回避性パーソナリティ障害の特徴!克服法や関わり方も紹介

こんにちは
Smile Houseの妙加です。

回避性パーソナリティ障害は人と関わりたい気持ちを持っているにもかかわらず、他人と関わる=傷つくに違いないという思い込みから上手く人との距離が取れず、人間関係を築くことができません。

今回は回避性パーソナリティ障害の特徴と克服方法を紹介します。

回避性パーソナル障害の特徴

回避性パーソナリティ障害

傷つくぐらいならやらない選択

回避性パーソナリティ障害の人は失敗したり傷つくことを極端に恐れるので、その可能性があるなら最初からやらない選択をする傾向があります。

自分に自信がなく、自分はダメだという思いこみが根底にあることが原因で、失敗したら立ち直れないといった恐怖心が強いからです。

人は生きている中で様々な体験をして楽しみや喜びを感じますが、回避性パーソナリティ障害の人にとって生きることは苦痛・失敗・危険があるのではないか?という不安な気持ちが大きくなってしまうため、「嫌な思いをするぐらいなら何もしないほうがいい」という気持ちになるのです。

自分自身に対して否定的な思い込みが強いので「どうせ無理」「どうせ嫌われるだけ」だからチャレンジなんてしないようになり、自分は無力で何の取り柄もない人間だという思い込みを強化していってしまう負のスパイラルが生まれます。

傷つくことを恐れて一人を選ぶ

回避性パーソナリティ障害の人は自信のなさから人間関係でも消極的で、他人といて傷つくぐらいなら一人でいたほうがいいという選択をします。

自ら友達を作り交友関係を広げることもなく、近づいてきた人と仲良くなっても、気持ちを入れ込もうとはしません。

傷つくことを恐れているので、去っていこうとする人はもちろん追わないし、問いただしたりすることもないので希薄な関係になりがち。

本当は人との関わりを求めているのですが、どうせ自分なんてという低い自己評価が根底にあるので自分は人から拒絶される・否定されることが前提になっていて、それを恐れて深い関係性を築くのが困難なのです。

そのため自分に好意を抱いてくれている人に対しても拒絶した対応をして、逆に相手を傷つけてしまうケースも多い。

自分が傷つくかもしれないという恐怖が強すぎて相手に気を配ったり、相手の好意を信じることができないので、見方を変えれば非常に自分本位な関わりを他人にしているのが特徴。

引きこもりになることが多い

回避性パーソナリティ障害の人は、実際の外見よりも輝きがなくくすんだ印象を与えやすい。

それは目立ったり注目が集まることに恐怖を感じているので、自分自身の輝きを抑え込みおどおどしていたり自信なさげな空気感が伝わるから。

もともと低い自己評価なのでちょっとした失敗や恥をかくような出来事や、責任を与えられたり目立つことをしなければいけなくなった場合に回避行動として、引きこもりになるケースも多い。

人間関係を求めて関わりたいと思っているのに、傷つくかもしれないことが恐怖で満足いく社会生活を送れないのが回避性パーソナリティ障害の特徴です。

褒められずに育っている

回避性パーソナリティ障害に多いケースとして、身近に自己愛性パーソナリティ障害の人がいること。

常に自分への賞賛を求めスポットライトの中心にいたがる自己愛性パーソナリティ障害の人は、回避性から見ると華やかな存在。

身近(兄弟姉妹や家族)な人に自己愛性の人がいると、回避性の人はその影に隠れて目立たない存在として育つ可能性が高くなる。

そうなると自己愛性の人はその特性もあり、褒められたい一心で様々なことにチャレンジし賞賛されていきますが、反面、回避性の人はそれを見て自分は何もできない劣った存在だという思い込みをしていくことになるのです。

回避性パーソナリティ障害の人は親から否定的な態度を受けていることが多いので低い自己評価が形成されてしまいます。

いじめや人間関係などのトラウマが原因になっている

回避性パーソナリティ障害の人はいじめや受験勉強といった逃げ場がない状態で苦しい体験をしている人が多く、そういった経験をすると次は回避しようという意識が働きパーソナリティ障害に繋がっていく。

トラウマ体験で最も多いのはいじめや人間関係で、子ども同士だけでなく教師や周囲の大人の対応が心の傷になっているケースも多い。

本来なら心の拠り所になり守ってくれる対象の大人が、否定的で理解を示さない態度をとったり、場当たり的で中途半端な介入をしてしまい余計に事態がこじれてしまうことも、トラウマ体験になります。

こういう体験が積み重なると、人は自分のことを傷つけるかもしれないという不安が生まれて避けるようになります。

頑張りすぎたことがトラウマになるケース

人間関係のトラウマ以外で多いケースが、幼少期に親から強制的または期待に応えなければならない状況下でやらされ続けたことが強制労働のようなトラウマになってしまっていること。

このパターンになると頑張ることや努力することに対してアレルギー反応のような症状が出て、「もう何もしたくない」「もうあんな思いはしたくない」という気持ちが潜在意識に刷り込まれていきます。

頑張ることを強要させられた後遺症として無気力状態になってしまうのです。

最近では回避性パーソナリティ障害まではいかないけれど、その傾向を持った人が増えていて、その人たちは親が頑張り屋で努力家の人が多いのが特徴。

親自身が頑張ってきため子どもにも同じ基準の努力を強いたり、弱音を吐かせないという関わりをして子どもを無意識的に頑張らせてしまいます。

回避性パーソナリティ障害の診断

回避性パーソナリティ障害

ICD-10の診断基準

ICD-10「精神および行動の障害臨床記述と診断ガイドライン第10版」の診断基準です。(要約済)

✔︎持続的で全てにおいて緊張と心配の感情がある

✔︎自分が社会的に不適格である、人柄に魅力がない、あるいは他人に劣っているという確信(思い込み)

✔︎社会的場面で批判されたり拒否されたりすることについての過度のとらわれ(恐怖心)

✔︎好かれていると確信できなければ、人と関わることに乗り気でない

✔︎身体的な安全への欲求からライフスタイルに制限を加える。
批判、非難あるいは拒絶をおそれて重要な対人的接触を伴う社会的あるいは職業的活動を回避する

DSM-5の診断基準

DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアルの診断基準(要約済)

社会的制止・不全感・否定的評価に対して過敏性の広範な様式で、成人期早期までに始まり様々な状態で明らかになる。

以下のうち4つ以上で示される。

✔︎批判・否認・拒絶に対する恐怖のため重要な対人接触のある職業的活動を避ける

✔︎好かれていると確信できなければ人と関係を持ちたいと思わない

✔︎恥をかかされること、ばかにされることを恐れるため、親密な関係の中でも遠慮を示す

✔︎社会的な状況では批判されること、拒絶されることに心がとらわれる

✔︎不全感のため、新しい対人関係状況で制止が起こる

✔︎自分は社会的に不適切である、人間として魅力がない、長所がない、他人より劣っていると思っている

✔︎恥ずかしいことになるかもしれないという理由で、個人的な危険を犯すこと、または何か新しい活動にとりかかることに異常なほど引っ込み思案

回避性パーソナリティ障害の克服

回避性パーソナリティ障害克服

失敗を恐れない

回避性パーソナリティ障害の人は行動する前に、「きっと失敗する」という思い込みが邪魔をして動き出せません。

行動した先に得るものよりも不安の方が大きくなるので何もしない方がマシだという選択をしてしまうのです。

失敗しないようにする選択も有りですが、実際に動いてみれば自分は何もできない思い込みが多いことに気づくことができます。

守られすぎない環境を用意する

不安や恐怖から身を守るために引きこもりをすると、実は引きこもりはある程度整った生活環境がないとできないことに気づきます。

なぜなら、外との交流をシャットダウンして自分の世界に引きこもったとしても、最低限の衣食住は必要になります。

言い換えれば引きこもりができる=働かなくても人間らしい生活が送れる環境があって初めて成立するものなのです。

引きこもりから抜け出す際は、全てが揃っている環境を物理的に遠ざけていくのは有効的です。

接し方のコツ

回避性パーソナリティ障害の人と関わるときに気をつけると良い点をまとめました。

相手の主体性を大事にする

パーソナリティ障害の人と関わる時に最も大事なことは相手の意思と主体性を尊重して否定しないようにすることです。

最初は何がしたいのか、何を考えているのかがわからなくての根気強く関わると、次第に自分の本音を相手が理解できるようになっていきます。

主体性を育てるために必要な事は、相手を大切にして丸ごと受容していくことです。

否定的な言葉を使わないようにする

回避性パーソナリティ障害の人は人からの否定的な意見に非常に敏感に反応します。

また、「やっぱり」「どうしてできない」といった過去を連想させる言葉も避けましょう。

根気は入りますが肯定的な言葉を長期でかけるづけること。

回避性パーソナリティ障害の人は繋がりを求めている

回避性パーソナリティ障害の人は本心では人との関わりを求めているけれど、不安が自分自身を支配してしまい避けてしまっています。

関わる場合は、嫌われて避けようとしているのではなく、傷つくことを恐れているだけだという認識をしっかりと持ち、肯定的な言葉と態度で根気強く関わりましょう。

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