【愛着障害】愛着障害を克服するために今日からできること

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

愛着は生後半年〜2歳ごろにかけて養育者との間に結ばれる絆のこと。

これは基本的信頼とも言われ、自尊心や有能感に繋がっています。

何らかの理由で安定した愛着が形成されなかった場合は

不安定な愛着となり愛着障害と呼ばれる症状が表れます。

ただ、現在不安定な愛着になっていたとしても大人になってから安定させることができます。

今回は愛着障害を克服し安定させるために必要ようなことをお話しします。

今日からできることがたくさんあるので、ぜひ参考にしてくださいね。

愛着障害の克服で必要な心得

愛着

愛着が不安定ということは、

ありのままの自分を受け入れてもらえなかったり、条件付きの愛情をもらっていたなど

何らかの理由があります。

愛着障害の克服はそういった幼少期の「心の傷」を修復することです。

関わる人の姿勢が重要

愛着障害は発達障害などとは違って、

幼少期の環境や、養育者との関わりの中で安定した愛着が形成されず、様々な症状が現れる後天的なものです。

そのため投薬などの治療は行いません。

また、一度不安定に形成された愛着を安定させていくためにとても重要なのが
【周りの人がどう関わるか】にかかっているといっても過言ではありません。

愛着障害は愛情の不足が引き起こしています。

そのため、修復し、改善するために必要なのも愛情なのです。

周りの人がどう関わり、どんなサポートしていくのかで

愛着が安定していくのか、さらに不安定になっていくのかという方向性が決まります。

サポート側、本人ともにしっかり向き合う

愛情が不足していた状態から、愛情を再取得して改善していく段階には
周囲の人はしっかりと向き合う態度が重要になります。

周りにいる理解者が、どういった態度で接していくかが、
回復へ向かっていくのかさらに悪化させてしまうのかにとても影響しているからです。

せっかく、愛情を注ぎ直して回復へ向かおうとしているにもかかわらず、
拒否、無視、突き放すというような態度で接してしまうと、道を閉ざしてしまうことになります。

関わる側は

無条件の愛情を注ぎ、幼少期に失った愛情を取り戻していくためのサポートに徹することが重要です。

二人三脚でやっていく

基本的に愛着障害は
不安定型の愛着の人が【失った愛情を取り戻す】ことで克服していきます。

そのためには、無条件の愛情を注いでくれる存在が必要になります。

一番良いのは親ですが、それが難しい場合もあると思います。

その場合は周囲に自分をよく理解してくれる人(パートナー、恋人、友人、上司、親族)に
役目を担ってもらうことになります。

そういう人が周りにいるかどうかが愛着障害を抱えている人にとって大切なことです。

安全基地になる存在が必要

愛着についてまとめている中で何度かお話ししたかもしれませんが、
安全基地というのは心の拠り所のことです。

  • 困った時、不安、恐怖を感じた時に守ってもらえる
  • どんな自分でも受け入れてもらえる

という絶対的な信頼と安心感があるのか、ないのかというのが愛着の大きなポイントです。

愛着障害のある人の多くは、何らかの理由によって愛着対象者を安全基地と認識できていません。

そのため、安全基地と認識できる存在が必要不可欠で、
(親、親族、恋人、パートナーなど)

周りの人たちの理解や支援が必要になってきます。

また、愛着不安が強い人だと最初はべったりと依存し、寄りかかってくるかもしれません。

そういった行動を周囲の人が重荷に感じ、
離れていく→さらに愛着が不安定になっていく、という悪循環を繰り返しているのが愛着不安の人のパターンです。

本人も愛着不安をコントロールする力をつけていく必要がありますが、
支える側も、そういったことをしっかりと理解して根気よく関わっていく必要があります。

最も良い克服法は養育者との関係を修復すること

愛着

愛着対象者になるのが一番多いのは、やはり親です。

愛着障害は【養育者と絆を深め信頼関係を築き上げるところでうまくいかなかった】のです。

そのため、養育者との関係性を改善することが愛着障害を克服する上では一番望ましいと言われています。

中には、子どもの愛着障害に気づきそこから関わり方を変える努力をして、
子どもも養育者も両方が成長し、愛着が安定するということもありますが、

子どもの愛着が不安定になる多くの場合、養育者自身が不安定な愛着の問題を抱えています。

それを認めたくないが故に、子どもへの否定的態度や支配的な態度を改めようとしなかったり、
安定した愛着を築くためにの関わりが出来なかったりするのです。

そういう場合は、子どもは良い方向へ変わって行くことができず、
傷が癒えずに回復が邪魔されるということになりかねません。

謙虚さと歩み寄りが重要

愛着をもう一度養育者との間で形成し直すには
双方の理解と、謙虚さ、歩み寄りが大事になります。

まずは、お互いがそれぞれ
【問題を抱えていることをしっかりと認めて受け入れる】というのが最初のステップです。

「自分は悪くない」
「悪いのは養育者だ」
「悪いのは子どもだ」

と思っている間はなかなか改善していきません。

謙虚に、受け止めて関わり方を自分から変化をつけていこうという気持ちがあってこそ
愛着障害という問題に取り組んでいけます。

養育者の代わりになる第三者

養育者との関係を修復するというのが愛着障害を克服する方法だと言いましたが、
協力が得られないことや理解されないこともあると思います。

その場合、養育者の代わりとなる第三者の関わりが重要になります。

また、養育者が協力してくれるとしても、
関係性の間で起こっていることに気づかせるためにも第三者の関わりは大事になります。

愛着障害の克服にはどちらにせよ、第三者が関わってくれることが必要不可欠です。

第三者との間で愛着を形成し直す場合、養育者が果たしてくれなかった役割を一時的、または数年単位で肩代わりしてもらいます。

つまり、愛情を注いでくれる第三者は安全基地になります。

その関わりの中で、愛着障害を抱えた人が愛着を築き直す体験をして
不安定型の愛着を安定型の愛着に変えていくのです。

養育者の代わりをするというのは全ての面倒を見るのとはまた違います。

面倒をみるのではなく、安全基地になるのです。

良い安全基地というのは、
本人の主体性をしっかりと尊重し、必要とする助けや欲求に応じるというものです。

安全基地があると回復へ向かう

愛着障害は、「安全基地が持てない障害」とも言えるので、
安全基地を持てると回復へ向かいます。

いざという時に頼ることができ、守ってもらうことができる。

そしてそこを心の拠り所、心の支えとして外の世界へ出ていくというのを繰り返しているうちに、
気持ちが安定し、安心や自信が回復していきます。

最初は不安定で、何度も何度も助けが必要になるかもしれませんが、
次第に自力で行動することが増え心が成長していきます。

そうなると、安全基地に帰らなくても、
心の中で安全基地となる人を思い描くだけで十分安心感を感じるようになります。

実際に頼ることはなくなっていくかもしれません。

この状態が究極の安全基地であり、安定した愛着が形成されている証しでもあります。

良い安全基地とはどういうもの?

愛着

では、具体的に良い安全基地の要素を5つに分けて紹介していきます。

1、安全感を保証する

愛着障害のある人にとって何より重要なのは
一緒にいても傷つけられることがないということです。

「この人の前ではどんな自分でいても絶対大丈夫」と愛着障害のある人に思ってもらうことが安全基地の第一条件です。

愛着障害が改善していく人は、たいていの場合、愛情を十分注いでくれる人との出会いがあり、
その人との間で愛着を形成して克服していくパターンが一番多いのです。

2、感受性を持つ

安全基地となる人は感受性、言い換えると共感性がとても大事です。

相手が何を感じていて、何を求めているのかということを察して、
敏感に応じたり、共感することです。

感受性が乏しいと、相手の気持ちがわからないどころか

無神経なことを言って逆に傷つけてしまったり、トンチンカンな対応で迷惑な状況を作ってしまったり、
相手のSOSに気がつかないかもしれません。

3、応答性を持つ

上記の感受性とともに大事なのが応答性です。

応答性とは、相手が求めている時に、応じることです。

相手のSOSやメッセージを受け取れても応答性がなければ行動に移せません。

いざという時に相談できる、いざという時に守ってもらえる
という安心感を育てるためには応答性が必要不可欠です。

また、相手が求めていないことや求めていない時に何かするのも応答性が乏しいと言えます。

相手の主体性を尊重し、相手の責任は侵害しないというのが大事で、
相手がするべきことを肩代わりするのとは違います。

感受性も応答性も基本的には受け身です。

主役は、愛着を克服していこうとしている人で自分は脇役です。
自己主張が強く、すぐに自分が主役になってしまう人はなかなか安全基地にはなれません。

4、安定性を持つ

愛着対象者となる場合、相手の求めに応じたり、応じなかったり、
気分や都合で対応を変えるのではなく、一貫して安定した対応をとる必要があります。

愛着障害のある人は愛情は条件付きだという価値観が染みついている場合がほとんどです

そのため、愛情は無条件で注がれるものだという価値観へ方向転換していくためにも、
安定して、一貫した対応で愛情を注ぎ続けていく必要があるのです。

5、なんでも話せる相手になる

隠し事や遠慮することなく感じていることを、さらけ出せる関係性を作ることが大事です。

それには今まで紹介した4つの要素をクリアしていることが重要になってきます。

安心感が保証され、感受性があり、
応答性があり、いつも変わらない態度で接してくれる

という人になんでも話せるようになっていきます。

つまり、なんでも話せるという状態を維持できていることが
安全基地になっているかどうかの一つの目安でもあります。

なんでも話せる人がいることで、心身の健康はとても守られます。

傷つけられる、
説教される、
話したことを周りの人にも話される

というような心配がなく話せる相手を持つことが、変化を生み出す第一歩にもなります。

最近では身近にそういう存在がいない人は
本、ネットという世界が、仮の安全基地になっている場合もあります。

ブログやチャットなどの世界で自分を表現し、それに応答してもらうことは
安全基地になる要素を持っていますが、そこで傷つけられるかもしれない危険性とも隣り合わせです。

そのため、やはり身近な人が安全基地になることが愛着障害を克服していくために極めて重要なポイントになります。

話すということから大きな癒しが生まれていくだけでなく、
話す過程で、今までは断片的でバラバラだった記憶や蓋がされたままになっていた傷が表面化し、

それが少しずつ統合されていくことによって、修復のプロセスが始まっていきます。

過去の痛みや傷もオープンに話すというのはとてもデリケートな作業です。

愛着の傷が深ければ深いほど、自分のことを打ち明けることに抵抗が強かったり、
不安や恐怖、相手への疑念なども強くなります。

そのため、相手が十分な安全基地になっていないと、
さらに不安定になってしまったり、殻にこもってしまうというようなことになりかねません。

愛着不安の強い人の中には、一度話し出すと、性急に何もかも話さずにはいられないというような
衝動に駆られて一気に告白してしまう人もいます。

そういう場合、自分の今までの恥部だけを見せるような勢いで相手が面食らってしまい、
対等な関係を築くことを難しくしてしまうこともあります。

逆に愛着回避の人は、自己開示に慎重になりすぎ、何もかもお膳立てされて、
あとは話すだけという環境があっても一歩踏み出せないとうことになり、

話し相手など求めていないという誤解を与えてすれ違いが起こるということもありえます。

安全基地になる人は
相手がどういう態度や対応でも気長に、変わらない態度で接し続け、安全基地になり続けることが大事です。

過去の心の傷と向き合って愛着の傷を修復する

愛着

愛着の克服では安全基地となる人を作ることが大事ですが、
もう一つとても大事なことがあります。

それは、過去の未解決にしたままの傷と向き合うことです。

その工程を7つのステップに分けてお伝えします。

1、未解決の傷を癒す

愛着障害を抱える人の多くは、
過去におった愛着の傷が未解決なままになっています。

  • 回避型のように何も感じないようにして向き合うことを避ける
  • 不安型のように見捨てられ不安で日々の生活が不安定
  • 周囲の存在をコントロールして愛着不安をごまかそうとする

というような状態では安定した愛着にはなりません。

どのような愛着スタイルだとしても
未解決にしたままの傷を修復する必要があります。

子どもの頃の傷や体験はいつのまにか心の隅に追いやられてしまってうやむやになっていたり、
はっきりと認識されず言語化もされることなく、忘れ去られていることもあります。

そういったことが何も影響なければ、なんの問題もないのですが、
多くの場合は心の膿として愛着障害になったり、

無意識レベルでの行動や心に影響してネガティブな言動、
感情の浮き沈み、心と体の解離というようなことの引き金になっています。

しかし、普段は膿の上にしっかりとしたかさぶたが貼られていて
原因が掴みにくかったり、傷として認識されていないのです。

愛着克服のためには、
まずはそのかさぶたを剥がし、沈静化していた膿を出さなければいけません。

心の傷を再び活性化させることが愛着克服の鍵を握っています。

記憶との対面は焦らない

過去の傷や、うやむやにしてきた記憶を思い出して修復していくことは、
ただただ自覚して、思い出し認知すれば良いと簡単に進むわけではありません。

いきなり思い出そうとしても強いブロックがかかっていたり、強い抵抗があったりして
ほとんど、もしくは断片的にしか思い出せないことが多いのです。

また、感じ取れたとしても、うまく言葉にできないこともあります。

思い出す記憶が、ネガティブな感情を伴う記憶でもあるので、
思い出すだけでもたくさんのエネルギーを必要とします。

記憶とともにネガティブな感情も一緒に外へ吐き出す必要があるので、
いくら前向きに取り組もうとしても、すんなりと認知できない場合も多いのです。

そのため、記憶の認知よりも大事なプロセスとして、幼い頃の不足をうめるという段階があります。

2、愛情不足をうめる

心の傷の修復で一番の鍵となるのが、
幼少期の頃に不足した愛情を取り戻すことです。

ある意味、赤ちゃんの頃からもう一度やり直し、
幼少期の頃に足りなかった愛情を注いで修復していきます。

愛着障害が回復していく過程で、幼い頃に満たされなかった欲求や
問題を少しずつ再現していく中で、

児童期→思春期→青年期

というように不足していた愛情を満たしながら、
もう一度成長していくかのような様子が見られることもあります。

過程の中で

「お母さんと一緒に寝たい」
「抱っこしてほしい」

というような欲求が湧いてくることもあります。

子どもの頃に戻ったかのように、絵本が読みたくなったり、
駄々をこねたり、わがままを言ったりしたくなることもあります。

幼少期の心理が呼び起こされて、
その時本当はこうして欲しかったという愛情を与えてもらうことで、修復していくのです。

愛着障害を克服していくには、
こういった未消化な欲求や不足していた状態を呼び起こすことが必要になります。

改善しようとしているのに、

後退したのではないか?
さらに悪化してしまったのではないか?

と不安になる人もいますが、これは回復させていくために重要なプロセスなのです。

3、無条件の愛情を注いでもらう

愛着障害の人は不安型でも回避型でも
「自分は他人から受け入れてもらえる」という信頼感や安心感を信じることができない状態です。

  • 自分は愛されない
  • 自分は嫌われて当然だ

という根っからの自己否定を感じやすいのです。

人を信じるために必要なことは「どんな自分でも受け入れてもらえる」
と、自分自身を肯定的に受け止めてもらう体験が必要です。

どんな自分でも受け入れてもらえる肯定的な体験を積むことで少しずつ癒され、
人を信じることができるようになっていくのです。

4、消極的な反応を理解する

心の傷を癒す過程で

  • やっぱり大したことないのかもしれない
  • そんなに気にする必要はないかもしれない

というような否定的だったり、消極的なことを言い出す時期があります。

期間は個人差がありますが、愛着の傷が深いほどこの状態が強く出たり、長引く傾向があります。

否定的な話や消極的な話が多くなり、
聞いているのもしんどくなる時期なので、受け止める側の心の器も試されます。

この否定的・消極的な時期も愛着克服のためには大事な時期です。

5、依存と自立のステップ

愛着改善の段階で傷が深ければ深いほど、
甘えようとする気持ちが強くなる一方で、反抗的になったり困らせる言動をとりたくなる葛藤が起こるようになります。

  • わざと無視をする
  • 自分への関心が不十分だと腹をたてる
  • 自分からは素直に甘えない
  • ツンツンした態度で不快感を与える

というような行動が見られるかもしれません。

この時期が愛着障害克服のもっとも重要な時期です。

この時に支える側が苛立って否定的になったり拒否してしまうと元も子もありません。

このような言動に出る理由は2つあります。

もっと甘えたいけれど我慢している

安全基地と認識した相手に対して

  • もっともっと自分に関心を向けてもらいたい
  • もっと甘えたいのに関心が薄いと感じる

ということに対して苛立っている状態です。

依存と自立の気持ち

上記より心が成長してくると、
安全基地だと認識している人からの関心や期待をうっとうしく感じ、距離を置こうとします。

この時期はかなり回復へ近づいています。

依存している愛着対象から分離し、自立へと向かう課題と向き合っている証拠です。

期待に背くと見捨てられないだろうか?というような不安、
依存から脱して責任ある存在として自立したいという気持ちの間で揺れ動いています。

この時期の関わりとしては、

  • 反抗的な態度も許容する
  • ありのままそのままを受け止める
  • 動揺せずに気持ちを認める

ということが大事です。

6、受け止める側の根気と理解の時期

ある程度無条件の愛情を注ぎ続け、
消極的な反応、依存と自立のステップの頃からは

さらに関わる側の心得や心持ちが重要になります。

相手にどういうことが起こっているのか?
どういう段階にいるのか?

ということを認識しておくことと、
どのような態度でも肯定的に受け止めることです。

この時期から、

支える側が愛着不安や愛着回避を抱えていたり、
自分の心の傷と向き合っていなかったり、克服できていない場合は難しくなってきます。

どうしても、反抗されることや急に距離を取ろうとされることなどが許容できなくなるからです。

  • これだけしてあげたのに裏切られた
  • 恩を仇で返された
  • 言うことを聞かなくなった

と言うような気持ちに囚われてしまうからです。

そうなってしまうと、再び相手の愛着には傷がつき、修復には向かいません。

本当の回復へ向かう最後の難関がこの時期を乗り越えられるかどうかです。

この時期の状態が自立の証だと肯定的に捉え
変わらずに無条件の愛情を注ぎ関わり続けることができると、相手は真の回復へ向かっていきます。

7、怒りが赦し(ゆるし)へ

過去の傷と向き合うことを徹底して進めていくと、
少しずつ変化が見られるようになります。

否定的・消極的なことを話しつくし、過去の傷を言葉にして話つくし、
癒されていくうちに、

楽しかった思い出や幼少期の愛着対象者が自分にしてくれたことなど
ポジティブな思い出とも向き合えるようになってきます。

ぜーんぶ相手(自分)が悪かった!と言うところから、
お互い色々なことがあったけれど、

  • 相手も精一杯努力してくれた
  • 愛情を注いでくれていた
  • 相手にも事情があったのだ

と言うような全体を見た視点で受け止めれるようになるのです。

そうなってくると、

恨んで、憎んで、どうしてと思っていたけれど、実は自分も愛していた、
だから愛されることを求めていたんだということに気がつき、

愛情から憎しみが生まれていたことに気がつきます。

悲しい、苦しい、憎い話から愛、赦し、希望という話へ変化していくのです。

そして、過去に縛られ、とらわれていたものが解消され、
今を生きる現実的な力へと変わっていきます。

自分も傷つけていたことを認め、謝りたいという欲求が生まれたり、
今まで育ててくれたことへの感謝の気持ちが生まれたり、
和解しようと思う気持ちが生まれることもあります。

こういう感情の変化は幼少期の愛着対象者との和解に見えて、
深いところでは「自分自身の和解」とつながっています。

愛着対象者への否定的な見方は、相手が自分に対して否定的だったことの反映でもあり、
自ら自分を否定することに結びついているからです。

そのため、その相手への否定的な見方が和らぐにつれ、
これまで自分自身に対して否定的だったり、

せめていた感情が、自分を受け入れ、自信を持つ方向へと進むのです。

自分の過去と和解することが愛着対象者に囚われた紐を外し、
自己肯定感を取り戻すとともに、自分の人生を歩んでいけるようになります。

役割と責任を持つ

愛着

愛着障害を改善するために必要なことは、

  • 安全基地になる存在を作る
  • 過去の傷と向き合い癒す

ということがありました。

これは個人差がありますが、もう一つ改善していくために効果的なのが、
【社会的に役割を持ち責任を果たす】というものがあります。

役割の重要性

ここでいう役割というのはたくさんの種類があります。
学校、職場、家庭内・・・私たちが役割を持つ場面は日常でもたくさんあります。

自分が持つ役割をしっかりと担い、それを全うしようと奮闘するうちに
周囲との関係性が安定してきたり、親密な人との関係性が安定してくる傾向があるのです。

また、愛着障害のある人は親密な人ほど距離感がわかりにくくなるので関係性を作ることが苦手です。

そのため、社会的な関わりや、
職場での役割だと、適度な距離感や少し割り切った付き合いができるので比較的気楽に取り組みやすい利点があります。

こういう環境で経験を積む中ことが人間関係を築く練習になり、
次第に親しい人とも関係性を築いていく力になっていくのです。

役割を持ち否定的認知を脱する

愛着障害の人は、肯定的に受け止めてもらえなかったことから
自分自身と周囲の人に否定的な評価をしがちです。

それが対人関係に影響し、距離を保てなかったり、自分を表現できないことにつながっています。

そのため、自分自身への否定的な評価を脱することが
愛着障害を克服するためには重要になってきます。

自分や周りに肯定的だと、自分を支えてくれる人や、
関わっている人とも良い関係を築けますが、

自分や周りに否定的だと、自分を支えようとしてくれている人や、
与えてくれたチャンスに対しても否定的になりがちで相手を傷つけてしまうこともあります。

これを改善していくための方法の一つが、自分自身の役割を果たしていくというものがあります。

自分のできること、得意なことなど気楽にできるものから始めていいので、
それを果たし、自己承認を積んでいくのです。

ポイントとしては、

義務ややらなくてはいけないというような強制的なものではなく、
自分が気楽に取り組めるものを選ぶことです。

自分自身何かに役立てて、
「自分にもできることがある」という肯定感を積んでいくことが重要なのです。

総合的認知を持つ

否定的な認知を脱するポイントとしてもう一つが
「全か無」というような二極の認知から全体を見通す認知が持てるようになることです。

嫌なこと、思い通りにならないことがあった
→全部いや。

というようなネガティブな感情に埋め尽くされてしまわずに
事実は事実として受け止め、

→この部分に対して嫌な気持ちになった
→こうなったから、よかった部分もあった
→原因はこれだったなぁ

というように色々な視点から物事を捉え、
そこから前向きな姿勢になることが必要です。

コツは、「良いところを探す」という意識です。

不思議なのですが、物事を否定的に捉え続けている人は
ダメな方向へ向かうことが多く、良いところを探し肯定的に捉えている人は
物事がうまく進みやすく、成長していく傾向があるのです。

自分が自分の「親」になる

愛着

今まで愛着障害の改善について書いてきましたが

幼少期の愛着対象者や信頼できる第三者に出会えないこともあるかもしれません。

そういう場合、「自分が自分の親になる」という方法があります。

自分自身への否定的な捉え方の大部分は幼少期の頃に
否定的なことを言われることが多かったり、条件付きの愛情を注がれていたことが関係しています。

そのため、
周りの人に対して「この人は自分を肯定的に受け止めてくれるかな」と無意識のうちに期待しています。

しかし、
どんな自分でも受け入れてくれる人に出会うというのは実はなかなか難しいんですね。

じゃあもう愛着障害を克服できないのか?と思う必要はありません。

自分が自分の親となり、

  • 自分自身の相談にのり
  • 自分自身の気持ちをうけとめ
  • 自分自身にアドバイス

をしていくのです。

自分が自分の理想の親となり、自分を癒していくのです。

この姿勢が身に付くと自分自身を客観的に捉えたり、
自分のことを振り返る習慣もついてきます。

まとめ

愛着障害の克服は難しく感じたり、
本当に改善するのかなと感じる人もいるかもしれません。

ですが諦めずにやり続ければ、必ず改善に向かいます。

なぜなら、私が愛着を安定させたのは大人になってからだからです。

私のもともとの愛着は混乱型(恐れ・回避型)です。

私には

  • 私の全てを受け入れてくれる人たちに出会えた
  • 親が協力的だった
  • 自分と向き合う環境があった

というとても恵まれた環境がありましたが、

【自分のことを諦めずに素敵になりたい】というのも強く思っていました。

素直で、正直に、人に誠実に、思いやりをもって生きている人たちに強烈に憧れ、
私もそうなりたいと心から思いました。

そこで、この記事にも書いた

  • 安全基地となる存在を作る
  • (これは今の会社の人たちや、親との関係性の修復です。)

  • 過去の傷を癒す
  • (自分の過去と向き合う、悲しみを思い出す。最初は本当に思い出せませんでした。やり続けて慣れることも必要です。)

  • 役割を果たす
  • (今、会社でブログを書くのが私の役目です)

この3つをやり続けた結果、
今は自分でも体感するほど感覚が変わり、

自分に対してとても肯定的ですし、
失敗したり、人間関係で傷ついても私は大丈夫だという絶対的な安心感を感じています。

人はそう簡単には変われないっていうけれど、
そんなことない、変われるんだって自分が身をもって体感しています。

確かに幼少期の愛着形成の頃よりは時間はかかるかもしれませんが(私は約5年くらいかかりました)
その時期を過ぎてからでも愛着は形成し直せます。

ぜひ今までの愛着の記事を参考にしながら、
自分自身や、周りの人、子育てに活かしていただけると嬉しいです♪

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子育てお役立ちコラム配信(週1回)
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代表が動画で質問に回答(不定期)
※配信周期は変更の可能性があります

パートナーとの関係性がよくなっていくためには?
子どもの本来持つ力(潜在能力)が邪魔されずに発揮されるために大切なこと。など

これまで私が経験してきたもののなかから
子育てをしていく上で役立つ知識や体験を
包み隠さず話しています。

お母さん自身が楽しみながら子育てをしていくために
ぜひお役立て下さい。

ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪