アスペルガー症候群と仕事「アスペルガー症候群の特性にマッチする仕事とは?」

こんにちは
Smile Houseの妙加です

アスペルガー症候群の人は

人間関係をうまく築くことが苦手
という一面はありますが、

特徴の一つの物事へのこだわりや、
その物事に対する集中力を活かして

活躍している人がたくさんいます。

アスペルガー症候群の人が仕事をする上でとても大事なのが
職場や職種とのマッチングです。

こだわりや、限定的な社会性が
プラスに働く会社や業種を選ぶことが重要です。

今回はアスペルガー症候群と
仕事についてまとめました。

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アスペルガー症候群の強みと弱みから仕事を考える

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群の特徴は仕事においては
強み弱みは表裏一体です。

例えば、
「空気を読むことが苦手」と言うのは
仕事では弱みになると思いがちですが、

逆に言えば、場の空気に左右されずに
仕事ができるので、特定の業種では強みになります。

「こだわりが強い」「興味関心の幅が狭い」と言うのは
臨機応変に色々なことを流動的にしなければいけない仕事には

向かないかもしれませんが、

その集中力を活かすことができれば
大きなプラスになる職業もあるのです。

1つ大事なことは、

「アスペルガー症候群の特性や症状は
努力で変えれるものではない」

と言うことをしっかり本人も周りも考慮することです。

どう言うことかと言うと、

例えば、
「初対面の人と話すのが苦手」

という人が経験やステップアップのために
窓口業務や営業をして

苦手、不適正だと思っていたことを
努力して克服する、

全ての仕事を一通りできるようになるために
努力してどうにかする

というように、苦手を克服するとか
不得意でもなんとかやらなければいけない

と言うような場面に仕事をしていると
遭遇しますが、

アスペルガー症候群の症状は
脳になんらかの理由で偏りを持っている

先天性の症状や特徴なので、

苦手なことに対しての
対応策を考えて対応するようにはできますが、

空気を読むことが得意になったり、
想像力が向上して人の言いたいことを察するようになる

というような根本的な変化を求めるのは
本人にとっても周りにとっても大きなストレスになったり

時間をかけた割には成果が薄い結果になる可能性が大きく
効率的ではありません。

そのため、苦手を克服できるようにするのではなく、
自分の得意なことを最大限に活かす方法を探し、

周りも苦手なことをできるようにさせるのではなく、
「できない」と言うことを理解しておかなければいけません。

逆にアスペルガー症候群の人は
得意不得意が極端でとてもわかりやすい人が多いので、

どの分野、どういった職業、
どういう雰囲気の職場が良いのか?

というのが明確になりやすいとも考えられます。

アスペルガー症候群の特性を活かす強み

アスペルガー症候群強み

アスペルガー症候群の特性が仕事に
強みとなって仕事に活かせる特徴をまとめました。

特定の分野、興味関心のある分野では突出した知識

アスペルガー症候群の人は興味関心の幅が狭く
限定されやすいのですが、

関心のあることに対しては
集中力を発揮して、

膨大な量の知識を持っている人がたくさんいます。

幅広く興味関心が持てなくても、
特定の分野に関して秀でていれば

その分野のプロフェッショナルになることができます。
研究職や専門職で、強みを発揮できます。

高い集中力で反復作業に強く、真面目に行う

アスペルガー症候群の人は
とても真面目で決められたことは熱心に

やり遂げる人が多いと言われています。

そのため、普通にしていると
集中力切れてしまったり、

人は慣れてくるとついついサボったり
手を抜いてしまう傾向があるのですが、

アスペルガー症候群の人は
その仕事内容が自分にマッチングすれば、

真面目に一生懸命にこなす人が多いのです。

臨機応変な対応や、同時進行で色々なことをこなす
というのが苦手だったとしても、

決められた仕事を一生懸命に熱心に
やるというのも会社や仕事では強みになる一面です。

アスペルガー症候群の人が苦手な分野

アスペルガー症候群苦手

アスペルガー症候群の人が仕事で活躍していく上で
一番悩みを抱えやすく、

そしてアスペルガー症候群の特性の中で
唯一プラスに働かずに足を引っ張りがちになるのが

「コミュニケーション力」に関わる内容です。

チームでの連携が不得意

これはアスペルガー症候群に限らず
自閉症スペクトラム障害全般に言えることですが、

「コミュニケーションが苦手」というのが
特性としてあります。

そのため、
コミュニケーションを活かして

人付き合いで成り立たせていくことが必須の仕事や
職場では能力を発揮することが難しくなります。

例でいうと、何人かでチームを組み
進めていくプロジェクトなどでは、

チーム内でコミュニケーションをとり、
しっかりと連絡や確認をしあうことが

とても大事で
仕事の成果に大きく影響していきますが、

アスペルガー症候群の人は
空気を読んだり、相手の立場に立つことが苦手なため、

仲間とのコミュニケーションや、
今の状況から空気を読んでどういう行動をするべきか?

ということを判断するのが苦手で
円滑なコミュニケーションと連携ができません。

そのため、コミュニケーションをとる相手が増える
チームなどの共同での仕事はトラブルやストレスが生じて

うまくいかないことが多いようです。

臨機応変、同時進行が苦手

アスペルガー症候群の人は、
反復作業やルール、規則を守ることは得意ですが、

臨機応変な対応や
同時に色々なことをこなすのは苦手です。

自分のペースで予定通りにこなしていくことは得意ですが、
相手に合わせたり、予定外の仕事が舞い込む環境だと

ミスやトラブルが増える傾向があります。

そのため、相手の予定に左右される
営業や接客などは不向きなことが多く、

また、一つのことに対して集中することは得意でも
たくさんのこと同時進行でしなくてはいけないことも

パニックになってしまい不向きだと言われています。

例えばですが、
黙々とパソコンに向かって作業することは得意でも、
話ながらメモをとる必要のある電話対応は苦手

という具合です。

曖昧な指示は苦手

アスペルガー症候群の人は
言語の意味は理解しているのですが、

言葉をそのままに受け取るため、
行間を読むことや、場や空気を読むコミュニケーションは苦手です。

例えば、

「これ適当に仕上げて」
「いい感じに見繕って」

というような指示だと、

「適当とは?」「いい感じとは?」ということがわからず、
相手の伝えたいことを受け取れません。

今までの経験を踏まえて、今回はこうしようと判断することや、
今の状況から見ると適当はここだな

という非言語の理解や想像が苦手なので、
コミュニケーションミスが起こりトラブルにつながります。

自己流にこだわる

アスペルガー症候群の人はこだわりが強い
というのは何度も書いていますが、

これが表裏一体で、
非効率な作業工程だったとしても、

1度決めたルーティンでないと気が済まなかったり、
特定の手法にこだわってしまうということが起こります。

明らかにスピードや効率に欠けていても
独自のやり方にこだわる

ということになると、仕事の内容によっては
悪影響になってしまいます。

アスペルガー症候群の人が向いている職業

アスペルガー症候群職業

以上の強み、弱みをまとめて見ると、

強みになる能力、環境、状況

・全体を見通し(想像し)臨機応変な対応が必要な職場よりも
ルール、規則を守りコツコツした作業をする環境。

・周囲の意見を尊重したり活かすよりも、
数字、出来事から事実を拾いだす力。

・数字や情報の処理

・1人で完結できる部分の多い仕事

・複数の作業を同時進行せずに1つのことに集中できる仕事

・変化の少ない職場環境

↑この最後の変化の少ない職場環境というのは、

業績がとても良好な業界・企業だったり、
これから立ち上げていく会社にいると

人の出入りが激しくなったり、
作業内容が日によって変わる、

求められるスキルや仕事がめまぐるしく変わる、
とても動きのある会社になりますが、

こういう環境はアスペルガー症候群の人には
あまり向いていません。

人の出入りの変化が少なく、仕事内容もあまり変わらない環境にいることで
集中力を活かして知識を得ることや、

ルーティン化してそれを守り行動するという
アスペルガー症候群の特性を活かすことができます。

そのため、
・創業仕立ての会社ではなく、数年は経過している

・会社の規模は小さすぎず、大きすぎず

・時代の最先端技術を追い求める業種ではない

・理解ある人がいる職場

↑空気を読んだ勢い、などの「ノリの良さ」が
職場の人間関係で求められる環境は避けるほうが無難

苦手とする環境、状況

・マルチに色々なスキルを求められる業界。
スペシャリストよりもゼネラリストを求める業種や企業。

・相手の立場に立ち、寄り添うことが求められる職種

・チーム単位で仕事をすることが求められる状況

・コミュニケーションや人付き合いが仕事の成果に直結する職種

・臨機応変な対応や、同時に作業をしなければ成り立たない環境

・全体を見通し、自分の役割を都度判断して動く必要のある環境

アスペルガー症候群の人が向いている具体的な職業

アスペルガー症候群の人が向いている仕事を
ざっくり分けると

・専門職
・職人
・研究家
・芸術家

などです。

もう少し細かくいうと、

・経理や財務(会計士など)
・法務・情報管理(司書など)
・建築・工学製図技術者
・工芸家
・プログラマー
・グラフィックアーティスト
・自動車整備士
・エンジニア
・物理学者、科学研究員
・音楽家
・翻訳家
・オペレーター
・テクニカルサポート
・電化製品の販売

などが向いていると言われています。

経理や法務と言うように
法律、条例などのルールを元に働くことや、

高い集中力が必要なプログラマーなども
アスペルガー症候群の特性を活かしやすい職種になります。

テクニカルサポートや販売員など、
人と関わる仕事ではコミュニケーションは求められますがl、

人によっては、
マニュアル通りに対応することや

自分の興味関心のある知識を活かした分野での販売は、
相性が良い場合が多くあり、

こだわりとマッチングすれば天職になる人もいます。

コミュニケーション能力を高めるには?

コミュニケーション向上

アスペルガー症候群の三つ組の障害

・コミュニケーション
・社会性
・想像力(こだわり)

の中で、なかなかプラスに働かないのが
「コミュニケーションの障害」です。

そのため、コミュニケーションの力をつけたり、
対策を考えることが仕事をしていく上では大切になります。

コミュニケーションは受信を意識する

アスペルガー症候群の人に多い傾向として、
コミュニケーションの力を高める際

・どうすれば発信技術(語弊が増えるか、吃音が減るか、会話のつなぎ方)が高まるか

と、「発信」に意識が向いていることが多いと言われているのですが、
どちらかというとまず注視するのは「受信」の方です。

上司、同僚、顧客の話している内容を理解すると言うことに
まずは意識を向けていきましょう。

相手の話を理解することが、
仕事の内容把握、作業の効率を高める、人間関係を築く

ために必要なことの第一歩です。

受信力を高める方法

受信力を高める方法はざっくり言うと

・メモをとり、整理する
・文字情報を使う
・復唱と確認を徹底する

の3つです。

メモをとる

メモの方法はなんでも良いので、
PC、スマホ、紙など、

とにかくメモをとることを癖にします。

特にアスペルガー症候群の人は
口頭指示を把握して覚えておくことが苦手な傾向があるので、

少々面倒に感じても、できる限り細かく、
間違いのないようにメモをとることが大事です。

また、メモを取ってそのままにするのではなく、
内容別に分けたり、期限を確認したり

整理する癖をつけることで
仕事で必要な連携や連絡事項のコミュニケーションミスを
減らすことができます。

文字情報を使う

そもそもですが、アスペルガー症候群の人は
非言語のコミュニケーションが混ざると

認識のズレが増えやすくなり、
コミュニケーションミスの起こる確率は上がります。

そのため、周りの人に理解してもらい、
メールやメモなどの文字情報でのやり取りをしてもらう

というのもとても大切です。

苦手な非言語のやり取りをどうにかするよりも、

数字や文字の情報は言葉通りに認識できるわけなので、
自分が得意とするコミュニケーションの方法での

やり取りを増やすことが
コミュニケーションの問題の1番の対策です。

復唱・確認を徹底する

口頭で指示された時には
必ず復唱・確認を忘れずに行うことも癖にしてしまいましょう。

復唱・確認は
認識のズレを防ぐために最も簡単で、効果のある方法です。

1度言われてわかった気になるのではなく、
相手が言った内容を繰り返す、

または、自分の認識を相手に確認することで
受信のズレを修正・防止することができます。

人と関わる気持ちを持つ

アスペルガー症候群の人は
幼少期からコミュニケーションがうまくいかないことに悩んでいたり、

コミュニケーションが苦手なゆえに人付き合いも苦手に感じる
という人が多いと言われています。

ですが、人付き合いが苦手=人が嫌いというわけではなく、

今までの経験や環境から、不安に感じたり、
苦手意識が植え付けられているだけで

心の中では、できるのならコミュニケーションをとりたいと
望んでいる人が多いのも傾向の一つです。

実は、人間関係で大事なのはこういった

コミュニケーションをとりたい、
関係性を作りたい、という自主的な気持ちです。

「うまくできないから」と恥ずかしがっているよりも
人間関係を築きたいと思っている気持ちを

自分でも認め、周りの人にシェアすることが
コミュニケーションの力を高めていくスタートラインです。

また、上手くいかないことが何度もあるかもしれませんが、
繰り返し、「どんな自分でも受け入れてくれる」相手を作ることが

何よりも大事です。

そのためには、まずは体験してみなくてはいけません。

失敗は糧になっていきますが、
空想はただの空想で、糧になることはありません。

たくさんコミュニケーションを経験できる
安心できる相手、または安心できる場所や環境を

作っていくことが
コミュニケーションの力を高めていくために重要です。

家族、友達でも良いですし、
興味関心のある分野のサークルや部活、習い事、

また、アスペルガー症候群の人が集まる
支援機関などもありますので、

そういう場を利用するのも一つの方法です。

アスペルガー症候群の人が仕事で気をつけること

アスペルガー症候群仕事環境

アスペルガー症候群の人が仕事をする上で
大事なのは職場の関係や環境です。

全てがその通りになるとは限りませんが、
「環境づくり」として意識すると良い点や、

改善、対策のできるものをまとめました。

指示を明確にしてもらう

アスペルガー症候群の人の仕事上のトラブルで多いのは
指示が理解できず失敗やミスを重ねるということです。

例えばですが、

「この部分に使う紐を適当に見繕って」

というような指示や、

人との距離感がうまくつかめずに

近すぎたり遠すぎたりということが
アスペルガー症候群の人には度々起こりますが、

「もっと話すときは距離をとって」

と言われても

適当な紐の長さとは?
どれぐらい距離をとって話せば良いのか?

というのがわからないと感じるかもしれません。

そのため、そういった指示はそのままにせず、
「具体的には何センチですか」と聞く姿勢が大事です。

具体的な数値がわからなくても、
目安がわかれば

「適当な長さ」「適当な距離」が
わかるので対応しやすくなります。

マイルールになりすぎていないか定期的に確認

アスペルガー症候群の人はこだわりが強いことや
得手不得手がはっきりしているため、

与えられたことを自己流のやり方に変えていってしまう
傾向があります。

うまくいっていれば問題ありませんが、
明らかに自分の仕事のペースが遅い、

いつも納期に間に合わない
というふうに支障をきたしている状態は良くありません。

自分の仕事が自己流になっていることや
自分基準になっていることは

どうしても自分自身では気がつきにくいため、
定期的に周りを観察して違っている部分がないか確認したり、

上司や同僚に頼んで確認してもらうことが大事です。

自分のペースでできる仕事を選ぶ

アスペルガー症候群の人は
臨機応変な対応や、同時並行で複数のことをすることが
苦手な人が多いので、

選ぶ仕事も、自分のペースで進められる仕事や
職場環境を選ぶのがオススメです。

また、自分のペースで進めれる工夫として、
机の上を整理整頓して意識が散漫しないようにしておくことや、

隣の人の動きが気になってしまうのであれば
簡単な仕切りをつけれないか?という検討する、

複数の仕事は一気にするのではなく、
優先順位を明確にして一つずつ行うという方法があります。

無理に複数のことをやろうとしたりするよりは、
一つずつに集中する方が、結果的に

早く終わったり、ミスが少ない場合が多いようです。

苦手なことへの対応策を考える

臨機応変に対応しなくてはいけないものは、
とっさの出来事として起こりますが、

中には予想できるものもたくさんあります。

例えば、電話対応などは相手の都合で
とっさに起こるけれど、

「仕事中に電話がなる可能性がある」ということは
予想できるものです。

なので、こういうものに対しては
無理に臨機応変な対応に挑戦するよりも、

起こった時にどうするか?という
選択肢を用意して準備しておきましょう。

例ですが、突然電話がかかってきた時の
対策として

・手が空いている場合は対応する
・今忙しい場合は、他の人に折り返してもらうようにお願いする
・忙しく手が空かないときは、他の人に電話対応をしてもらう

などです。
こういう「ルール」を作っておけば、

ルールに従うことは得意なので
突然の電話対応も

「臨機応変に対応する」から「選択肢の中から行動を選ぶ」
にするとスムーズに行くことがあります。

タイマーやメモなどを利用する

アスペルガー症候群の人は

・臨機応変な対応が苦手
・集中し始めると周りが見えない

ということがあるので、

きちんと休憩をとったり期限を守れるように
タイマーをかけたり、

苦手なことの対応策や、今抱えている仕事の優先順位
などはメモにとって見えるところに貼っておくと

仕事の効率を上げることができます。

また、休憩などをうまく取ることが苦手な人が多く、
疲労が溜まりやすい傾向があるので、

感覚ではなく、時間などでしっかり区切って
休憩をとるルールを作っておくことがオススメです。

アスペルガー症候群の人と関わる時に心がけること

アスペルガー症候群関わり方

アスペルガー症候群は珍しい疾患ではないので、
今後一緒に働くことや、一緒に働いている人も

いると思いますが

その際いくつかの工夫でトラブルが減ったり、
環境がよくなったりするのでそのポイントをまとめました。

指示は具体的にする

なんども書いていますが、
曖昧な表現、言葉の裏を読む

というのが苦手で

雰囲気を読む、暗黙のルールを察する
ということは

「できない」と捉えて
関わることがオススメです。

なので

「うまく」「適当」「しっかり」

というような曖昧な感じではなく

「〇〇は〇〇時までに仕上げて」

というふうに
「具体的」「明確」を心がけて指示するようにしましょう。

また、複数の指示を一気にするのではなく、
最低限、必要なことを一つ

にすることが大事です。

複数の指示は理解することが苦手なことと、
こだわりの強さなどが重なり、

優先順位のズレが生じたり、
内容認識のズレが生じる原因です。

同じミスを繰り返していたり、
言われたことしかやらない、

ということは
指示の出し方を工夫するだけで

改善する可能性があります。

症状だと理解する

アスペルガー症候群の人が行なっている発言や行動で
不快な気持ちになったり、場の空気にそぐわずに

戸惑うことがあったとしても
故意にやっているのではなく、

「そういう症状だ」という認識がとても大事です。

生まれつき目が見えない人に対して
どうしてこの絵の違いがわからないんですか

という人はいないと思いますが、
アスペルガー症候群の症状も生まれつきのものです。

なので、そういった言動に
対して感情的になって叱ったりしても

解決にはなりません。

知的な遅れがなく、見た目にはわからないため
ついつい

「努力すれば克服できる」
「努力が足りない」

と考えてしまいがちですが、
これは大きな負担になるだけで、

そういった関わりはあまり効果がありません。

アスペルガー症候群の人への関わりで大事なのは
「アスペルガー症候群の特性を直そうとしないこと」です。

注意したり、感じた気持ちを伝えることは良いのですが、
伝えるときは、具体的に伝えることが大事です。

例えば、

「今の発言は〇〇という理由で相手を不快にするから、
〇〇というような工夫をしてみるのはどうですか」

などです。

「なんでお前はそんなことを言うんだ」
「なんでそんなこともわからないんだ」

と言うような曖昧な伝え方だと
ただただ自己評価を下げてしまうだけで

改善にはなりません。

文字媒体を利用する

アスペルガー症候群の人は
聴覚からの情報より視覚からの情報の方が
理解しやすいと言われています。

そのため、メモやメールなどの
文字を使うコミュニケーションを活用すると

スムーズなコミュニケーションを
取れることが多いと言われています。

作業手順やスケジュールなども
パッとみてわかるようなグラフや文字にしたり、

仕事でのトラブルや改善してほしい点なども
文章で伝えた方が効果があるようです。

全体像が把握できるようにする

アスペルガー症候群の人は
時間や手順の変更など

ルーティンが変わると混乱してしまう傾向があります。

それは想像力の問題からで、
全体像を把握することや、

発想の転換がうまくできないので

「その仕事は今日はいいから、
今はこれやって」

というような状況が苦手です。

仕事の変更は早めに伝えたり、
その変更で全体像や、その日のスケジュールがどう変わるのか?

という見通しを伝える必要があります。

アスペルガー症候群の人は

「言われたことしかやらない」
「自分のことしか考えていない」

と思われがちなのですが、

これは物事を全体として捉えることが苦手なことと、
自分の仕事に集中すると周り(全体)が見えなくなるためです。

本人は「与えられた仕事に集中することが良い」という認識で
自分勝手だから協力しないというわけではないパターンがほとんどです。

逆に言えば、指示さえ適切に、きっちりすれば、
とても真面目に働く人がとても多いのです。

叱るより教える

叱る時になると

「ちゃんとしなさい」
「それはダメだよ」

というふうに
曖昧で抽象的な表現になることが多くなります。

オブラートに包むというのは必要な時もありますが、
アスペルガー症候群の人に対してはお勧めできません。

上記のように叱られても
「これはいけなかった」

というふうに読み取って学べれば良いですが、

アスペルガー症候群の人はこういう曖昧なところから学ぶのが苦手なので
叱られたけど。どうすればいいのかわからない

とただ怒られただけで終わってしまいます。

なので叱るより、
「ここでは、〇〇は良いけど、〇〇することはダメ」と
教えることが必要です。

具体的なものであれば
学ぶことができるので

「~はダメ」と叱るよりも
「~するといいよ」「~みたいにしよう」

と教えることを心がけましょう。

環境づくり

アスペルガー症候群の人は
症状として、

感覚が過敏な場合があります。

光が苦手、音が苦手などです。

話しかける時も大きな声を出さない、
机の上に色々なものを置かない、

壁に仕事には不要なものは貼らない
というふうにできるだけシンプルな空間づくりがお勧めです。

無理強いは禁物

先ほどの症状だと受け入れることに似ていますが、
適していないことを無理にさせることは

お互いにとってプラスにはなりません。

アスペルガー症候群の人は自分の特性を生かし、
活躍している人も多くいる反面、

ミスが多く仕事が続かないという人もたくさんいます。
ミスが多くトラブルが多いのはその仕事が適正ではない場合です。

〇〇ぐらいはできるだろう
と任せたことがうまくいかず失敗を繰り返してしまい、

会社内や取引先ともうまくいかなくなることが多いようです。

臨機応変な対応や同時並行でしなくては行けない仕事は
基本的に不向きで、

狭い範囲で専門的な知識をつけそれを生かして
反復作業をしたり、根気よく集中する能力に長けています。

そういった特性を活かせる業務や内容を
本人ともよく話し合って、適正にあった仕事を振ることが大事です。

「何事もやってみて」というふうにしても
本人の適正に合わなかったものが得意になることは難しく、

お互いにストレスになってしまうだけです。

二次障害に気をつける

アスペルガー症候群の人は、持っている特性ゆえに
幼少期から人間関係に悩んでいたり、

一生懸命にしても全然うまくいかなかったり、
いじめにあっていたりと

精神的に傷を負っている人が多い傾向があります。

そのため、自己嫌悪に陥り
鬱になってしまう人も多いのです。

元はアスペルガー症候群の特性、一つの個性だったものが
友達や社会とうまく関われずに

鬱、強迫性障害、ひきこもり、摂食障害などの
二次障害を起こしてしまうのです。

二次障害はアスペルガー症候群の知識を持ち、
理解した上で関われば防ぐことができることです。

まとめ

今回はアスペルガー症候群と仕事という
テーマでまとめました。

診断はされていないけれど
実はアスペルガー症候群であるということも多いので

もしかすると身近なところで
関わっているかもしれません。

アスペルガー症候群の特性を個性として
活かせる環境や関わりをしていくことがとても大事です。

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ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪