反社会性パーソナリティ障害の特徴や症状と克服法

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

反社会性パーソナリティ障害は人を騙す、傷つけることに罪悪感がなく、法や規範を犯すことにも抵抗がなくなる障害です。
そのため犯罪を繰り返したり、人を傷つける言動を繰り返してしまいます。

今回は反社会性パーソナリティ障害の特徴や克服法をまとめます。

反社会性パーソナリティ障害の特徴や症状

反社会性パーソナリティ障害

【他人から冷静に搾取する】

反社会性パーソナリティ障害の特徴は他人から様々なものを搾取し、自分の強さを証明するところにあります。

搾取するものはお金や物だけでなく、愛情や信頼といった目に見えないものまで多岐に渡ります。

他人へ共感したり寄り添うといった選択を捨て去ることで他人を害し貪ることが平気でできるようになり、またそういった行為に罪悪感を持たなくなる障害です。

反社会性パーソナリティ障害の人は 【他人は裏切るものだ】という認識があり、そういった認識は妄想性パーソナリティ障害の人にもみられる傾向ですが、

大きく違うところは、妄想性パーソナリティ障害の人は「信じられないからどうにかして信じたい」といった気持ちから執着行動が発生するのに対して、反社会性パーソナリティ障害の人は「信じる」ことを一切しません。

もし相手が裏切ったり騙しても傷つかないように、最初から信じず、逆に裏切られる前に自分が裏切ろうとし、それで相手が傷ついても「負けるほうが悪い」「人間は不平等だ」といったように、被害者を非難し自分を正当化する立場をつくります。

親しい相手でもお金や自分の利益のためなら非情になり、そういった行動を平然とできる自分自身に強さを感じ、満足感を得ることが特徴です。

情けをかけたり、躊躇することに恥ずかしさやカッコ悪さを感じるので恋人や友人も搾取の対象になります。

恋人やパートナーに稼がせている間、自分は浮気やギャンブルにのめりこむなどは日常茶飯事で、結婚や子育てといったものに縛られたり、会社で上司や取引先に頭を下げて暮らすなど愚の骨頂といった価値観を持っているため、結婚や愛をささやくことも相手を利用するためにしてしまうのです。

【タブーがない】

反社会性パーソナリティ障害のもう一つの特性は、社会的な規範を軽視したり敵視すること。

法律や決まりを破ることに快感を感じ、そういった行動をすることで、自分の強さや存在を感じようとします。

人の社会には最低限守るべきことがあり、それを犯さずきちんと守ることが人として生きることや、社会で生きることだという前提があります。

それを破り生きるということは、人として生きる道からはずれること。

反社会性パーソナリティ障害の人は、タブーの概念が育っていないか一度破ってなし崩し的に崩壊してしまっているケースがあります。

反社会性パーソナリティ障害の診断基準

反社会性パーソナリティ障害診断

DSM-5の診断基準

DSM-5(精神疾患の分類と診断の手引 『改訂版』)の診断基準を要約して記載しています。

A
他人の権利を無視し、侵害する広範な様式で、15歳以降に起こっている。
下記のうち3つ以上によって示される。

✔︎法にかなう行動という点で、社会的規範に適合しない。

逮捕の原因になる行動を繰り返し行う。

✔︎人をだます。

繰り返し嘘をつく、偽名を使う。
または自分の利益や快楽のために人をだます。

✔︎衝動性または将来の計画をたてられない

✔︎苛立たしさと攻撃性を示す

身体的なケンカや暴力を繰り返し示される。

✔︎自分や他人の安全を考えない

✔︎一貫して無責任

仕事を安定して続けられない経済的な義務を果たさないなどで示される。

✔︎良心の欠如

他人を傷つける、いじめる、他人のものを盗むことに無関心で、正当化する

B
その人物は少なくとも18歳である

C
15歳以前に発症した素行症の証拠がある

D
反社会的な行為が起こるのは、統合失調症や双極性障害の経過中だけではない

ICD-10の診断基準

ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)の診断基準です。(要約しています)

✔︎他人の感情へ冷淡・無関心

✔︎社会的規範や規則、責務への著しい無責任と無視

✔︎人間関係を築くことに困難はないが、持続的な関係性を維持できない

✔︎フラストレーションに対する耐性が低い、および暴力を含む攻撃性の発散に対する閾値が低い

✔︎罪悪感を感じることができない、あるいは経験や刑罰から学ぶことができない

✔︎他人を非難する、あるいは社会と衝突を引き起こす行動を合理化する。
持続的な刺激性も随伴症状として存在している。
小児期および思春期に後遺障害が存在する場合、この診断を一層確実にする

反社会性パーソナリティ障害の克服

反社会性パーソナリティ障害の克服

反社会性パーソナリティ障害の克服は、タブーや危険をおかす刺激以外にも自分を満たせると知り、悪行の誘惑を断ち切ることです。

危険を求める傾向を長所へ変える

反社会性パーソナリティ障害の人はどうしても危険や強烈な刺激を求めてしまいます。
この傾向をどう満たし、付き合っていくかが克服の鍵。

欲を押さえつけるのは非常にストレスがたまるので、ポイントは【命知らずな危険を求める衝動を活かすこと】。

パーソナリティ障害は全てマイナスになるわけではなく、特性を伸ばす方向で考えると人生を豊かにする鍵にもなります。

特性を活かしやすい職業の例は、

・格闘技た武道
・マリンスポーツ
・レーシングスポーツ
・スカイダイビング
・ハンティング
・パイロット
・自衛隊
・とび職や建築現場

などが考えられます。

※上記の職業は反社会性パーソナリティ障害の特性を活かしやすいというだけで、この職に就いている人=パーソナリティ障害ではない。

エキサイティングな感覚や、スリルを求める衝動は、不安や恐怖に若干の耐性があるといった見方もできる。

その特性をいかせる職は実はたくさんあり、例え職にしなくとも、趣味にするのも効果があります。

反社会性パーソナリティ障害の特性を活かした有名な人物に宮本武蔵がいます。
彼は危険な衝動性を剣を極めることに注ぎ、才能が開花したとされています。

不利な状況になっても勝つために手段を選ばず、ギリギリのフェアプレイといったところで攻めて勝利を収めていったところにも、特徴がでています。

宮本武蔵の転機になったのは、ライバルであった佐々木小次郎を殺害したことで、それ以降、力でねじ伏せることから、心の鍛錬に重きをおき、書や絵といった芸術方面に時間を費やしています。

力に頼るだけではない生き方を知り、衝動性を克服することで美や他者を愛でる気持ちや、弱者をいたわり守る気持ちが芽生えます。

他者を愛する

反社会性パーソナリティ障害の克服で大きな効果がでる方法が【他者を愛すること】

愛するパートナーにであったときや、子どもが生まれ育っていくときに、今までの自分の反社会的でタブーをしてきた自分の人生を振り返る瞬間がほぼ必ずおとずれます。

そのタイミングや機会が非常に大切な時間。

自分自身は様々な法を犯したり命の危険や暴力も厭わない人生をおくってきていたとしても、同じような人生を自分の愛する人にも求めるのか、否か。

守りたい存在ができたときにこれからは堅気な人生を、と改める人も多く、愛することが反社会性パーソナリティ障害克服の大きな鍵を握っていることが伺えます。

先ほど挙げた職業のなかには、自分と同じ仕事はこちらからすすめてはさせたくないといった人も多い。

極めれば直面していく恐怖や怖さ、苦しさを我が子にはさせたくないという親から子への愛情の証であり、他者への愛情が危険を求める衝動的な欲求を克服へと導いてくれる。

【接するときのポイント】

■相手の挑発にのらない

反社会性パーソナリティ障害の人は幼少期から否定されて過ごしていることが多いので、接するときは否定的な言動を避けることが原則。

否定的な態度や、不信感を抱きながら関わっていると、相手も不信感を抱くので、できるだけニュートラルな態度で対応すること。

当たり前のようなことですが、これが意外と難しいのが難点。

なぜなら、反社会性パーソナリティ障害の人は本心を見透かしているかのように、試す・挑発的な態度をとって、神経を逆なでして冷静を失わせたり、敵意を感じさせるような対応をしてくるからです。

こうした言動をするのは、通常ならストレスに感じるような一発触発のような緊迫した状態が快感に感じたり、相手を利用して気晴らしをするため。

こうして挑発しながら相手を度量を試していて、ここで怒ったり感情的に反論してしまうと
相手の思うツボになってしまいます。

表面的な言動にまどわされずに冷静さを維持することが第一の関門であり、多くの人が失敗して関係修復が難しくなってしまうポイントです。

挑発的な態度の裏にはどういった気持ちがあるのかに目を向けて、「何かあったの?」と歩み寄る姿勢で関わること。

「関係ない」「うるさい」といった否定的な返事が返ってきても根気強く関わり続けることが大事で、挑発に乗らずに心をほぐしていくことが信頼関係の構築につながります。

反社会性パーソナリティ障害の人とのかかわりは、「忍耐」を「受け止める力」が必要となります。

反社会性パーソナリティ障害には根気強く関わる理解者が必要

反社会性パーソナリティ障害の人は、攻撃的な部分や、人を陥れることに躊躇しない特性から、周りから理解されずらく、また本人も理解されるといった希望を捨て去ってしまっているため、孤立しがち。

犯罪を繰り返している人も少なくありません。

他人に愛情を注ぐきっかけも大事ですが、反社会性パーソナリティ障害の人がかかえる心の傷を理解しようとし、どんな仕打ちがきてもこちらからは絶対に裏切らない、といった根気強い姿勢で向き合ってくれる人に出会えるかどうかも大きなカギとなっています。

一対一で向き合いやっていくのはとても大変なので専門家と相談して力を借りてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

SmileHouseスタッフの妙加(たえか)です。 仕事に追われつつドタバタと記事を書いていますが、がんばって子育てに役立つ情報を更新していきたいと思っています。 最近はランニングとあんこと半身浴にハマっています♪