4.「2つの力」を使って子どもの能力を開花させる

こんにちは!

「すべては子どもの笑顔のために」
SmileHouseの小名由美子です。

前回は、
「子どもの可能性を広げる環境と条件」ということで、

・子どもには、教えられてではなく、自分で自立・発達していこうとする力「自己教育力」がある
・「自己教育力」を育てるには、その時期の発達にとって適切な環境が必要
・子どもが主体的に「環境」に働きかけることで子どもの能力が開花していく

といったことをお話しました。

子どもにとって、0歳〜6歳という時期は、
驚くほど何でも吸収し、身につけていく特別な時期だからこそ、

子ども自身が主体的に、興味を持ったものに働きかけていけるような環境を用意する。
ということがとても大切になってきます。

改めてですが、

子どもにとって「環境」となる、私たち大人が、
子どもの能力が開花していくような関わりをしてあげられたら
とっても素敵だなと思います。

さて、子育て7つのエッセンス、4つめは

『「2つの力」を使って子どもの能力を開花させる』です。

この2つの力は、子どもの潜在能力を開花させていくうえで、
お母さんに欠かせないとても重要な力です。

親子の信頼関係や絆にも深い関係のあるこの2つの力とは、
どんなものなのか?ということを、今回はお話していきたいと思います。

それでは、いきましょう!

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4.「2つの力」を使って子どもの能力を開花させる
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このコラムを読んでくれている読者の方や、
ワークショップでお会いするお母さんたちとお話をしていると、

「月齢的に、この時期って何をしてあげたらいいんでしょう?」と
いうことがよく話題に上がります。

前回お話したように、

その時々の子どもの発達段階に合った環境を整えることで、
子ども自身が主体的に、興味を持ったものに働きかけていくように
なっていくわけなのですが、

実は、その時に、
お母さんは「2つの力」を意識しておくことで、
さらに子どもの状態に合わせた環境を整えることができるようになります。

この2つの力は、子どもの能力を伸ばしていくために、
とても大切な役割を持っています。

1つめは、「観察力」です。

これは、書いて字のごとく、
お母さんが子どもを「観察する力」ということなのですが、

今から、なぜ「観察力」が大切なのかを
順を追って説明したいと思います。

まず、子どもの発達段階に合った環境、と言っても、
子どもが主体的に働きかけたくなる環境にするためには、

「環境の整え方」も大切です。

例えば、

ベッドメリー
(ベビーベットの上でクルクル回っているメリーゴーランドみたいなおもちゃのことです)
の場合で言うと、

まず、赤ちゃんは生まれた頃は、
赤や黒の明暗のはっきりした色の区別がつき、
光を感じることができますから、

メリーには、白や黒の色のものやきらきら反射して光るものをぶら下げると、
赤ちゃんは積極的に見ようとします。

高さは30センチくらい。
(ちょうど授乳するとき赤ちゃんとお母さんの目が合う距離です♪)

その後だんだんと目の焦点が合ってくる5~6ヵ月くらいになると、
高さを70センチくらいに変えます。
そうやって視覚が刺激されると、相互作用で手が動き出します。

そして、腕の筋肉も発達してきて
W型に広げているだけだった腕を動かせるようになり、
身体の正面に持ってこられるようになるころには、
ぶら下げているメリーに触ろうとし始めます。

その頃には、
手を伸ばして届く高さ30センチくらいのところにメリーをつるしておくと、
赤ちゃんはメリーを触ろうと繰り返し繰り返し腕を伸ばし、

そのうち、何かのきっかけで触れたり手が引っかかったりすることで、
次はぶら下がっているものをつかもうと、繰り返し繰り返しつかむという動作をして、、、

そのうち物がつかめるようになる。

このように、子どもは、主体的に環境に働きかけながら、
発達を遂げていきます。

つまり、

運動の発達という観点から見ると、
腕を動かせて身体の正面に持ってこられるようになる頃には、
高さ70センチくらいにメリーをぶら下げておくよりも、
30センチくらいの高さにぶら下げてあげたほうが

子どもの能力は開花しやすいということになるのです。

そして、この時に大切なのが、
お母さんの観察力(観察する力)です。

子どもが今どんな状態か、発達のどういう段階にあるのかを見極めながら、
今の子ども(次の段階も考慮したうえで)に必要な環境を設定してあげるのです。

発達には方向性や順番がありますし、大体の時期も決まっていますが、
もちろん個人差があります。

また、家庭の状況も様々です。

そんななかで、一番近くで我が子を見ているお母さんが、
しっかりと子どもの状態を見極めて、可能な限り工夫して、
子どもにとっての適切な環境を整えていく。

子どもの潜在能力を開花させるうえでは
このお母さんの「観察力」が欠かせないのです!

それでは、もう一つの力はなにか?というと、

「洞察力」です。

洞察というのは、

子どもが何らかの言動を表現したときに、表面的な言動だけを捉えるのではなく、
子どもの気持ちに寄り添い、その言動の背景にまで思いを馳(は)せるということです。

例えば、

食事をしようとした子どもが大声で泣き始め、
「もう食べない~」とぐずり始めたとします。

その言動だけを大人の側から捉えると、

「きちんと食事をするべき時にぐずるというのは困った言動」となるかもしれませんが、

困っているのはむしろ子どもの方で、ぐずるのにはぐずるだけの、
子どもには子どもの理由がきちんとあるのです。

少し洞察してみることで

子どもは、もしかしたら・・・・

・眠いのかもしれない。
・どこか痛いのかもしれない。
・何か怖い思いをしているのかもしれない。
・いつもと違う雰囲気で戸惑っているのかもしれない。
・スプーンやフォークがいつもの場所にないのが嫌なのかもしれない。

という理由がわかってくるかもしれません。

そんなふうに、子どもの言動を見てみる(洞察する)ことは、
子どもの理解にもつながりますし、子どもを受容することも可能になるのです。

ただ単に「とにかくきちんとしなさい!」と叱ったのでは、
子どもは泣き続けるか、更にエスカレートするかでしょうし、

そんな子どもに、お母さんは更にきちんとさせようとして
思い通りにならない状況や子どもにイライラするか、困ってしまうかでしょう。

でも、もし、

子どもに今何が起こっているか、子どもの本当の気持ちは何か?が
洞察できれば、お互いのストレスになる関わり合いではなく、

親子の信頼関係や絆がしっかりと築かれていくチャンスとなるのです。

少しだけ、思い出していただきたいのですが、
母親との絆は、子どもの愛着を形成する上ではとても重要で、
しっかりと「愛着」の土台ができた子どもは、どんどんと自分の力を発揮できます。

ですから、
子どもの潜在能力を開花させるうえでは
お母さんの「洞察力」も欠かせないのです!

ちょっとだけ付け加えておくと、

お母さんだって、もちろんいつもいつも完璧に
子どもの状態や気持ちを洞察できるわけではありません。
洞察してもわからないこともあります。

じゃあ、親子の信頼関係や絆は築かれていかないのか?
というと、そういうわけではないので安心して欲しいな、と思います。

実は、
「絆は修復によって築かれる」ものでもあります。

もし、子どもとの間に行き違いがあったとしても、
そこを埋めていこうとすることで、更なる絆は築かれるのです。

大切なことは、子どもも意思を持った一人の人間であることを尊重して、
子どものことをわかろう、知ろうとする大人の姿勢なのです。

さて、今回は、

『「2つの力」を使って子どもの能力を開花させる』
ということについて、お話してきました。

子どもを敬愛のまなざしでみつめてみてください。
きっと子どもたちは、たくさんのことを私たちに教えてくれます。

その子どもの世界観を共有させてもらうことは、
きっと私たちの人生をより彩り豊かにしてくれますよ♪

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

それではまた次回お会いしましょう!

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