【愛着障害】回避型の愛着を持つ人の特徴と回避型になりやすい接し方

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

愛着のパターンは大きく分けて安定型、回避型、不安型、混同型の4パターンあります。

その中でも、

  • 人と親密な関係性を築きたがらない
  • 人に助けを求めるのが苦手
  • 自分の感情を表現したり、感じることを避けている

という特徴を持っているのが「回避型」です。

今回は回避型の愛着スタイルを持つ人に表れやすい特徴を

  • 人間関係
  • 恋愛や子育て

に分けてまとめ、

回避型の愛着スタイルを形成しやすくなる関わり方も紹介します。

【回避型愛着スタイル】人間関係に表れやすい傾向

愛着

ではまず、人間関係やライフスタイルに表れやすい傾向をまとめます。

親密な関係が苦手で一人を好む

回避型の大きな特徴は

親しい関係や情緒的な共有に心地よさよりも重荷を感じやすい傾向があるため、

人と親密な関係を求めず、距離をおいた距離感を好むことです。

  • 縛られなたくない
  • 人に依存しない、依存されない
  • 自立自存の状態が最良

というような心理があると考えられています。

孤独のみを愛する、他人と過ごすことに全く興味がない
というわけでもなく、

その気になれば人付き合いができる人も多くいますが、
それには努力や多少の苦痛が伴うので基本的に一人の方が気楽で良いという傾向があります。

同じ回避型といっても様々な人がいますので、

中には、自分の属している組織などでも

気持ちを共有することや仲間と一緒にいることに価値を感じない、
時間の無駄だというネガティブな捉え方をする人もいます。

あまり自分のことをオープンにしないので、
相手が親しみを込めて接してきても対応に戸惑ったりそっけない反応をしてしまうこともあり、

他人に対して、
「あなたに興味関心がありません」というような無言のメッセージを送ってしまうということも度々起こります。

そのため、
表面的で薄い人間関係しか築けないのです。

原因の一つとして、

人からどう見えているのかという不安や
人に対してこわさを感じているというのではなく、

親密な関係性になるとともに伴ってくる
自分への持続的な責任を避けようとする心理があります。

責任をとるという状況にいることは、
逃れられない重圧や自分が何としてもやり遂げなければいけないというプレッシャーが少なからずかかります。

回避型の愛着スタイルを持つ人はそういう逃げ場のない状態を嫌い、
いつでも逃げることのできる束縛のない状態の方が安心できるため、人との間でもその傾向がみられます。

イメージとしては、
ペットとして飼われている犬は家、ご飯、散歩、飼い主とのふれあいというようなことが用意されていますが、

その生活は窮屈に感じ、野良犬の方が良いという感じで、
縛られることなく、自由に生きていたいという欲求を持っている傾向があります。

人の生活で責任が増す場面といえば、

就職、昇進、リーダー
結婚、親になる

というようなことがあり、

本来であれば喜びを感じる場面も多いのですが、
回避型の愛着スタイルの人にとっては自由の縮小というように感じやすく、

周りから見ると、

周りに合わせたり、馴染むように暮らしている場合でも、
心の中ではどこか窮屈さを感じていたり、不自由さを感じている場合があるのです。

もちろん、
回避型の愛着スタイルを持っていて責任に縛られることが苦手だと言っても人それぞれなので

結婚し、親になり、会社でも地位のある役職についていたり、社交的に見える人もいます。

愛着が人に大きな影響を与えているのは事実ですが、それが全てではありません。

ただ、少し踏み込んで私生活をみたときに、

  • 親友と呼べる友達がいない
  • 家族との会話が少ない
  • 性生活が淡白
  • 趣味に没頭していて、他のことに興味がない

というような状態の場合もあります。

このような場合は表向きは社交的に振舞っていても、
親密な関係や責任のある関係を築くことを避けているとも言えます。

葛藤を避けようとする

回避型の愛着スタイルのもう一つの特徴的なところは
葛藤を避けようとするところです。

人とぶつかり合うことが苦手で人との間に問題のない状態を好むので、
そういう状況になるぐらいなら、自分の意見や考えを話すことより

自分が身を引いでもそういう事態にならないよう収めようとする傾向があります。

葛藤を避けようとするのは、
人と関わる中で感じるストレスに弱いからです。

葛藤を避けられず、ストレスが溜まってくると反応的になり、
攻撃的な言動になりやすいと言われています。

相手の感情や痛みなどに無頓着なところがあるので、
一度スイッチが入ってキレると自分が相手を傷つけていることに気がつかなかったり、

歯止めがきかずに爆発してしまうこともあるので、
一見冷静そうに見えても、少し注意が必要な部分でもあります。

物事に対して醒めた一面を持つ

回避型の愛着スタイルを持つ人は
何事に対してもどこか醒めた部分があります。

本気になって、熱く、がむしゃらに取り組むということがとても少ないのです。

言い方を変えれば、
強い感情を抑えるのが得意なので、

感情に捉われたり、振り回されたりせず、
クール、ドライといった印象を与える人も多いです。

感情的になったり、本気で熱くならないようにすることで、

そうした時に感じるかもしれない感情や起こる事実、
傷つくことなどから自分自身を守っているとも言えます。

感情の認知が鈍感

回避型の愛着スタイルの人は
愛する人との別れに対しても、クールに振る舞う傾向があります。

私たちの感情が強く現れる場面の一つに「別れ」があります。

これは引っ越し、失恋という別れもありますが、
一番強く情動として現れるのが、死別です。

とある実験で、別れの場面に直面した回避型の愛着スタイルを持つ人の脳を検査すると、
感情に関する脳の反応が抑えられているという結果が出ています。

また、
「パートナーと死別した人たちをインタビューをして、その話している内容をどれぐらい覚えているか?」

という実験では

「開始直後からほとんど覚えていない」という結果が出ています。

また、

「感情が湧き出るような出来事の写真を見せて、それがどういう場面の写真か理解するまでどのくらいかかるのか」

という実験では、

「理解できるまで長い時間が必要」という結果が出ています。

この結果は、感情に影響するような写真を見せたときだけ見られた症状で、
風景や、普通の光景の写真では認められませんでした。

どういうことかというと、

聞いたこと、感じたことを早く忘れているのではなく、

頭に入ってくる時点でシャットダウンしてして
できるだけ感じないようにしている傾向があるということです。

このようなことから、

回避型の愛着スタイルを持っている人は

自分や他人の感情や表情の読み取りや認知が苦手で、
不正確に読み取る場合もあるという結果が出ています。

自己表現が苦手

回避型の人は、

人との接触や自己開示を避けるため、
自己表現をする能力が育ちにくい傾向があります。

コミュニケーションの機会が少ないので、

会話でも微妙なニュアンスを理解・認知したり、
親しみを求められていることや愛情のサインに無頓着で気がつかないこともあり、

周囲から鈍感だと思われることが多くなります。

人との距離が深まっていく出来事には

  • 時間の共有
  • 体験の共有
  • 感情の共有

があります。

喜怒哀楽など、感情を共有することで関係性は深まっていくのですが、
回避型の人は感情を抑える傾向があるため、距離が縮まりにくいのです。

他人との間に親密な関係が生まれると、

自然と持続的な責任が生じてくることはなんとなくわかっているので、
無意識に感情表現を抑え、責任や束縛から自由でいようとしていると考えられています。

表情が乏しく、気持ちと違うこともある

自己表現が苦手な一面は表情にも現れます。

特に、喜び・関心の表情が乏しい傾向があるようです。

嬉しいときは嬉しい顔、
悲しいときは悲しい顔、

というように気持ちと表情は一致しているものですが、

回避型の人は気持ちと表情が食い違っていることがあり、それも特徴の一つです。

実験として、映画を見てもらい、

「その時の表情を記録して、後からどんな気持ちだったかを聞く」という結果、

安定型の人は気持ちと表情が一致していたのに対して

回避型の人は

悲しみの表情を浮かべている時に「怒っていた」と答えることがあったり
表情と感情が一致しないことが多く見られました。

回避型の人が自己主張しやすい場

回避型の人は対人関係では
あまり自己表現はしないことが多いですが、

仕事や趣味など、特定の領域内で強く自己主張する場合が多いようです。

普段あまり自己主張しないだけに、周りからもわかりやすいかもしれません。

他の場面での表現が乏しい傾向がある分、その人の聖域ともいえるこだわりの部分や熱意を傾けていることも多く、
その場合、誰かから侵されることを好まない傾向があります。

いろいろなことを後回しにしがち

回避型の人はとにかく「面倒くさがり」なところがあります。

やらなければいけないとわかっていても、
切羽詰るまでほったらかしという人が多い特徴があります。

自分の嫌なことや、興味のないことも「回避」しようとする癖があるのです。

また、人との関わりも「めんどくさい」と感じることがあり、
そういうことを避けるために引きこもりのような生活に憧れを抱いている人もいます。

努力してまで、つながりや絆を作ったり保ちたいというように思わない人が多いため、
人間関係においても淡白になりがちなのです。

現状維持を望む傾向

回避型の愛着スタイルの人は
現状維持をしたいという願望が強い傾向があります。

理由としては、

  • 興味のあること以外に、時間やエネルギーを使いたくない
  • 失敗することを恐れている。

というものがあります。

私たちは、たとえ今興味がないことだったとしても、
長期的に見ると、

  • 自分自身の経験や器を広げていける
  • 人間関係が広がり豊かになる
  • 自分の思い描いている未来に近づけるかもしれない

というメリットや魅力を感じると
自分の時間やお金や気力、エネルギーを投資として費やしたりします。

ですが、回避型の人は

もしかしたら得られるかもしれないものを手にできないとしても、
「投資」というリスクを負いたがらず避ける傾向があります。

得るものはなかったとしても失う危険もない、というのが現状維持です。

これは、何事もどこか醒めた一面があるというのにも繋がっています。

無気力な傾向があるというとわかりやすいかもしれません。

現状維持の反対は「変化」です。

しかし、変化するためにはリスクがあったり、困難があったりと
たくさんのエネルギーが必要になります。

無気力な状態は、活力が低下している状態ですので、
この変化をする際のエネルギーが湧いてきにくい状態になっているということです。

そのため、少しぐらい問題があったとしても、
自ら進んで変えようとはせず、耐える方を選ぶ傾向があります。

できなかった自分を認めたがらない

現状維持を望む理由にも繋がっていますが、

回避型の愛着パターンの人は
失敗を強く恐れている傾向があります。

失敗した時に受ける精神的なダメージを恐れているのです。

失敗をすると、できなかった自分を受け止めなければいけません。

ですが、回避型の愛着スタイルの人はもともと自分に自信のない人が多いので、
失敗すると、自己評価=自分はダメだということにつながりやすく

さらにダメージを受けてしまいます。

そのため、
目標に向かって頑張ることに消極的になりがちで、

困難に遭遇したり、達成できないかもしれないという気持ちがわくと、
本来なら踏みとどまって健闘し、粘り強さが必要な場面でも諦めてしまう傾向があります。

能力があり達成できそうな目標であっても、
失敗するかもしれないという恐れを感じるとチャレンジすること自体をやめて、実力以下の選択肢を選ぶ人もいます。

やりたいかどうか、自分の成長のためには必要かどうか。

というような基準ではなく、安全かどうか?というのが大きな判断基準になっています。

自信がある人とない人の違いは、スキルや能力的なものではなく、

「自分はやろうと思えばなんとかできる」と自分のことを信じているかという

自分自身への信頼度の違いです。

自分に自信がない人は
自分に対して否定的な認知や、マイナス面を見る傾向が強いので、

何かうまくいったことがあっても、
その中でもダメな自分やできなかった部分に目を向けがちで、

できたと思っていたけれど、やっぱりこれは失敗だったなという
マイナス思考な結論になりがちになるため、

次に何かあったとしてもチャレンジする活力が湧かないという
ループにはまっていく可能性が高いのです。

助けを求めることが苦手

回避型の愛着スタイルの人は

  • 人に頼る
  • 助けを求める
  • 甘える

ということが苦手な傾向があります。

「他人は信用できない」
「他人はあてにできない存在だ」

という人への基本的信頼度が低いことと、

助けを求めたり弱い部分を見せると
「否定されたり、見下されたり、ひどい目にあわされるのではないか」

という人への不信感があります。

そのため、
何か問題があっても人の助けを借りたり、頼る事よりもなんとか自力で解決しようとする傾向があります。

この回避行動が、相談したり助けてもらうことを阻み、
孤立した状況や無支援の状態で奮闘することになります。

これは一人で解決できる問題であればいいかもしれませんが、
能力以上の出来事や、一人で解決するには難しすぎる出来事の場合、

多大なストレスがかかった中で、奮闘し続けることになるので、
精神的にも身体的にも追い詰められかなり消耗します。

ですが、そのような状態であってもその気持ちや現状を打ち明けずにいることも多いため、
周囲は気がつかなかったり、様々な身体症状(頭痛、吐き気、腹痛、動機など)が現れたりしていても、

普段と変わらない様子で過ごし、耐えられる限界まで耐えて頑張り続けて、
ある日突然心の糸が切れ燃え尽きてしまうということが起きたり、

その問題の責任を放棄することで自分を守ろうとする傾向があります。

【回避型の愛着スタイル】恋愛や子育てで表れやすい特徴

愛着

愛着スタイルが最も表面に現れやすいのは親しい人との間です。

そのため、回避型の愛着スタイルを持つ人にとって恋愛や家族を持つことは、

人間関係において淡白な部分や、絆を守ろうとする意思が弱い部分が表面化しやすいので
愛情を試される場面でもあります。

子育てや結婚に消極的

親密で持続的な信頼関係が必要な人間関係に結婚や子育てがあります。

回避型の人は、社会的、経済的に十分に可能な状態であっても、
結婚や子育てを重荷に感じやすいのです。

そのため、

「絶対結婚したい」
「絶対に子どもが欲しい」

ということに意欲関心が薄いため、

相手からそれを求められると苦痛に感じ、愛情が薄れていってしまう可能性もあります。

共感性が未発達

回避型の愛着スタイルの人は、
自分自身の気持ちや痛みに鈍感な分、

他人の気持ちや心の痛みにも鈍感で共感性が乏しい傾向があります。

とても困っていたり苦痛に感じていたとしても、
こちらが求めるほどには心配してくれなかったり、気遣いが足りないと感じる場面があるかもしれません。

本当に心から冷たいわけではなく、
人の痛みや感情を認知することが困難だったり苦手な部分なのです。

あくまで他人事として客観的に受け止めがちで、
相手にもわかってもらいたいという心の共有を強く願う人からすると、

パートナーが回避型の愛着スタイルの人だと
寂しく感じたり、冷たく感じるかもしれません。

共通の趣味・関心を持つことが重要

親密な付き合いを苦手としているので関係を長く続けるには、

仕事や趣味など特定の物や範囲で趣味・関心を共有し、
その部分で付き合っていくことが大切になります。

これは恋人や夫婦になったとしても当てはまる部分で、
回避型の人は最初のうち本当に興味や関心があり愛しているのは趣味・関心の部分です。

時間はかかりますが、
趣味や関心を共有する中で相手への共感性や尊重する気持ちが生まれて愛着が形成されると

パートナー自身のことを愛するようになり関係性が続くようになります。

例:回避型の夫、不安型の妻

上記のように趣味関心を共有する中で愛着が形成されて関係性が続けば良いのですが、
これは、パートナーの愛着や物事のとらえ方、愛情など様々な協力が必要なのでとても稀なケースです。

一般的に一番多いのは回避型の旦那さんと不安型の奥さんが一緒になるパターンです。

不安型の奥さんが

「もっと親密な関係を作って欲しい」
「子育てにもっと積極的に関わって欲しい」

と欲しいと求めることが回避型の旦那さんからすると、

束縛や重荷に感じて嫌気がさしてしまい、
摩擦が生じていくということは少なくありません。

子どもができて関心が自分から離れ、親密な関係性の欲求が薄まったと思ったら、
次は子育てへの欲求・・・・というのが負担なんですね。

もともと共感性が乏しかったり無頓着な一面があるので、
不安型の奥さんからするとそういう対応がストレスの原因になることがあります。

話や相談に対して上の空だったり、興味がなさげな態度で対応をしてしまうというのが積み重なっていくと、

「奥さんからは失望や軽蔑の目を向けられて、旦那さんは家の中で評価されない状態」
という悪循環が生まれやすいのです。

愛着は形成し直すこともできますが、さらに不安定になり、
混乱型(恐れ・回避型)の愛着スタイルになることもあります。

お互いが決意を持って、
愛着を修正することや関係性を続けていくことを決めないと、

夫婦関係はいがみ合ったり、口論、敵意というような環境を作り出し、
家庭内別居、離婚というような方向へ進みやすくなります。

助けを求められると怒りが湧く

これは愛着スタイルの違うカップルを数組集めて行われた実験があるのですが、

カップルに対して

「女性の方だけ苦痛を伴う実験の被験者になってもらう」
「男性はその女性を助けてもらう」

ということを伝えてから、5分間モニタリングをして、
その後実験は中止になったことを告げ反応を見るというものです。

苦痛を伴う実験と聞くといい気はしませんし、不安や恐怖を感じると思います。

結果は、

実験内容を聞いて不安を感じたというのはどの愛着スタイルでも共通していたのですが、
回避型スタイルの愛着を持つ人は男女ともに強い怒りを見せました。

【回避型の男性】

女性の不安が強いほど怒りが強くなる
女性が男性の助けを得ようとすればするほど強い怒りを見せる

【回避型の女性】

不安が強ければ強いほど怒りを見せる
男性の支えが得られない場合や男性の怒りが強いほど怒りを見せる

という結果が出ています。

つまり、

回避型の愛着スタイルを持つ人は、

パートナーが困っている時や自分の支えを必要とするときに
助けを与えることよりも怒りの感情が湧きやすいということです。

いざという時に助けになるのではなく、
怒りに反応している姿を見ることになるかもしれません。

回避型の人にとって頼られたりすることは面倒事で、
そんなことを持ち込んだことに対して怒りを生むのです。

またその怒りが、
助けを得られないと相手の怒りを強める悪循環になっています。

これは男性側を助ける設定にしましたが、

男女問わず回避型の愛着スタイルの人は助けや支えを差し伸べるということが
スムーズに行われにくい傾向があるということです。

回避型の愛着を形成しやすい関わり方

愛着

愛着を形成する時期(生後半年〜2年ぐらい)に愛着対象者がどのような関わりをしていたのか?
によって、愛着スタイルは決まります。

回避型の愛着スタイルになりやすい、養育者の関わり方をまとめたので参考にしてみてください。

養育者の基準を優先する

回避型の人は

  • 否定的な物事の捉え方
  • 自信がない

という特徴がありますが、その原因の一つは

【養育者の価値観を基準に育てられた】という点です。

回避型の愛着を持つ人は幼少期の頃に

「あまり褒められたことがない」という人が多い傾向があります。

養育者の基準を半強制的に子どもに当てはめて、

出来た、出来ていないの判断や
出来ていないところのみを注意、指摘して育てられていることが多いからです。

いわゆる、減点方式の子育てです。

そういった関わりは

「養育者が望む枠や型にはまっているかどうか?」が重視されますので、

子どもは主体的に行動したり積極的な行動起こす能力は育たないまま成長していくことになります。

そうすると、

  • 言われたことを出来るだけ正確にする
  • 間違えることなくこなすことが良い
  • 良かれと思ってした行動でも相手にとって余計なことなら注意される
  • 行動して失敗すると指摘されダメ出しされる機会が増える

というように

  • 主体的に動くと居心地が悪くなる
  • 失敗は悪いこと、ダメなこと、自分の価値が下がること

という価値観が出来上がっていきます。

子どもに選ぶ機会を与えない

回避型の愛着スタイルの人は「責任」を避けようとするのも、
幼少期の環境が大きく影響しています。

養育者が支配的で

  • 子どもの行動を枠にはめ込む
  • 子どもに選ばせず、親が「〇〇がいいんじゃない?」と決めてしまう
  • 親の言う通り、理想通りにさせようとする

という関わりをしていると
自己表現をすることよりも

怒られないように、
失敗しないように、
失望させないように、

周りや本人に自覚がなくても
養育者の意向に沿うように生きるようになります。

そうすると、自分の人生でありながらも

  • 自分で決めない
  • 自分のやりたいことではない
  • いつも「やらされている」感覚がある
  • 人の理想通りの人格を役割と感じて生きる

ので人生そのものを苦痛に感じますし、
「責任」を避けるようになります。

つまり、
支配的な養育者のもとで育つと、

責任や役割=苦痛、不自由、縛られる
という価値観が刷り込まれていくのです。

成長とともにそんな人生に嫌気がさしたり、鬱憤が溜まっても

「自分で選んで、チャレンジする」機会が少なく
養育者の基準に達しているか否かという世界で生きてきているので、

結局周りに合わせ、周りの評価基準を軸にして行動するパターンになります。

そのため、

新しく役割や責任を与えられて縛られることに反応的になりやすく
チャレンジに対しては臆病で現状維持に執着するようになります。

支配的な環境で生まれる二面性

上記のように支配を受けて育つと
回避型の愛着スタイルになりやすいのですが、

支配的な養育者の元で育つと回避型でも

  • 自分は人に甘えられない
  • 過度に依存しようとする

という二面性を持つ場合があります。

甘えられないし甘えるつもりもないけれど、
養育者に依存せずにはいられず、

自立できなかったり、
なかなか親元を離れることができないという問題を抱えることがあります。

【甘えられない、だけど依存するしかない】

という両極端の気持ちの間で葛藤しながら不安定な中で生きにくさを抱えていくパターンがあります。

ネグレクト型(育児放棄)の養育者の元で育つ

支配とは逆で、

幼少期から放置され放任状態で育った回避型の人は、
困難やストレスを感じる状況で一人になろうとする傾向が強く出るようになります。

安定型の人はそのような状況になると、

人との関わりを求めたり助けを求めて人と関わっていく中で、
安心、癒し、助けを得ながら、その困難に取り組もうとしていくのですが、

ネグレクト型の養育者に育てられた回避型の愛着スタイルの人は、

人が助けてくれるという信頼感も低く、
自分が困っている状況での人との接触も煩わしく感じたり、

精神的に負担に感じやすいので、
より一人になろうという思考になっていきやすい傾向があります。

回避型の愛着=ダメではない

愛着障害があるとダメ、悪いということは、全くありませんし、愛着スタイルが活きる場面もあります。

例えば回避型の愛着を持っている人は感情に左右されにくく、
物事を客観的に見たり、冷静に対処できる能力が高い人も多いので、

冷静な判断力が必要な職種を選べば、自身の愛着スタイルを活かして能力を発揮することも可能です。

実際、回避型の愛着スタイルの人は専門的な技術や能力で一流の人が多いと言われています。

大切なのは、良い悪いの判断ではなく「事実」や「状態」を知ることです。

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ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪