アスペルガー症候群とADHDの違いとは?特徴を徹底比較しました!

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

アスペルガー症候群は発達障害の中の一つですが、
同じく発達障害の中に

注意欠如多動性障害(ADHD)
という疾病があります。

アスペルガー症候群とADHDは違う疾病ですが
しばしば混同して捉えられています。

なぜなら、この2つはとても似ている部分があり、
区別することが困難なパターンがあるからです。

今回はアスペルガー症候群とADHDの違いは?
ということをまとめていきます。

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ADHDの特徴は?

adhd特徴

注意欠如・多動性障害(ADHD)は
「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの症状を中心とした
発達障害です。

実はADHDは学童期ではクラスに1人~2人はいると
言われていて、珍しい障害ではありません。

注意力が散漫だったり
体の多動が見られますが、

大人になると大抵の場合は
多動性や衝動性はコントロールできるようになるため
注意欠如のみが残るケースが多いようです。

まず初めは、アスペルガー症候群との違いを比較するためにも
ADHDの特徴ざっくりと紹介していきます。

ADHDの特徴「不注意」

指示を忘れてしまう、忘れ物や物をよくなくす
気が散りやすく集中力が持続しない

などが不注意の特徴です。
行動特徴としては、

・話の途中で上の空になりやすい
・机やドア、人などによくぶつかる
・物の取り違えが多い(人の靴を履く、他の人の物を使う)
・机の上で遊ぶとおもちゃや道具をよく落とす
・持ち物を様々な場所に忘れてくる(幼稚園、公園、バスなど)
・着替えや食事の最中にぼーっとしていてなかなか終わらない

ADHDの特徴「多動性」

落ち着きがなくジッと座っていられない
常に動き回ったり、手足を動かす
話し出すと、ずっと話してしまう

などが多動性の特徴です。
行動特徴としては、

・自分の興味のあるものは集中できるが、それ以外は途中で投げ出し、他のことをする
・1箇所に座っていることが苦手、体や手足の一部を動かす
・外出すると目を離した一瞬の間にはぐれる
・公園などで走り回ったり、遊びをコロコロと変えるため目が離せない
・常に体のどこかを動かしている(貧乏ゆすり、爪を噛む、髪を触るなど)
・静かにする場で声は出さなくてもそわそわと落ち着きがない

ADHDの特徴「衝動性」

やってはいけないとわかっていても、つい行動してしまう
相手が話し終わる前に話し出す、順番を待てない

などが衝動性の特徴です。
行動特徴としては、

・カッとしやすく喧嘩になりやすい
・他の人のものでも欲しいと思うと手が出る
・相手を急に叩いたり、押したりする
・相手が話していても、自分が思いついたことを話し出す
・興奮すると言葉でたしなめても、気持ちが抑えられない
・スーパーなどで食材を押したり、穴を開けてしまう
・目についたものを突発的に触ってしまう
・おもちゃなどの構造が気になり、無理やりこじ開けて壊してしまう
・注意されても同じことを繰り返す(走らないようにと言われてもすぐに走り出す)
・外食などで興奮して大声を出したり走り回ったりする
・話が聞こえると、自分に関係なくても入りたがる
・最後まで話を聞かずに行動に移してしまう
・ルールは理解しているけれど破ってしまい後から反省する
・自分の感情を抑えられず少しのことで激しく怒る

ADHDのタイプ

ADHDは上記の症状の組み合わせで3タイプに
分けることができると言われています。

・不注意優勢型
物を無くしやすい、ミスが多い、集中力が続きにくい
というような傾向が強い

・多動/衝動性優勢型
思いつくと即行動、順番を待てない、人の話に割り込む
というような傾向が強い

・混合型
両面の特性を併せ持っているタイプ

早く気づき「二次障害」を防ぐことが大事

アスペルガー症候群と同じく、
ADHDも「早く気がつくこと」がとても重要です。

本人はいけないとわかっていても衝動を抑えられない、
注意をはらうことができない、

という風に「わかっていてもコントロールができない状態」ですが、

それに気がつかないままだと

不注意優勢型の子は

真面目に取り組むことができない子、
人の話を聞けない子

というようなレッテルを貼られたり

多動/衝動優勢型の子は、

衝動をコントロールできずに悪いとわかっていることを
何度も繰り返して叱られる

というような悪循環に陥りやすいのです。

そうすると、自己肯定感が育たずに

「どうして自分は何度言われてもできないんだろう」
「自分はダメな人間なんだ」

と自己否定をするようになってしまいます。

実は、ADHDで最も気をつけて対策をしなければいけないのが
この二次障害です。

気がつかないままに育てられた子どもの多くが
叱られすぎが原因でこういった二次障害を起こしていると言われています。

アスペルガー症候群とADHDの違い

アスペルガー症候群adhd違い

アスペルガー症候群とADHDは併発することもあり、
また、特徴は異なるのですが表面的には似て見えることもあるため

診断が難しいと言われています。

ADHDの特徴である衝動的な行動はアスペルガー症候群の人にも
見られることのある症状です。

例えば、友達と過ごしていて
何かトラブルが起こり癇癪を起こしても

表面的には同じでも、その内容が異なっているのです。

アスペルガー症候群の場合、
友達の気持ちや状況を読み取れず、

自分はこうして遊びたいというのが
うまく伝えられず癇癪を起こしたり

相手の気持ちを察することができずにトラブルになるとすると、

ADHDの場合は自分の欲求を我慢できず、
自分がこうしたいという衝動のままに行動して友達と衝突して

癇癪を起こしたりトラブルになりますが
相手の気持ちは理解できます。

また、列に並んでいる際にジッとできずに
歩き回ったり座ってしまうなどの行動は両者に見られますが、

アスペルガー症候群の場合、

ジッと列に並ばなくてはいけない状況がわからなかったり、

その場の状況にあわせて行動することや、
過去の体験を活かしてこの場ではこうするということが苦手で

いつまで並べばいいのか?という見通しがわからず、
そわそわとしてしまうなどの理由があります。

ADHDの場合は、

動き回ってはいけないという状況は理解できていますが、
ジッとしていられなくて動き回ってしまいます。

アスペルガー症候群は
「我慢はできるけどわからないからやってしまう」
「察することに対しての障害」

ADHDは
「いけないとわかっていても我慢できなくてやってしまう」
「我慢することに対しての障害」

という風にイメージすると両者の違いがわかりやすくなると思います。

そこで、アスペルガー症候群とADHDはどのような違いがあるのか?
を比較してまとめてみました。

アスペルガー症候群とADHDの特徴の違い

アスペルガー症候群

・社会性の障害
・コミュニケーションの障害
・想像力の障害(こだわり)

ADHD

・不注意
・多動性
・衝動性

コミュニケーションの違い

アスペルガー症候群

人の気持ちを察することや共感することが苦手なので
知らずのうちに相手を怒らせてしまったり、失礼な言動をしてしまうことがあります。

会話の中のニュアンスを読み取ることができないので、
キャッチボールがうまくいかず

対人関係を築くことが難しく感じます。

相手の話を聞くことはできるけれど、
内容の認知にズレが生じるため、

コミュニケーションミスが多く起こります。

ADHD

遅刻、うっかり、ぼーっとしていた
物事を忘れる、などが原因になり相手を怒らせてしまうことがあり、

コミュニケーションを取りたいと思っていても、
衝動を抑えられずに叩くなど攻撃的になってしまったり、

相手が話している途中にかぶせて自分の話をし始めてしまうことがあります。

ADHDの人は、落ち着いて人の話を聞いて
それに応えることが苦手で、自分の話ばかりをしてしまう傾向があります。

また、どんなに言い聞かせても同じミスをしたり、
忘れ物をしたりなど、

言い聞かせて向上させていくことが難しいという特徴があります。

ですが、多動性、不注意、衝動性という特徴はありますが
人の気持ちを考えたり、相手の立場に立って考える力はあります。

集中力

学校などで先生の指示に従って問題を解いたり、
授業に集中できないことはアスペルガー症候群でもADHDでも見られる症状です。

(不注意・集中力の欠如)

アスペルガー症候群

興味があるものや好きなことに対してこだわりが強い傾向があるので
その物事に対しては何時間も集中して取り組むことがあります。

また、規則性のあることや法則のあるものを好んだり、
同じことを繰り返すことが安心感につながっていることがあるので、

そういったものに関して特に高い集中力を発揮します。
この集中力を活かして、物を作ったり、暗記したりすることができます。

さらに、この才能は幼少期から成人まで続くことが多いため
子供の頃に動物図鑑を見て全部暗記したものを

大人になっても覚えていることができたり、
さらに進化して覚えることができるという点があります。

その反面、
学校などでは先生の指示が理解できない、それを周りに聞くこともできず

どうしようもなく、ぼーっとしていたり、
手遊びを始めるという一面もあります。

ADHD

限られた興味のあることに対しては、瞬発的な集中力を発揮して
すごく集中することもありますが、

長期的に続くことは少なく、
不注意の症状があると、さらに集中力を持続することは苦手です。

基本的にはADHDの人は他のことに興味がうつりやすい特徴があるので
1つの物事に集中している時間は短くなるため

中途半端になりがちで1つのことを長く続けることが苦手です。

その特徴ゆえに、ADHDの人は同じ仕事に長く就くことも苦手な人が多く
就職率が低いというデータもあります。

できるだけ興味が沸き立つように工夫をして
集中力を持続させることが大事です。

計画性

アスペルガー症候群

優先順位や他の人の意図を汲んで、自ら計画を立てることは苦手です。

ですが、規則的なことが好きなので
もともと用意された計画通りに行動することは得意です。

急なアクシデントやスケジュールの変更を嫌い、
臨機応変な対応は苦手な傾向があります。

ADHD

ADHDの人は計画的に物事を進めることが
とても苦手な傾向があります。

瞬時に興味が湧いたことに対して衝動的に行動してしまう
ことがあるため、

スケジュール通りに従うことが難しいパターンが多いのです。

整理整頓

アスペルガー症候群

物に対して執着や好みを持つことが多いため、
捨てることをとても嫌がることがあります。

また、他の人から見ると、
散らかっているように見えても

本人の中では規則性があり、
どこに何があるかというのは把握していることが多いようです。

ADHD

忘れ物がとても多い傾向があるので
整理整頓は苦手なことが多いようです。

片付けを始めても、何かに注意や関心がうつり、
中途半端な状態で中断してしまうことが多いです。

仕事

アスペルガー症候群

一部の作業にこだわってしまい、
他のことに手がつけられなくなったり、

物事に優先順位をつけることが苦手なので
一度にたくさんの仕事があると混乱してしまったり、

パニックになることがあります。

アスペルガー症候群の人が仕事で困ることが多いのは
コミュニケーションの部分で

他人の感情や言葉から相手のことを察したり読み取ることが苦手なことや
場の空気が読めない、暗黙のルールがわからず

人間関係を築くが困難なことが多いようです。

ADHD

不注意や衝動性の症状からケアレスミスが多かったり、
その場で気になったことを優先して、

先送りにしてしまった仕事の締め切りが間に合わない
ということがあります。

計画や予定、タスクを管理をすることや
同じ作業、単調な作業を続けることが苦手な傾向があります。

感覚

アスペルガー症候群

とても敏感になる「感覚過敏」がよく見られます。
感覚に対して強いこだわりのある場合が多く、

このメーカーのこの商品は食べない、
この肌触りのものは身に付けたくない、
いつもと違う匂いの服は嫌だ

などです。

聴覚に症状が出ると、
大勢の人が集まりざわざわした場所を嫌がったり、

視覚だと太陽の光が眩しすぎてサングラスが
手放せないということもあります。

ADHD

合併症状として出る場合もありますが、感覚に対しての
こだわりや症状はアスペルガー症候群と比べると少ない傾向があります。

運動

アスペルガー症候群

体を動かすことやバランスをとること、
細かい動きなどが苦手な傾向があるので

運動が苦手な人が多いようです。

また、コミュニケーションが必要なチームでする
スポーツに対して苦手意識を持っている人もいます。

ADHD

もちろん個人差はありますが、
特に特性から運動が苦手ということはないようです。

アスペルガー症候群とADHDの診断が難しいワケ

アスペルガー症候群adhd診断

アスペルガー症候群とADHDは
発達障害の中では違う障害に分類されていますが、

どちらも脳の前頭葉に原因があると言われているため
アスペルガー症候群とADHDは併発する可能性が高いと言われています。

なので、本当はADHDなのに
アスペルガー症候群と診断されることもあるようです。

併発している場合、この場ではADHDの特徴が、
ここの場ではアスペルガー症候群の特徴が現れるというふうになることが

多いようなので
そのぶん生活に支障が出たり

生きづらさや対応に難しさを感じることも
多くなりますが、

診断名に惑わされず
その人1人1人の行動パターンや特徴を把握し、

正しい理解を持っていれば併発しているかどうかは
あまり関係なく接することができると言われています。

表面的には似たような症状が現れることが多いので、
よく知ることが大事です。

具体的な例をいくつか紹介します。

ミスが多い

ミスが多いのは ADHDの不注意の特性で、
意識の切り替えや、他のことに気が散ってしまい

うっかりミスや漏れが多くなります。

学校で大事なお知らせの書いたプリントを配られたけれど、
その後すぐに別のものに興味が移り、

そのプリントを学校に忘れてきてしまうなどです。

ですが、ミスが多いのはアスペルガー症候群でも同じで

わからないことがあってもその場で考え聞くことができずに
コミュニケーションミスが起こっているままに行動して

結果、間違っていたということなどです。

「ミスをした」というところだけではなく
どうしてミスをしているのか?というような

原因や状況を考える必要があります。

こだわりと切り替え

こだわりが強いのはアスペルガー症候群の特性
切り替えることが難しいのはADHDの特性ですが、

これはしばしば混同されます。

例えば、アスペルガー症候群的なこだわりは

靴の並べ方、並び順に決まりがあり
それと違う並び方だと不快に感じ並べなおす

もう汚くなっていても気に入った肌触りの服を着続ける
などです。

一方、ADHD的な切り替えの難しさは
一度ハマったり、始めると

他にも面白いものがあるかもしれない、
同じジャンルで何かあるかな?

というように切り替えたり
次の行動、違う考え方に移りづらいことです。

空気が読めない

空気が読めないのは
アスペルガー症候群の特徴的な症状ですが

ADHDの人も周りから空気が読めない人だという
印象を与えることがあります。

例えば、

前で先生が説明している時に
気になったことをその都度次々に質問して

進行の妨げになってしまったり、

集団行動の時に違うものに気を取られて
チーム内の会話を聞いておらず

チームの意向に沿った行動が取れない
などがあります。

気が散りやすいことや衝動を抑えることが難しいのが
ADHDの特性ですが、

周りから見ると
全体像を把握してほしい、
自己中心的だ

というような印象を与えることがあります。

脳の働きは複雑なので発達障害の診断も曖昧

アスペルガー症候群とADHDの症状を比較して紹介しましたが、
両者ともに前頭前野(実行、判断、行動に関係する)部位が

少し違っているから症状が現れているのですが、
脳の機能はまだ解明されていないことが多いため、

原因と結果の因果関係が複雑で
専門家でもわからないことが多いのが現状だと言われています。

そのため、診断名にとらわれずに

アスペルガー症候群でもADHDでも
人として向き合う姿勢がとても大事です。

まとめ

今回はアスペルガー症候群とADHDについて
比較してまとめました。

どんな場合でも基本的には
「相手と向き合う」ことが大切です。

そのため、今の日本のように

アスペルガー症候群とADHDの診断が曖昧で
ひとくくりに発達障害として診断している現状にも

特に問題はないと思われていますが、

しっかりと診断したい場合は
専門家を訪ねていくつかのテストを受けることで

判断がつく場合もあります。

本人や周りの少しの理解で
障害ではなく個性として過ごせるので

正しい知識を持つことや、障害への理解の姿勢、
相手を知ろうとすることが何より大事です。

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ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪