度が
重要になります。

周りにいる理解者が、
どういった態度で接していくかが、

回復へ向かっていくのか
さらに悪化させてしまうのかに

とても影響してくるからです。

せっかく、愛情を注ぎ直して回復へ向かおうとしている
赤ちゃん行動などが現れているにもかかわらず、

拒否、無視、突き放すというような態度で
接してしまうと、

回復へ向かおうとしていた道を
閉ざしてしまうことになります。

そういう状態の時こそ、
抱きしめるなどのスキンシップをとったり、

無条件の愛情を注ぎ、

幼少期に失った愛情を取り戻していくための
サポートをすることが重要です。

二人三脚

基本的に愛着障害は不安定型の愛着の人が
失った愛情を取り戻すことで克服していきます。

そのためには、
無条件の愛情を注いでくれる存在が必要になります。

一番良いのは親ですが、
それが難しい場合もあると思います。

そういう場合は
周囲に自分をよく理解してくれる人
(パートナー、恋人、友人、上司、親族)に

役目を担ってもらえば大丈夫です。

そういう人が周りにいるかどうかが
愛着障害を抱えている人にとっては重要です。

安全基地になる存在が大事

愛着安全基地

安全基地とは?

愛着についてまとめている中で
何度かお話ししたかもしれませんが、

安全基地というのは心の拠り所のことです。

・困った時、不安、恐怖を感じた時に守ってもらえる
・どんな自分でも受け入れてもらえる

という絶対的な信頼と安心感が
あるのか、ないのかというのが愛着の大きなポイントです。

愛着障害のある人は、何らかの理由によって
愛着対象者を安全基地と認識できなかった場合がほとんどです。

そのため、
安全基地と認識できる存在が必要不可欠で、

(親、親族、恋人、パートナーなど)

周りの人たちの理解や支援が必要になってきます。

また、愛着不安が強い人だと、
最初はべったりと依存し、

寄りかかってくるかもしれません。

それが原因となり、
親しくなった人が離れていくという

悪循環になりやすいのが
愛着不安の人のパターンでもあります。

本人も愛着不安をコントロールする力を
つけていく必要がありますが、

支える側も、そういったことをしっかりと理解して
根気よく関わっていく必要があります。

養育者との関係を修復する

愛着対象者になるのが一番多いのは、やはり親です。

愛着障害は養育者と絆を深め
信頼関係を築き上げるというところで

うまくいかなかった部分があるとも言えます。

そのため、養育者との関係性を改善することが
愛着障害を克服する上では一番望ましいと言われています。

中には、子どもの愛着障害に気づき
そこから関わり方を変える努力をして、

子どもも養育者も両方が成長し、
愛着が安定するということもありますが、

多くの場合、養育者自身が
不安定な愛着の問題を抱えている場合が多く、

それを認めたくないが故に、
子どもへの否定的態度や

支配的な態度を改めようとしない人もいます。

また、養育者が変わる最初の段階では
まだまだ子どもの問題だとみなしていて、

養育者の方が子どもに傷つけられたと
認識していることも多くあります。

そういう場合は、子どもは良い方向へ
変わって行くことができず、

傷が癒えずに回復が邪魔されるということに
なりかねません。

謙虚さと歩み寄りが重要

愛着をもう一度養育者との間で形成し直すには
双方の理解と、謙虚さ、歩み寄りが大事になります。

まずは、
お互いがそれぞれ
問題を抱えていることをしっかりと認めて受け入れる

というのが最初のステップです。

「自分は悪くない」
「悪いのは養育者だ」
「悪いのは子どもだ」

と思っている間は
なかなか改善していきません。

謙虚に、受け止めて
関わり方を自分から変化をつけていこうという気持ちがあってこそ

愛着障害という問題に取り組んでいけます。

養育者の代わりになる第三者

養育者との関係を修復するというのが
愛着障害を克服する方法だと言いましたが、

協力が得られないこともあると思います。

その場合、養育者の代わりとなる
第三者の関わりが重要になります。

また、養育者が協力してくれるとしても、
関係性の間で起こっていることに気づかせるためにも、

第三者の関わりは大事になります。

愛着障害の克服には、どちらにせよ
第三者が関わってくれることが必要不可欠です。

第三者との間で愛着を形成し直す場合、
養育者が果たしてくれなかった役割を

一時的、または数年単位で肩代わりしてもらいます。

愛情を注いでくれる第三者は安全基地になります。
その関わりの中で、

愛着障害を抱えた人が
愛着を築き直す体験をして

不安定型の愛着を安定型の愛着に変えていくのです。

養育者の代わりをするというのは
全ての面倒を見るのとはまた違います。

面倒をみるのではなく、
安全基地になるのです。

良い安全基地というのは、
本人の主体性をしっかりと尊重し、

必要とする助けや欲求に応じるというものです。

安全基地があると回復へ向かう

愛着障害は、「安全基地が持てない障害」とも言えるので、
安全基地を持てると回復へ向かいます。

いざという時に頼ることができ、
守ってもらうことができて、

そこを心の拠り所、心の支えとして
外の世界へ出ていくというのを繰り返しているうちに、

最初は不安定で、何度も何度も
助けが必要になるかもしれませんが、

気持ちが安定してくるとともに、
安心や自信が回復していきます。

次第に自力で行動することが増え、
心が成長していくにつれて、

安全基地に帰らなくても、
心の中で安全基地となる人を思い描くだけで十分

安心感を感じるようになります。
実際に、頼ることもなくなっていくかもしれません。

この状態が、究極の安全基地といえます。

良い安全基地とはどういうもの?

では、具体的に良い安全基地というのは
どういった要素を持っているのかを

5つに分けて紹介していきます。

安全感を保証する

一つ目は「安全感を保証する」ということです。
何よりも、これが一番大事です。

愛着障害のある人にとって何より重要なのは
一緒にいても傷つけられることがないということです。

「この人は絶対大丈夫」と愛着障害のある人に
思ってもらうことが安全基地の第一条件です。

愛着障害が改善していく人は、たいていの場合、
愛情を十分注いでくれる人との出会いがあり、

その人との間で愛着を形成して
克服していくパターンが一番多いのです。

感受性がある

安全基地となる人は感受性、
言い換えると共感性がとても大事です。

何を感じていて、何を求めているのか
ということを察して、

敏感に応じたり、共感することが必要です。

感受性が乏しいと、
相手の気持ちがわからないどころか

無神経なことを言って逆に傷つけてしまったり、
トンチンカンな対応で迷惑な状況を作ってしまったり、

相手のSOSに気がつかないかもしれないので、
安全基地になる人は感受性が大事になります。

応答性

上記の感受性とともに大事なのが
応答性です。

応答性とは、相手が求めている時に、
応じることです。

相手のSOSやメッセージを受け取れても
応答性がなければ行動に移せません。

いざという時に相談できる
いざという時に守ってもらえる

という安心感を育てるためには
応答性が必要不可欠です。

また、相手が求めていないことや
求めていない時に何かするのも

応答性が乏しいと言えます。

相手の主体性を尊重し、
相手の責任は侵害しないというのが大事で、

相手がするべきことを肩代わりするのとは
違います。

感受性も応答性も基本的には受け身です。

主役は、愛着を克服していこうとしている人で、
自分は脇役です。

自己主張が強く、すぐに自分が主役になってしまう人は
なかなか安全基地にはなれません。

安定性

愛着対象者となる場合、
相手の求めに応じたり、応じなかったり、

気分や都合で対応を変えるのではなく、
一貫して安定した対応をとる必要があります。

愛着障害のある人は
愛情は条件付きだという価値観が

染みついている場合がほとんどです

そのため、愛情は無条件で注がれるものだという
価値観へ方向転換していくためにも、

安定して、一貫した対応で
愛情を注ぎ続けていく必要があるのです。

なんでも話せる

最後はなんでも話せるということです。

隠し事や遠慮することなく
感じていることを、さらけ出せる関係性を

作ることが大事です。

それには今まで紹介した4つの要素をクリアしていることが
重要になってきます。

安心感が保証され、
感受性があり、

応答性があり、
いつも変わらない態度で接してくれる

という人に
なんでも話せるようになっていきます。

つまり、なんでも話せる
という状態を維持できていることが

安全基地になっているかどうかの
一つの目安でもあります。

なんでも話せる人がいることで、
心身の健康はとても守られます。

傷つけられる、
説教される、
話したことを周りの人にも話される

というような心配がなく
話せる相手を持つことが、変化を生み出す

第一歩にもなります。

なんでも話せる人との出会いが最重要

愛着障害を克服する最重要のポイントは
「なんでも話せる相手と出会うこと」です。

身近にそういう存在がいない人は
本、ネットという世界が、

仮の安全基地になっている場合もあります。

ブログやチャットなどの世界で
自分を表現し、それに応答してもらうことは

安全基地になる要素を持っていますが、
そこで傷つけられるかもしれない危険性とも隣り合わせです。

そのため、やはり
身近な人が安全基地になることが

愛着障害を克服していくために
極めて重要なポイントになります。

話すということから大きな癒しが生まれていくだけでなく、

話す過程で、
今までは断片的でバラバラだった記憶や
蓋がされたままになっていた傷が

表面化し、それが少しずつ
統合されていくことによって、
修復のプロセスが始まっていきます

過去の痛みや傷もオープンに話すというのは
とてもデリケートな作業です。

愛着の傷が深ければ深いほど、
自分のことを打ち明けることに抵抗が強かったり、

不安や恐怖、
相手への疑念なども強くなります。

そのため、相手が十分な安全基地になっていないと、
さらに不安定になってしまったり、
殻にこもってしまうというようなことになりかねません。

愛着不安の強い人の中には、
一度話し出すと、性急に

何もかも話さずにはいられないというような
衝動に駆られて、

一気に告白してしまう人もいます。

そういう場合、
自分の今までの恥部だけを見せるような勢いで

相手が面食らってしまい、
対等な関係を築くことを難しくしてしまったり、

逆に愛着回避の人は、
自己開示に慎重になりすぎ、

何もかもお膳立てされて、
あとは話すだけという環境があっても

一歩踏み出せないとうことになり、

話し相手など求めていないという誤解を与えて
すれ違いが起こるということもありえます。

しかし、相手がどういう態度や対応でも、
安全基地になる人は

気長に、変わらない態度で接し続け
安全基地になり続けることが大事です。

愛着の傷を修復する

愛着修復

愛着の克服では
安全基地となる人を作ることが大事ですが、

もう一つとても大事なことがあります。

それは、
過去の未解決にしたままの傷と向き合うことです。

未解決の傷を癒す

愛着障害を抱える人の多くは、
過去におった愛着の傷が未解決なままになっています。

・回避型のように何も感じないようにして向き合うことを避ける
・不安型のように見捨てられ不安で日々の生活が不安定
・周囲の存在をコントロールして愛着不安をごまかそうとする

というような状態では
安定した愛着にはなりません。

どのような愛着スタイルだとしても
未解決にしたままの傷を修復する必要があります。

子どもの頃の傷や体験はいつのまにか心の隅に追いやられてしまい
うやむやになっていたり、

はっきりと認識されず言語化もされることなく、
忘れ去られていることもあります。

そういったことが何も影響なければ、
なんの問題もないのですが、

そういったことは心の膿として
愛着障害になったり、

無意識レベルでの行動や心に影響して
ネガティブな言動、

感情の浮き沈み、
心と体の解離というようなことの

引き金になっていることがほとんどです。

しかし、普段は膿の上にしっかりとした
かさぶたが貼られていて

原因が掴みにくかったり、
傷として認識されていないのです。

愛着克服のためには、
まずはそのかさぶたを剥がし、

沈静化していた膿を出さなければいけません。

心の傷を再び活性化させることが
愛着克服の鍵を握っています。

記憶との対面は焦らない

過去の傷や、うやむやにしてきた記憶を
思い出して修復していくことは、

ただただ自覚して、思い出し
認知すれば良いと

簡単に進むわけではありません。

いきなり思い出そうとしても、
強いブロックがかかっていたり、

強い抵抗があったりして
ほとんど、もしくは断片的にしか思い出せないことが多いのです。

また、感じ取れたとしても、
うまく言葉にできないこともあります。

思い出す記憶が、ネガティブな感情を伴う記憶でもあるので、
思い出すだけでもたくさんのエネルギーを必要とします。

記憶とともにネガティブな感情も一緒に外へ
吐き出す必要があるので、

いくら前向きに取り組もうとしても、
すんなりと認知できない場合も多いのです。

そのため、記憶の認知よりも大事なプロセスとして、
幼い頃の不足をうめるという段階があります。

愛情不足をうめる

心の傷の修復で一番の鍵となるのが、
幼少期の頃に不足した愛情を取り戻すことです。

ある意味、赤ちゃんの頃から
もう一度やり直し、

幼少期の頃に
足りなかった愛情を注いで修復していきます。

愛着障害が回復していく過程で、
幼い頃に満たされなかった欲求や

問題を少しずつ再現していく中で、
児童期→思春期→青年期

というように不足していた愛情を満たしながら、
もう一度成長していくかのような様子が
見られることもあります。

過程の中で
「お母さんと一緒に寝たい」
「抱っこしてほしい」

というような欲求が湧いてくることもあります。

子どもの頃に戻ったかのように、

絵本が読みたくなったり、
駄々をこねたり、わがままを言ったりしたくなることもあります。

幼少期の心理が呼び起こされて、
その時本当はこうして欲しかったという愛情を

与えてもらうことで、
修復していくのです。

愛着障害を克服していくには、
こういった未消化な欲求や

不足していた状態を
呼び起こすことが必要になります。

改善しようとしているのに、
後退したのではないか?

さらに悪化してしまったのではないか?
と不安になる人もいますが、

これは回復させていくために
重要なプロセスなのです。

無条件の愛情を注いでもらう

愛着障害の人は
不安型でも回避型でも

「自分は他人から受け入れてもらえる」

という信頼感や安心感を
信じることができない状態です。

・自分は愛されない
・自分は嫌われて当然だ

という根っからの自己否定を感じやすいのです。

人を信じるために必要なことは

「どんな自分でも受け入れてもらえる」

と、自分自身を肯定的に受け止めてもらう
体験が必要です。

どんな自分でも受け入れてもらえる
肯定的な体験を積むことで

少しずつ癒され、
人を信じることができるようになっていくのです。

消極的な反応

心の傷を癒す過程で

・やっぱり大したことないのかもしれない
・そんなに気にする必要はないかもしれない

というような否定的だったり、
消極的なことを言い出す時期があります。

期間は個人差がありますが、愛着の傷が深いほど
この状態が強く出たり、長引く傾向があります。

否定的な話や消極的な話が多くなるため

聞いているのもしんどくなる時期なので、
受け止める側の心の器も試されます。

この否定的・消極的な時期も
愛着克服のためには大事な時期です。

依存と自立

愛着改善の段階で
傷が深ければ深いほど、

甘えようとする気持ちが強くなる一方で
反抗的になったり困らせる言動をとりたくなる

葛藤が起こるようになります。

・わざと無視をする
・自分への関心が不十分だと腹をたてる
・自分からは素直に甘えない
・ツンツンした態度で不快感を与える

というような行動が見られるかもしれません。

この時期が
愛着障害克服のもっとも重要な時期です。

この時に支える側が
苛立って否定的になったり拒否してしまうと

元も子もありません。

このような言動に出る理由は2つあります。

もっと甘えたいけれど我慢している

安全基地と認識した相手に対して
・もっともっと自分に関心を向けてもらいたい
・もっと甘えたいのに関心が薄いと感じる

ということに対して苛立っている状態です。

依存と自立の気持ち

上記より心が成長してくると、
安全基地だと認識している人からの関心や

期待をうっとうしく感じ、距離を置こうとします。
この時期はかなり回復へ近づいています。

依存している愛着対象から分離し、
自立へと向かう課題と向き合っている証拠です。

期待に背くと見捨てられないだろうか?という
ような不安、

依存から脱して責任ある存在として自立したいという
気持ちの間で

揺れ動いています。

この時期の関わりとしては、

・反抗的な態度も許容する
・ありのままそのままを受け止める
・動揺せずに気持ちを認める

ということが大事です。

受け止める側が重要

関わる側は
相手にどういうことが起こっているのか?

どういう段階にいるのか?ということを認識しておくことと、
どのような態度でも肯定的に受け止めることです。

支える側が愛着不安や愛着回避を抱えていたり、
向き合っていなかったり、

克服できていない場合は難しくなってきます。

どうしても、
反抗されること、距離を取ろうとされることなどが

許容できなくなるからです。

・これだけしてあげたのに裏切られた
・恩を仇で返された
・言うことを聞かなくなった

と言うような気持ちに
囚われてしまうからです。

そうなってしまうと、
再び愛着には傷がつき、

修復には向かいません。

本当の回復へ向かう最後の難関が
この時期を乗り越えられるかどうかです。

この時期の状態が
自立の証だと肯定的に捉えることができると

相手は真の回復へ向かっていきます。

怒りが赦し(ゆるし)へ

過去の傷と向き合うことを
徹底して進めていくと、

少しずつ変化が見られるようになります。

否定的・消極的なことを話しつくし、
過去の傷を言葉にして話つくし、

癒されていくうちに、

楽しかった思い出や
幼少期の愛着対象者が自分にしてくれたことなど

ポジティブな思い出とも
向き合えるようになってきます。

ぜーんぶ相手が悪かった!
と言うところから、

確かにそういう部分もあったけれど、

・相手も精一杯努力してくれた
・愛情を注いでくれていた
・相手にも事情があったのだ

と言うような全体を見た視点で
受け止めれるようになるのです。

そうなってくると、
恨んで、憎んで、どうしてと思っていたけれど、

実は自分も愛していた、
だから愛されることを求めていたんだということに

気がつき、
愛情から憎しみが生まれていたことに気がつきます。

悲しい、苦しい、憎い話から
愛、赦し、希望という話へ変化していくのです。

そして、過去に縛られ、とらわれていたものが
解消され、

今を生きる現実的な力へと変わっていきます。

自分も傷つけていたことを認め、
謝りたいという欲求が生まれたり、

今まで育ててくれたことへの感謝の気持ちが
生まれたり、

和解しようと思う気持ちが生まれることもあります。

こういう感情の変化は
幼少期の愛着対象者との和解に見えて、

深いところでは
「自分自身の和解」とつながっています。

愛着対象者への否定的な見方は、
相手が自分に対して否定的だったことの反映でもあり、

自ら自分を否定することに
結びついているからです。

そのため、その相手への
否定的な見方が和らぐにつれ、

これまで自分自身に対して
否定的だったり、
せめていた感情が、

自分を受け入れ、
自信を持つ方向へと進むのです。

自分の過去と和解することが
愛着対象者に囚われた紐を外し、

自己肯定感を取り戻すとともに、
自分の人生を歩んでいけるようになります。

役割と責任を持つ

愛着役割と責任

愛着障害を改善するために必要なことは、

・安全基地になる存在を作る
・過去の傷と向き合い癒す

ということがありました。

これは個人差がありますが、
もう一つ改善していくために効果的なのが、

・社会的に役割を持ち責任を果たす

というものがあります。

役割の重要性

ここでいう役割というのは
たくさんの種類があります。

学校、職場、家庭内・・・
私たちが役割を持つ場面は日常でもたくさんあります。

自分が持つ役割をしっかりと担い、
それを全うしようと奮闘するうちに

周囲との関係性が安定してきたり、
親密な人との関係性が安定してくる傾向があるのです。

また、愛着障害のある人は
親密な人ほど距離感がわかりにくくなるので

関係性を作ることが苦手です。

そのため、社会的な関わりや、
職場での役割だと、適度な距離感や

その場の関わりだと、
少し割り切った付き合いができるので

比較的気楽に取り組みやすい利点があります。

こういう環境で経験を積む中ことが
人間関係を築く練習になり、

次第に親しい人とも関係性を築いていく
力になっていくのです。

役割を持ち否定的認知を脱する

愛着障害の人は、
肯定的に受け止めてもらえなかったことから

自分自身と周囲の人に
否定的な評価をしがちです。

それが対人関係に影響し、
距離を保てなかったり、

自分を表現できないことにつながっています。

そのため、
自分自身への否定的な評価を

脱することが愛着障害を克服するためには
重要になってきます。

自分や周りに肯定的だと、
自分を支えてくれる人や、

関わっている人とも良い関係を築けますが、

自分や周りに否定的だと、

自分を支えようとしてくれている人や、
与えてくれたチャンスに対しても

否定的になりがちで、
相手を傷つけてしまうこともあります。

これを改善していくための方法の一つが、
自分自身の役割を果たしていくというものがあります。

自分のできること、得意なことなど
気楽にできるものから始めていいので、

それを果たし、自己承認を積んでいくのです。

ポイントとしては、
義務ややらなくてはいけないというような強制的なものではなく、

自分が気楽に取り組めるものを選ぶことです。

自分自身何かに役立てて、
「自分にもできることがある」という肯定感を

積んでいくことが重要なのです。

総合的認知を持つ

否定的な認知を脱するポイントとして
もう一つが

「全か無」というような二極の認知から
全体を見通す認知が持てるようになることです。

嫌なこと、思い通りにならないことがあった
→全部いや。

というようなネガティブな感情に
埋め尽くされてしまわずに

事実は事実として受け止め、
→この部分に対して嫌な気持ちになった
→こうなったから、よかった部分もあった
→原因はこれだったなぁ

というように色々な視点から物事を捉え、
そこから前向きな姿勢になることが必要です。

コツは、
「良いところを探す」という意識です。

不思議なのですが、
物事を否定的に捉え続けている人は

ダメな方向へ向かうことが多く、

良いところを探し肯定的に捉えている人は
物事がうまく進みやすく、成長していく傾向があるのです。

自分が自分の「親」になる

愛着克服親

今まで愛着障害の改善について書いてきましたが

幼少期の愛着対象者や
信頼できる第三者に出会えないこともあるかもしれません。

そういう場合、
「自分が自分の親になる」という方法があります。

自分自身への否定的な捉え方の大部分は
幼少期の頃に

否定的なことを言われることが多かったり、
条件付きの愛情を注がれていたことが

関係しています。

そのため、周りの人に対して、
「この人は自分を肯定的に受け止めてくれるかな」

と無意識のうちに期待しています。

しかし、
どんな自分でも受け入れてくれる人に
出会うということ、

これって実はなかなか難しいんですね。

じゃあもう愛着障害を克服できないのか?
と思う必要はありません。

自分が自分の親となり、

・自分自身の相談にのり
・自分自身の気持ちをうけとめ
・自分自身にアドバイス

をしていくのです。

自分が自分の理想の親となり、
自分を癒していくのです。

この姿勢が身に付くと
自分自身を客観的に捉えたり、

自分のことを振り返る習慣もついてきます。

まとめ

愛着については
6回に分けて紹介してきました。

最後の愛着障害の克服は、
難しく感じたり、

本当に改善するのかなと感じる人もいるかもしれません。

ですが、諦めずに
やり続ければ、必ず改善に向かいます。

私の話になりますが、
私のもともとの愛着は混乱型(恐れ・回避型)です。

それを知ったのは2年前のことです。

当時、質問型の愛着テストをしてみたら、

安定型の項目なんて全然丸がつかなくて
不安型と回避型の項目ばっかりに丸がついていました。

私には

・私の全てを受け入れてくれる人たちに出会えた
・自分と向き合う環境があった

というとても恵まれた環境がありましたが、

・自分のことを諦めずに素敵になりたい

というのも強く思っていました。

素直で、正直に、人に誠実に、思いやりをもって
生きている人たちに強烈に憧れ、

私もそうなりたいと心から思いました。

そこで、
この記事にも書いた

・安全基地となる存在を作る
(これは今の会社の人たちです。)

・過去の傷を癒す
(自分の過去と向き合う、悲しみを思い出す。
最初は本当に思い出せませんでした。
やり続けて慣れることも必要です。)

・役割を果たす
(今、会社でブログを書くのが私の役目です)

この3つをやり続けた結果、
この前同じテストをしたら

不安型と回避型の要素も強くもっているけれど、
安定型の項目が一番多く丸がついていました!

これってすごい変化だと思ってます!
嬉しかったです。

人はそう簡単には変われないっていうけれど、
そんなことない、変われるんだって

自分が身をもって体感しています。

確かに幼少期の愛着形成の頃よりは
時間はかかるかもしれませんが、

その時期を過ぎてからでも
愛着は形成し直せます。

ぜひ今までの愛着の記事を参考にしながら、
自分自身や、周りの人、子育てに活かしていただけると嬉しいです♪

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愛着形成のメカニズムを解説したメールの配信については、
登録後少し期間が空いてからになると思います。(2017.09.26追記)

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ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪