【愛着障害】愛着形成の4パターン。愛着障害で表れる行動の特徴

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

愛着は「人生の土台」となる基本的信頼感のことで、
愛着がしっかりと安定して形成されるかどうかは

人間関係、自己実現、恋愛、仕事、などに大きく影響し、人の一生を左右します。

何らかの原因で愛着が不安定に形成された場合は「愛着障害」という状態になるのですが、
実際にはどういう症状や影響が現れるのでしょうか?

今回は愛着形成のパターンや愛着障害になる原因についてまとめました。

愛着って何?という方はまずはこちらの記事へ

【愛着】基本的信頼感が人生に与える影響力。愛着が不安定な人がとる行動の特徴とは?

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【愛着】愛着が人生の幸福度を決める。知っておきたい基礎知識

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愛着形成のパターン

愛着

人の愛着形成には4つのパターンがあります。

分類の基準はいくつかありますが、
主な目安は

  • 愛着対象者が安全基地として機能しているか?
  • ストレスがかかった時にどのような愛着行動をするのか?

が基準になっています。

愛着パターンを調べるのによく用いられているのは新奇場面行動法というものです。

この方法は、

【子どもと愛着対象者を離し、また再開させる】という場面設定をして、

その時の子どもの反応を観察して愛着パターンを分析します。

そして愛着のパターンは

  • 安定型
  • 回避型
  • 抵抗/両価型
  • 混乱型

の4種類あり、
「安定型」以外の3つは「不安定型」と呼ばれ、愛着障害の原因となります。

安定型の愛着

安定型は、

愛着対象者から離されると泣いたり、不安を示してもその程度は過剰ではなく、
対象者が現れると、素直に再開を喜び、対象者に抱かれようとします。

安定型は、対象者がしっかりと安全基地として機能しているので、
ストレスを感じた時に適度な愛着行動を起こしています。

安定型の愛着パターンを持つ子どもは約60%だと言われています。

不安定型

不安定型は、回避型、抵抗/両価型、混乱型、の3つです。

回避型(拒絶型)

回避型は「拒絶型」とも表現されます。

反応としては、

愛着対象者から離されてもほとんど無反応で、
また、対象者と再開しても目を合わせず、自分から抱かれようとしません。

回避型は、安全基地を持たないので、
ストレスを感じても愛着行動を起こさないタイプだといえます。

小さい頃から幼児養護施設などで育った子どもに典型的に見られますが、
一般家庭でも、親の関心やお世話が不足して放任になっている場合でも見られます。

回避型の子どもは将来的に、犯行や攻撃性の問題が見られやすくなると言われます。

回避型の愛着パターンを持つ子どもは約15%~20%だと言われています。

抵抗/両価型(不安型)

抵抗/両価型は「不安定型」とも表現されます。

愛着対象者から離されると激しく泣いて強い不安を示しますが、
対象者が再び現れ抱こうとしても拒んだり、嫌がったりします。

しかし、一度くっつくと、なかなか離れようとしません。

対象者の安全基地としての機能が十分でないので、
愛着行動が過剰に引き起こされていると考えられます。

構ってくれる時と、無関心な時の差が大きい場合や、
神経質で激しく過干渉な関わりをしている場合に多いと言われています。

抵抗/両価型の子どもは、
不安障害になるリスクが高く、いじめなどに遭いやすいとされています。

抵抗/両価型の愛着パターンを持つ子どもは約10%だと言われています。

不安障害とは・・・

不安や恐怖という感情は、誰でも感じる自然な感覚で、
不安や恐怖を感じて体が緊張したり、用心深くなることは、
危機準備でもあり、身を守るために必要な身体反応です。

不安障害は、状況や環境、具体的なものに対して、過剰に不安や恐怖心を感じ、
それによって、様々な影響が身体、精神に現れて社会生活に支障が出てしまう疾患のことです。

混乱型(無秩序型・恐れ回避型)

混乱型は「無秩序型、恐れ回避型)とも表現されます。

回避型と抵抗型が入り、
一貫性のない無秩序な行動パターンを示すのが特徴です。

全く無反応かと思うと、
激しく泣いたり、怒りを表したりします。

肩を丸めるなど愛着対象者からの攻撃を恐れているような反応を見せたり、
逆に対象者を叩いたりすることもあります。

混乱型は、虐待を受けている子や
精神状態がひどく不安定な対象者に育てられている子どもに見られやすいと言われています。

安全基地が逆に危険な場所となることで、混乱していると考えられています。

対象者の行動が予測不能であることが、子どもの行動を無秩序なものにしているのです。

混乱型の子どもは、境界性パーソナリティ障害になるリスクが高いとされています。

境界性パーソナリティ障害とは・・・

・他人から見捨てられてしまうのではないかと不安を感じる
・自分が何者でどう振る舞えば良いのかわからない
・気分の波が激しく感情が極めて不安定でコントロールが難しい
・思考・感情・人間関係・衝動の制御などで柔軟性がなく良い・悪いなどを両極端に判断する

というような多岐にわたる症状があり、対人関係や社会生活に支障が出る症状です。

しっかりとした愛着が形成されているのは約60%

愛着には4種類のパターンがあると紹介しましたが、
しっかりと愛着形成がされている安定型は全体の約60%。

実は約40%の人はしっかりと形成されず、
不安定型の愛着パターンを持っていることになります。

幼稚園や保育所、学校のクラスで見れば
40人いれば24人が安定型、16人が不安定型・・・と考えると、

不安定型の愛着パターンを持っている人はかなり多いですね。

非行(万引き、薬物、暴力)やいじめ
自傷行為、不登校というような問題を抱える子も増えていますが、

根本原因を探ると、愛着形成が関係していることが多いと言われています。
(思春期以降の大人の愛着形成についてはこちら。)

【愛着】愛着は全部で4種類!自分の愛着パターンの見分け方

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【愛着障害】回避型の愛着を持つ人の特徴と回避型になりやすい接し方

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愛着障害の原因は?

愛着障害

愛着がうまく形成されない原因としては、

  • 愛着対象者との死別・離別
  • 虐待やネグレクト(育児放棄)を受ける
  • 対象者に捨てられる
  • 離れ離れに暮らさなければならなかった

というように、

本来ならば愛着形成をする対象者に危害を加えられたり、育った環境が安全でなかった場合や

  • 養育者の役割の人が複数人いて、お世話をしてくれる人が頻繁に変わる
  • 最低限の世話はするけれど、無関心・放任する
  • 自分以外の兄弟姉妹を可愛がる
  • 対象者が自暴自棄な振る舞いや自殺未遂などをしている

という状態も、うまく愛着が形成されません。

愛着障害の原因は適切な愛情を注がれなかった「愛情不足」です。

子どもにとって養育者(愛着対象者)が

「どんな自分でも受け入れてもらえる」という安全基地になれていたかどうかが愛着には重要なことなので、

虐待された、育児放棄をされたというはっきりとした原因がなくても、不安定な愛着形成になることは多々あります。

例えば、
両親揃っていて特に問題なく育児がされているように見える場合でも

  • 両親の離婚や喧嘩を目の当たりにする。
  • 愛着対象者からいつも否定される「だめ」「やめなさい」「なんで」
  • 再婚などで、対象者の愛情が自分以外に奪われた。
  • 愛着対象者の期待、都合、価値観を押し付けられた
  • 対象者が愛着障害を有していて、無意識の関わりで子どもに受け継がれた

というようなことがあると、愛着障害になりえます。

特に、愛着形成の始まる生後半年~1歳半ごろの間に上記のように愛着形成を阻害するようなことがあると、
子どもの成長に大きく影響すると言われています。

また、愛着障害は様々な心の病の根本原因になっていることも多いので

愛着がしっかり形成、または修復されていけばそれに連動して、
心の病や原因不明の体調不良なども改善される可能性は大いにあります。

もちろん、成長してからでも愛着は形成し直そうと思えばできますが、
とても時間がかかりますし、幼少期の愛着形成の頃よりもものすごく大変なので、

できれば幼少期の間にしっかりと形成することが重要です。

愛着障害の傾向

愛着障害

では実際のところ、愛着障害にはどのような症状が現れるのでしょうか?

この不安定型の中でも

・回避型(拒絶型)
・抵抗/両価型(不安型)
・混乱型(無秩序型・恐れ回避型)

というのがあり、

それぞれの愛着障害には特徴的な症状があるのですが、
共通して現れる症状もあります。

今回は愛着障害に共通する傾向をまとめていきます。

親(愛着対象者)と健全な関係性を築けない

例えば、

  • 親(愛着対象者)と確執を抱えるか、過度に従順になりやすい
  • 対象者に対する敵意や恨みという感情や、あからさまな確執がある。
  • 過度の従順さや良い子として振る舞い奉仕する
  • 上記両方の行動や感情を混在して持っている

などがあります。

関係がうまくいっているときは気に入られようとするけれど、

うまくいかなくなってくると、否定的な感情が表面化して急に関係が悪化することもあります。

他人と親密な信頼関係が築けない

愛着が不安定だと、他人との間に信頼感や愛情が維持されにくいので

  • 誰にでも対して親しげに振る舞う
  • 誰にも全く近づかず関係を持とうとしない

という傾向が見られます。

前者の「誰にでも親しげに振る舞う」というのは一見問題のないように感じますが、

裏を返せば、特定の愛着対象を持たないという点で誰にも愛着していないのと同じです。

人間関係、特に恋愛関係などでは、誰に対しても同じような親しさで接していては
トラブルの原因になったり、信頼関係の維持が困難になります。

どちらのパターンも

  • 親密な関係にはなるけれど、持続できずにすぐに冷める。
  • 親密な距離まで近づかないので関係が育ちにくい

など、

特定の信頼関係や愛情を長く維持することが困難という点が共通しています。

他人と程よい距離がわからない

愛着障害の特性の1つとして、

人との距離が「近すぎる」か「遠すぎる」のどちらかに偏りがちになり、
程よい距離が取れないというのがあります。

  • 何年経ってもよそよそしく、親密な関係にならない。
  • 親密になるが、近くなりすぎ負担になり破綻する。
  • 親しくなる=恋愛関係、肉体関係になりやすい。
  • 最初はひどくよそよそしいが、個人的な話をすると急速に接近し、恋愛感情や肉体関係に走ってしまう。

というようなことが起こりがちです。

傷つきやすく、ネガティブな反応をしやすい

愛着障害を抱える人は、ストレス耐性が弱く
些細なストレスに対しても、ネガティブな反応を起こしやすいと言われています。

ネガティブな反応は2パターンあります。

ストレスを自分への攻撃と受け止め、反撃行動に出る

ここでいう攻撃とは、

暴力的な言動で他人や物に対して怒りをぶつける場合もあれば、
自分自身に向かって、自傷行為などに走る場合があります。

ストレスが自分自身に向かい、鬱や不安になる

ストレスの攻撃反応が自分へ向いた場合の典型的なものが、うつや不安です。

自分を責めて落ち込んだり、悪い結果を予想して不安になったりするのです。

感情を抑えがちな人や、我慢強い人に多い傾向かもしれません。

愛着障害がある人は安全基地を持たないため、ストレスに脆く、
傷つきやすく安全感が脅かされやすいという傾向があります。

被害的な認知や、自分が周囲から操作されているような認知から
精神的なトラブルも生じやすく、

心身症やうつ病、不安障害、精神病というような
疾患になるリスクも愛着が安定している人より高まります。

突発的に疾患として現れたわけではなく、
愛着障害から広がった負のプロセスがそのそうな疾患として現れている可能性は大いにあります。

非機能的な怒りにとらわれがち

非機能的な怒りというのはどういうことかというと、

物事に対して建設的ではなく、
相手との関係性を壊す方向へ作用する効果しかない怒りのことです。

例えば、

安定型の愛着形成を持つ人が、何か怒りを感じる場合は、
目的や問題を解決するということが大前提にあり、

そこに焦点が絞られているため、
相手を否定したり攻撃したりはしません。

敵意や憎しみや怒りは個人に対してではなく、問題に向けられます。

こういう怒りは、人間関係を壊さず、
むしろ強化し、問題解決にも役立ちます。

しかし、不安定型の愛着形成を持つ人の怒りは
相手そのものに向けられることが多くなります。

相手を精神的、肉体的に痛めつけたり
責めたりして、傷つけてしまうのです。

こういう怒りは人間関係そのものを壊してしまう方向へ作用します。

このような、問題解決はせずに
相手との関係を破壊する効果しかない怒りを「非機能的怒り」と呼んでいます。

実際に、
かなり難しい問題を友人とペアで取り組んでもらった際に、

うまくいかず、失望、怒りを感じたとき友人に対してどう行動するかという実験結果としても、

不安定型の愛着スタイルの人は、失望、怒りを感じると、友人に対して否定的な行動が増え、
(提案を話し合わずに却下するなど)

安定型の愛着スタイルの人はそのような傾向はなく、むしろ友人に対して否定的な行動は減った

という結果が出ています。

つまり、

不安定型の愛着スタイルの人は、怒りを感じると
目的達成ではなく、相手を否定する方向へ向けられ、

安定型の愛着スタイルの人は怒りのエネルギーがうまくコントロールされ、
目的達成という建設的な方向へ向けられたということです。

過去に囚われたり、過剰反応する

愛着障害の特性として、

傷ついたことに長く囚われやすいことが挙げられます。

水に流してしまえば済むことも、
どうも気が収まず、囚われてしまうのです。

また、そのことに過剰反応しやすく、思い込みが激しいという特性もあります。

  • 相手の意図を過剰に解釈して傷つく
  • 相手の感情に巻き込まれやすい

ということが起こります。

どういうことかというと、

過去に自分が傷ついた出来事と同じような振る舞いをした人を同一視してしまい、
短絡的に敵とみなしたり、

過去に優しくしてくれた人と似ていればそれだけで自分の中で理想化してしまう
という両極端なことも起こり得ます。

ありのままの今の相手を見るのではなく、
自分の中の記憶や過去の存在に重ねてしまい、思い込みが激しくなるのです。

全か無になりやすい

愛着障害を持っている人は
全か無の極端な認知になりやすいと言われています。

好き嫌いがはっきりしていることに問題はないのですが、

極端な認知というのは、

  • 自分が嫌いな人にもいい点があるというのがなかなか認められない
  • 0か100、白か黒で捉えてしまい、ほどほどな塩梅での解釈が難しい

といった点が挙げられます。

このような傾向は人間関係を長く維持することを難しくさせます。

全体ではなく、部分に囚われやすい

全か無の認知にも関係していますが、

愛着が不安定な人は全体的な関係性や視点ではなく、
部分で分裂した関係や視点で捉えがちで、物事を全体像で把握することが苦手です。

「一部分で物事を判断しがち」ということは、
今この瞬間の快不快、居心地というような世界で生きているということです。

例えば、
子どもがとても危険なことをして、お母さんが涙を浮かべながら叱っているとしましょう。

部分認知のみだと、

自分が◯◯をする=叱られる
ということは条件付けができるのでわかりますが、

どうして自分の行動が叱られたのか?
なぜお母さんが涙を浮かべているのか?

ということを理解することはできません。

全体的に認知ができると、

自分の行動
=危険
=お母さん悲しんでいる

ということが理解でき、

◯◯=叱られる
という条件だけでなく、

「自分が危険な行動をしたからお母さんが悲しんでいる」

ということがわかります。

このように捉えることで、後悔や、自責の念が生まれ、
真の反省や行動の制御につながります。

浮気などもそうですね。

その場の部分的な認知でしか捉えていないと
今この瞬間の快楽的な自分の行動が

自分のパートナーが知ればどう思うだろう
相手のパートナーが知ればどう思うだろう

ということを認知・行動の制御ができず
ズルズルと関係を持ってしまうのです。

部分的な認知と全体的な認知を隔てるものは
「相手の気持ちがわかるかどうか」ということで、

「共感性が育っているかどうか」と言い換えることができます。

愛着障害の人は共感性が未発達な人が多いので、

相手の立場に立ったり、
相手を心から思いやることが苦手な人が多いのです。

また、

相手からどんなに優しくしてもらっても
一度不快なことをされると、今までのことは帳消し、

「もう信用しない」などという相手を全否定するような思考になりがちです。

意地っ張りで、こだわりやすい

愛着障害の特性の1つとして
過度に意地を張ってしまうというのがあります。

自分にとって不利益になるとわかっていても止められないのです。

先ほど紹介した「非機能的な怒り」と同じような意味で「非機能的な執着」といいます。

自分の考えに固執したり、否定されればされるほど、
同じようなことを繰り返しするのです。

安定した愛着形成を持っている人は相手とやり取りする中で、

相手の気持ちを考えたり、
譲歩したり、
気持ちを切り替える

ということが比較的容易にできますが、

そういう柔軟性は安心できる安全基地のある環境の中で発達していく力です。

愛着が不安定な環境だと

子どもはそういう柔らかさを身に付けられず、
自分にこだわることで自分自身を保とうとします。

愛着対象者が不安定な愛着を持っている場合だと
対象者自身も柔軟性を欠いていることが多いので、

子どもに対しても無理強いや支配的な対応になりがちになり、
子どもも同じようなスタイルを身に付けてしまいやすくなります。

愛着障害が深刻になる程、
天邪鬼な反応が見られるようになります。

「甘えたい気持ちを我慢すると反抗したくなる」という風に

本当は素直になりたい気持ちがあっても抵抗してしまうのです。

これは愛情を奪われたことに対しての「無意識の怒りの現れ」とも言われています。

発達の問題を生じやすい

子どもは愛着形成の時、
しっかりとした安全基地があることで探索活動をして、

認知的、行動的、社会的な発達をしていきます。

つまり、愛着は発達の土台でもあるのです。

そのため、愛着障害があると発達の問題も生じやすくなります。

発達というのは、

  • 基本的な学習
  • 行動や自律神経の制御
  • 関心の共有
  • 問題対処

など様々なものがありますが、
その1つに【課題やストレスに直面した時の対処能力】が挙げられます。

安定した愛着の子どもは、

自分一人では手に負えない出来事に対峙すると助けを求めたり、相談することがスムーズにできます。

しかし、愛着に問題があるとそれがうまくできずに
極限まで我慢したり、自力で対処しようとして

結果的に潰れてしまうということが起きやすくなります。

また、愛着障害のある人は向上心や自己肯定感が乏しい傾向があるので、

勉強や仕事などでも目標に向かって努力しようとする意欲がわきにくくなります。

愛着対象者から肯定してもらえて支援を与えられている子どもは自分のためにも、
周りのためにも頑張ろうと思う意欲が湧きますが、

愛着対象者から否定されたり関心が乏しかった子どもは
そういう前向きな気持ちを持ちにくくなるのです。

発達障害と診断されることも多い

実際には、
発達障害は遺伝的な要因などの先天性のものですが、

愛着障害から生じた発達の遅れも、
同じように発達障害と診断されることが多いです。

幼少期の愛着障害から生じる発達の問題は遺伝的な要因と同等、
もしくはそれ以上に発達に影響を及ぼしていて、

愛着形成はそれほどの影響力で
子ども今後に関わっていくほどの力があるということです。

つまり、社交的で人が好きという遺伝子を持って生まれてきても

その後の環境次第では、人嫌いになって成長していくことも多いにありえます。

自分を活かすのが下手

安定型の愛着を持つ子は、

自分の興味を惹くものや可能性が広がりそうなものにたいして
じっくりと取り組むことが比較的できやすいですが、

不安定型の愛着を持つ子は、

自分の可能性を試したり、挑戦することに対して過度に不安を感じたり、
投げやり、無気力になりがちです。

また、最初から諦めがちです。

そのため、本人の気がつかないうちに自分の可能性を狭めていることも多いのです。

逆に言えば、

愛着障害のある人は
自分の潜在能力を活かせていないことが多く、

愛着障害の改善とともに一気に能力が開花したという例もいくつかあります。

キャリアの積み方も場当たり的になりがち

社会でのキャリアの選択や積み方にも
愛着が影響を及ぼしていることがあります。

人生では
「いかに自分の特性や趣味に合う進路を模索していくのか?」

というのはとても大事ですが、

模索期間が短すぎても弊害がありますし、
長すぎていつまでたっても決められないというのも困りますね。

安定型の愛着を持つ人はキャリア選択の際、

自分に合っているかどうか十分に模索、検討をし
自分の適性にあったキャリアを自分主体で決めれることが多く、

そして、その先でも

困難や問題を積極的に克服して、
リーダー的な立場を目指す意気込みも強いというデータがありますが、

不安定型の愛着を持つ人は、

キャリア選択がなかなかできず、
かといって十分な模索、検討をするわけでもないまま

時間がかかった割にわずかな情報で決めてしまうことも多く、
自分がした選択への満足感が低いということが多いと言われています。

依存しやすい

愛着障害の人は、

「傷つきやすくストレスに弱いが安心できる安全基地を持ちにくい」

という傾向があるため、

そういう状況で自分を支えていくために何らかに依存して自分を保とうとします。

ギャンプル、ドラッグ、買い物、アルコール
食べること、性行為、恋愛などが依存しやすい対象になります。

愛着障害のある人が恋愛で築く関係は、
真に信頼できる自律的な関係ではなく、麻薬的な依存的な関係性になりやすくなります。

今この瞬間の慰めや逃避にはなりますが、
真の信頼関係を与えてくれるものではありません。

また、愛着障害を持つ人は愛情飢餓を感じやすいため、
愛情を物やお金という代用品で補おうとすることがあります。

万引きしたものを部屋に溜め込んだり、過食して食で満たそうとする背景には愛着障害がある場合が多いのです。

青年期に迷いやすい

愛着に関係なく思春期~成人ごろは人生の中でも
大きく左右する選択も多く迷いやすい時期であると言われていますが、

愛着障害のある人にとってはより一層の試練になりやすいと言われています。

  • 慣れ親しんだ人と離れ、見知らぬ環境でやっていく際に情緒不安定になる
  • 失敗を恐れ過度に防衛的になってしまい、実力が発揮できない

というような問題も同時に抱えてしまうことが多いからです。

子育てに困難を抱えやすい

愛着障害のある人にとって、
子育ては大きな課題になりやすいと言われています。

  • 根っから子どもが好きじゃない、関心がない
  • 子どもはとても好きだけれど、うまく愛せない

と大きく分けると2パターンあります。

子どもとの関係が、安心感のある絆として維持されずらく、
自分の子どもと疎遠になったり、憎しみ合ってしまったり、

逆に、

自分の世話係や相談相手にすることで子どもに依存して、
孤独や満たされない思いを紛らわそうとするのです。

そうなると
子どもは親に縛られ、自律することが妨げられます。

愛着が不安定=愛されていないではない

今回は、愛着には4パターンの形成があり、
不安定型の愛着パターンを持つ場合は様々な症状や悩みを抱えている場合が多いという話をしました。

生後2歳頃までの関わりがその人の一生を左右していくほどの大きな影響を持つのが愛着です。

ですが、ここで1つお伝えしておきたいのは、

例えば

「自分の子どもの愛着に問題があるかもしれない」
と思ったり

「自分自身の愛着に問題があるかもしれない」
と思うと、

自分自身や自分の子育てを責めたり、
自分の親を攻めたくなる場合があるかもしれませんが、

正直なところ、
仕方がないことでもあり、誰かが悪いという話ではありません。

愛着障害を起こした=愛情がなかったと直結する話でもないからです。

ここで一つ私の体験談をすると、
私の愛着は安定型ではありませんでした。

というか、どちらかというと、
混乱型に近い愛着パターンで生きていたので、

色々なものに依存をし、
その場しのぎで選択をし、

人も自分も信用していないというような生き方をしていましたが、

だから、私のお母さんは愛情がなかった人なのか?
というと、そんなことないんですね。

もちろん、大人になってから知ったことがたくさんありましたが、

お母さんはお母さんなりに、一生懸命に愛してくれていましたし、
今も色々と気にかけてくれています。

愛情があっても、
愛着形成が不安定になることはよくある話なのです。

愛着をしっかり形成していくには、

  • 子どもの脳や発達、心の形成などの知識を得る
  • 自分自身のコンディションを整えて、心のゆとりを持つ
  • 子育てを一緒にしていく相手(パートナー等)としっかり関係を結ぶ

など、関わっていく側のコンディションを整えることがかなり大事になるのですが、
これが意外とうまくいかず、心のゆとりがなくなってしまったりするんですね。

また、何度かお伝えしている通り、時間はかかりますが、
大人になってから愛着を安定させていくことが可能です!

(事実、私は大人になってから安定型になりました^^)

なので、まずは愛着について、しっかりとした知識を得ることからやってみてください。

【愛着障害】愛着障害を克服するために今日からできること

2017.09.08

ママ向けサポートコミュニティ
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子育てお役立ちコラム配信(週1回)
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代表が動画で質問に回答(不定期)
※配信周期は変更の可能性があります

パートナーとの関係性がよくなっていくためには?
子どもの本来持つ力(潜在能力)が邪魔されずに発揮されるために大切なこと。など

これまで私が経験してきたもののなかから
子育てをしていく上で役立つ知識や体験を
包み隠さず話しています。

お母さん自身が楽しみながら子育てをしていくために
ぜひお役立て下さい。

ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪